出発前に海辺の16キロのトレッキングの後、「白米(しらよね)の千枚田」へ。

2022年5月10日(火) 晴れ 午後から出発
車中泊の旅、第3回。北陸5泊6日・3日目
珠洲市・道の駅狼煙から輪島市の道の駅赤神へ

16キロの海辺のトレッキングを終えて車を置いた道の駅「のろし」に戻り、次の目的地へ向かって出発した。
目的地とは言っても明確に決めているわけではない。
夕刻、眺めがよくまた、宿泊地として相応しい道の駅と出合ったらそこを今夜のねぐらとする、そんな大ざっぱさである。
まっ、とりあえず出発としましょ。
最初に立ち寄ったのは走り出して間もない珠洲市の道の駅「すず塩田村」。
売店と資料館、塩作りを体験する塩田という構成。
入館料100円を支払って資料館と塩田を見学し、ここで造られた塩を使った「塩むすび」と土産用の塩を買った。


珠洲市と輪島市の境界線にある「垂水(たるみ)の滝」。
山から流れてきた水が滝となって海に注ぎ込む、全国でも珍しい滝だそうだ。
流れ落ちる滝の飛沫がかかるところまで近づける。
そういえば先月23日に起きた知床遊覧船の沈没事故現場は、この滝と同じく海に注ぐ「カシュニの滝」の近くだったことを思い出した。


山と異なり海辺の道は変化があって楽しめる。
なにしろ海というとてつもなく大きな生き物がいるのだ。
大津波の恐ろしさは東日本大震災で思い知らされているが、それよりも前、太古の昔から海は陸地を様々な形に変えてきた。
あの三角形の岩は「窓岩」。
底辺にぽっかり穴が開いていることからその名が付いたそうな。
岩全体の形も、穴も、波による仕業であろうことは容易に想像できる。
あの岩の高さまで波が押し寄せるのであろう(現在はどうか知らないが)。


次に立ち寄ったのは輪島市の「白米千枚田(しらよねせんまいだ)」。
海に向かった急斜面を切り拓いて階段状の棚田にしたもので小さいのは畳半分程度、大きくても数メートルの長さ(横幅)。
ただし、奥行きは傾斜地という都合で短く、ほぼ同じ。
それが千枚(実際にはわからないが)あることから千枚田と呼ばれている。
面積は約1.8haで、17世紀から19世紀にかけてほぼこの形として完成された、、と説明板に書かれている。
蛇足ながら、すべてではないと思うが多くの棚田にスポンサー名が書かれた札が立っていて、これらの維持管理がされていることが想像できる。
中には良し悪しは別にして著名人の名前も見られた。


前を歩いていた女性が空を見上げて写真を撮っていたので管理人もつられて振り向くと、太陽を囲むように虹が出ているのを見た。
ハロ(HALO)という、天気が下りに差しかかっているサインだそうだ。


別の角度から見た棚田。
海と田んぼ、管理人が住んでいる栃木県ではお目にかかれない光景だけに新鮮だった。


千枚田に隣接した道の駅「千枚田ポケットパーク」。
多くの人と車で賑わっていた(画像はたまたま空白のときだった)。


次に道の駅「輪島」に立ち寄ってみた。
街中にあるためここを宿泊地にするつもりはないが、今回の旅も道の駅廻りが目的のひとつなので見学がてら立ち寄った次第だ。
旧のと鉄道・輪島駅の跡地を利用して建てられた駅だそうで、当時の名残なのか線路が残っていた。


あかがみ? せきじん?
赤い大きな看板が目立つ道の駅に着いた。
「あかかみ」と読むのだそうだ。
場所はまだ輪島市内(門前町)。
ここは能登半島の最西端に当たる場所で目の前が海。
海に沈む夕陽が見られるスポットだそうだ。
交通量が少なくまた、駐まっている車も少ないのでここを今夜の宿泊地と決めた。
いや、実はここから15キロ進んだ道の駅「とぎ海街道」に温泉施設が隣接されているらしいので行ってみたのだが、街中にあって交通量が多いのと駐車場が波打っていて車の水平が取れないため諦めて赤神へ戻って来たのだ。
往復30キロだったが、とぎ海街道の前に大型スーパーがあり食料品が調達できたので無駄にはならなかった。


ここの夕陽も美しかった。
いいよなぁ、海に沈み行く夕陽の光景って。
さあ、そろそろ晩飯の支度に取りかかろう、って冷蔵庫から取り出した食材をただ並べただけの簡素なもの。

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