道の駅「天領の里」から西会津へ。寺社参拝や登山に今日も大盛りのスケジュール。

2023年3月30日(木) 晴 車中泊3日目

車中泊の旅で立ち寄った寺社や観光スポットで、たまたまそのすぐ近くに登れそうな山を見つけたときはなんだか得した気分になる。
この登山口の先はどうなっているのだろう、簡単に登れるのだろうかそれとも、苦痛を強いられるのだろうか。展望はどうだろう、花は観られるのかと想像が膨らむ。
登ると決めてそこに来たのではないが見知らぬ山の登山口を目の前にすると、是非とも登ってみたくなる。

今日がそうだった。
是非行きたいと思っていた弥彦神社を参拝した後、温泉を利用するため道の駅「国上(くがみ)」に着いた。
温泉施設に掲示されていた花の開花状況が目にとまり、行ってみたくなった
道の駅近くに国上寺(こくじょうじ)という古い寺があり、境内に国上山(くがみやま)の登山口があるようなのだ。

昨夜の宿泊地とした道の駅「天領の里」。
起床してすぐ、護岸を30分ほど歩いたり走ったりして長時間の運転で萎えた脚力の復活に努めた。
朝食を済ませ7時45分に道の駅「国上」に向けて出発した。
昨日は風呂に入り損なったため温泉が併設されている道の駅「国上」に向かったのである。ここから近い。


途中、観光客向けの魚市場として有名な寺泊の「魚の市場通り」を通過。
朝まだ早い市場は開店準備の時間だった。

これから向かう道の駅「国上」は温泉施設が併設されている。
昨日は風呂に入り損なったため今日になって温泉に向かったのだが、10時オープンであることがわかった。
オープンまで1時間半もあるのでその間に、一度は行ってみたかった弥彦神社まで足を延ばし、参拝した後に道の駅「国上」に戻って温泉に浸かろうと思う。
カーナビで所要時間を調べると10分とかからないようだ。


弥彦神社に到着。
隣接する駐車場に車を駐めて参道を本殿へ向かう。
駐車場に駐まっている車の数からは想像できないほど、参拝客はまばら。
境内が広いので分散されているのであろう。


弥彦神社は広大な自然に囲まれた神社で、本殿の造りは実に重厚だ。創建から2400年以上の歴史ある神社としての風格がある。
人気のある寺社を見て歩くのは参拝する人が少ない早い時間に限る。
ゆっくり時間をかけて参拝できた。
これだけ広く立派な神社でありながら参拝するのに拝観料は不要で、駐車場も無料なのは極貧車中泊を実践している管理人にはなによりもありがたかった(賽銭は入れた)。


弥彦山の登山口。
気持ちを揺さぶられたが往復4キロ、推定4時間の道程は今日のスケジュールから見て難しい。
日をあらためて挑戦しよう。


弥彦山の登山口を通り過ぎロープウエイの乗場に向かった。
その帰り道で出合った水路脇のミズバショウ。
元々あったのか、それとも移植したのかはわからないが、思いがけない目の保養になった。


弥彦神社境内にある清潔なトイレ。
驚いたのは個室にシャワートイレが備え付けられていることだ。
管理人は宿泊地だった道の駅「天領の里」で済ませたがここまで我慢すればよかった(笑)


弥彦神社で心を清めた後、次は身体を清めるべく道の駅「国上」に戻った。
併設されている温泉施設「てまりの湯」は外観からうけるイメージよりも中は広く、多くの入浴客がいる割りに洗い場の確保は待つこともなくスムーズだった(入浴料¥500)。
真っ昼間の温泉入浴はとても贅沢な気分(笑)

ここへは朝の8時半に一度立ち寄ったのだが、目当てとする温泉施設は10時オープンだった。
10時にはだいぶ間があったため一度は行ってみたかった弥彦神社まで足を延ばし、参拝した後に道の駅「国上」に戻って温泉に浸かろうと思った次第だ。


管理人に信仰心などまったくないが、見知らぬ土地にある寺社を訪ねるのは好きである。
国上寺は709年(和銅2年)の創建で1718年(享保3年)に再建された。
真言宗雲高山国上寺というのが正式名称らしい。
東照宮のようなきらびやかな装飾は施されていないが重厚で落ち着いた佇まいを見せている。


おやっ、装飾があるぞ。


なんとも妖艶な画ではないか。
四面、異なる画である。
享保3年からこのようにしてあるのだろうか?
本堂をぐるっと回ってその答が得られた。
これは近年になって絵巻物として制作された木村了子という仏画アーティストの作品だそうだ。
越後最古の寺と官能絵巻という取り合わせ。
だが、少しも違和感がないのがすごい。
しばし魅入っていた。

絵巻すべてをご覧になりたい方は新潟観光ナビ
市議会で問題視されているというニュースを見つけた→ケンオー・ドットコム

これから先は国上山に登った記録です。
登山に興味のない読者におかれてはスルーしてください。


官能絵巻を見た興奮が冷める間もなく、境内をぐるっと回って再び本堂に来てみると、すぐ脇に国上山登山口の案内板があった。
管理人が国上山(くがみやま)の存在を知ったのは「てまりの湯」の館内でであった。
花の開花状況を知らせる大きな紙が掲示され、そこに十数種類の花の開花状況が書かれていた。
それほど多くの花が見られる場所はどこなのか、是非行ってみたい。それが国上寺(こくじょうじ)の境内に登山口をもつ国上山だった。
花は今が旬であることが開花状況からわかった。

道の駅から国上寺へは近い。
カーナビをセットすると距離約4キロと出た。
山頂は312メートル、登山口の標高が150メートルだから標高差はわずか160メートル。
花を見たさに登ってみたいという気持ちが沸々と湧いてきた。
山に登るための装備は車に置いてきてしまったが、なんとかなるだろう。
そんな安易な気持ちで登るのは後ろめたいがこれから登ろうとしている山は大丈夫そうだ。

標高は312メートル、山頂まで850メートルと案内板にある。
身につけているのものはデジカメとスマホだけという出で立ちだが、1時間もあれば往復できそうなので登ってみることにした。
入浴が終わったばかりで身体がまだ熱い状態なので汗をかかないようゆっくり登ることにしよう。


整備が行き届いていて歩きやすい登山道である。


純白で大柄な花弁がドレスのようなタムシバ。


マキノスミレ


階段や大きな段差はあるものの緩やかで歩きやすい。


オウレン


日当たりが良く土壌は乾燥しているのにショウジョウバカマが生育しているという不思議さだ。


カタクリと出合った。
この山は植生がとても豊かだ。


尾根脇の斜面を覗くとそこはカタクリの群落だった。
山の中腹から山頂にかけてカタクリで埋め尽くされている。
すごいぞ、この山!
こんな山が近くにあったら毎日でも登りたいと思う。


タチツボスミレ


花を眺め、写真を撮りながらも山頂へは24分で着いた。
山頂はこの山の大きさとしては広く開放感があるが、木々の葉が出揃うと展望は得られないように感じた。
ここでスマホの地図アプリを見ると、登山道はここから北に向かって延々と続いていて、いくつかの山を超えて弥彦山へ行けるようになっている。
いつかは歩いてみたい魅力的な縦走路である(実際には弥彦山のはるか先まで続いている)。


背中にうっすら汗をかいているが休憩するほどではないので下山を始めた。
薄ぼんやりしているが遠くに見えるのは日本海であろう。
真冬であればもっと鮮明に見えるはずだ。


振り返ると木々のすき間から大きなピークが見えた。
スマホの地図アプリを見るまでのこともなくあれが弥彦山(634m)だということがわかる。


ツバキ


国上寺の大きな屋根が見えてきた。
登山口の鳥居をくぐって終わった。


迂闊なことに地図アプリの起動を忘れてしまい、気がついたときには下山も終わりに近かった。
したがって今日は登山データなし。
ルートは手書きした。


参拝者用の駐車場に戻ると先ほどは気がつかなかったが桜がほどよく咲いているのが目に入った。桜を愛でたあと、これから会津へ向うことにした。


国道290号線の阿賀野川を渡った辺りでエブリイのオドメーターが20,000キロを表示した。
2020年12月に納車し、2年3ヶ月にして2万キロ。
仕事の足としてまた、車中泊の旅にとよく活躍してくれる。
今年もこれから3・4回の車中泊の旅を目論んでいる。
元気に走ってくれることを願うばかりだ。


昨年、今回と同じく新潟県から福島県に入るときに道の駅「阿賀の里」の看板を見つけたのでその通りに行ったところがこの画像の場所だった。
道の駅によくある案内所や売店はなく、蕎麦店とコンビニがあるだけだった。
トイレも見当たらない。
カーナビで確かめても場所はここに間違いはない。
釈然としないまま昼食に蕎麦を食べて立ち去った。
今回も道の駅の看板に従ったがやはり昨年と同じく、蕎麦店とコンビニに行き着いた。
そこで今回は道の駅「阿賀の里」を探すべく、この奥まで車で浸入したところ、あった。目立たない看板と共に。


今夜の宿泊地とした道の駅「にしあいづ」には16時50分に着いた。
売店を覗くと摘み立てのクレソンがあったので野菜不足を補うために購入し、晩酌の友にした。
明日はここから近い「大山祇神社」に行こう。

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