改造日誌:車内照明のバージョンアップと電源の3way化。

2023.12.24~2024.01.08

3年ぶりにエブリイ車中泊仕様車に手を加えた。

室内照明として天井に取り付けたLEDランプはどうしたわけか照射した部分、特に白い背景に照射すると光りが黄色の縞模様となってしまい、前々から気になっていた。

LEDの特性の問題なのか器具の問題なのかわからないまま3年近く使ってきたが、やはり気持ちが悪い。
そこでアマゾンで物色したところ、丸型のLEDランプが見つかった。
黄色の縞模様となる器具は長さ20センチのほどのボディーにLEDが2列、並んだものだが、丸型のは当然のようにLEDが円形に配置されている。
直線状の配置と円形の配置であれば照射範囲は異なる。
もしかすると縞模様は解消されるのではないか、となんの科学的根拠(これをエビデンスというのだろうか?)もなく取り付けてみた。

そのついでといってはなんだが、面白半分に電源を3way化してみたのでそれも記録しておく。

2021年3月に取り付けた天井照明。
2ヶセット2000円で購入して、そのうちの1ヶを天井に取り付けた。→取り付けの詳しい方法
明るさは申し分ないのだが、、、


白い背景(画像はペーパータオル)に照射すると黄色い縞模様が出る。
色のついた背景であればそれほど気にならないがいかにもチープな印象をうける。
車内食が不味く感じる。


サブバッテリーを設置する前はこのポータブル電源(288Wh)を主電源としていた。
とりあえず照明だけ使えればいいと考えてポータブル電源にしたが、これで十分だった。
サブバッテリーの設置は手間がかかりそうなので後回しとしたのだ。
照明器具の使用電力は最大7W(※)と少ないから画像のポータブル電源で40時間、点灯し続けるという計算になる。
十分すぎる容量ではないか(後に550Whを追加)。
※リモコンで照度を調節できる。


照明のオンオフと照度を調節するリモコン。
右のコードはリモコン受光部。
これ単体で売っているし照明器具とセットで販売もしている。
400円台と安価だがなかなかの優れもの。


アマゾンの口コミを見ると、受光部の故障を訴える購入者が少なからずいる。
そこで予備として単体購入して故障時でも不自由しないよう、入れ替えられるようにした。


ここから本テーマである照明のバージョンアップの話である。
冒頭の黄色い縞模様が出る原因はLEDが細長く配置された照明器具にあるのではないかと思い、では円形にすれば直るはず、といかにも単細胞的頭脳で考え、交換することにした。
器具が6つとリモコン、受光部がセットになっていて2000円強で購入。
従来の器具を取り外して取り付けてみた。
説明書によれば器具1ヶの消費電力は2.5Wとあるので6ヶだと15W、これは家庭で使う明るさ60W級のLED電球2ヶ分に相当する明るさである。
狭い車内で使うには明るすぎるので6ヶ中、4ヶ、計10Wで使うことにした(これが間違いであることが取り付けてからわかった)。

この画像には丸型器具の脇にLEDテープライトがついていて時系列的に不自然だが、どうかご容赦を。


4つの器具の配線を並列にハンダ付けしリード線は2本だけとし、5521プラグを天井裏から出した(白いコネクタはLEDテープライトのもの)。


結線したら器具を取り付けた板を天井にビスで固定した後、ポータブル電源で点灯するのを確認した。


お次はこれをやってみたかった!
5ボルトのモバイルバッテリーで12ボルトの照明器具を点灯させるという実験。
もしもポータブル電源を使い果たしたらという非常時を想定してのことなのだが、車内には電池式、充電式のランタンが複数個ある。
だから非常時にはそれらを総動員すればいいのだが、それでは気が済まない(笑)。
非常時でも天井に取り付けた照明器具を点灯させたいのである。
そこで、「5V→12V」をキーワードに検索すると、おぉ出てきたぞ、そういう昇圧器具が。


これがその昇圧器具、というほど立派なものではないが(笑)
片方をモバイルバッテリーに、もう片方を照明器具に接続して使う。
問題なく点灯しました。


困ったのは照明が点灯している間はなんら問題ないのだが、車から離れる際などに照明をオフにすると、次に点灯させるときはモバイルバッテリーの電源をオンにしてからでなければ照明器具がオンにならないことだ。

んなこと手間でも何でもないじゃん、と仰る方もいるだろうが管理人は面倒に思える。
自宅の照明を点灯させるのにいちいち配電盤内のブレーカーをオンにして、それから照明のスイッチをオンにするのと同じような手順だ。
だから、モバイルバッテリーを電源にする場合も照明のスイッチをオンにすれば点灯する、そうさせたいと思う。

モバイルバッテリーの仕様を調べると、解決できない問題すなわち安全上、無負荷のとき(照明をオフにしているとき)は強制的に電源をオフにするようになっていることがわかった。

容量の異なる4つのモバイルバッテリーで試したところ、時間差はあるが、無負荷のときは30秒から2分で電源が切れるのを確認した。

そこで、「モバイルバッテリー 自動停止 解除」をキーワードにググってみると、有益な情報がいくつか見つかった。
「オートパワーオフキャンセラー」というのが電源がオフにならないための対策だそうだ。
次に「オートパワーオフキャンセラー」でググってみると、おぉそういった器具があるではないか。

管理人がよく利用するメルカリにもあった→こちら
さっそく購入して管理人の思惑通りに機能が発揮されるのかを試したところ、なるほど、これは便利だという結論に達した。


メルカリで購入したオートパワーオフキャンセラーをモバイルバッテリーに接続し、USBテスターで出力電流を測定すると、47ミリアンペアと表示された。
要するに無負荷時でも周期的(5、15、25、60秒の任意に設定)に47ミリアンペア流して、あたかも負荷がかかっているかの如く振る舞う器具なのである。
管理人が所有している4ヶのモバイルバッテリーは最低30秒で電源がオフになるから、15秒に1回、47ミリアンペア流す設定にすればモバイルバッテリーは勝手に電源を切ることなく、出力を続けるということである。
よしっ、これで問題解決!


モバイルバッテリーとオートパワーオフキャンセラー、昇圧器具を接続したところ。


これは照明器具の電源をポータブル電源から取っているところ。
L形プラグを噛ますことで出っ張りをなくした(あまり意味はないけれど)。


さて、照明器具の電源をポータブル電源そしてモバイルバッテリーから取ることに成功した。
次はサブバッテリーからとる方法を追加したい。
せっかく110Ahのサブバッテリーを積んでいるのだから、本来ならサブバッテリーを電源として照明器具を点灯させるのが常道だろうし、エブリイを自作軽キャンピングカーと謳っている以上、そうでなければならない。

やり方は簡単だった。
サブバッテリーの12ボルトが常に印加されているインバーターの両端子にリード線を接続し(画像のネジ部)、床上を這わせて照明器具まで持っていく方法である。
照明器具の入口にはポータブル電源、モバイルバッテリー、サブバッテリーから延ばした5521プラグのオスを取り付けたリード線(電源ケーブル)が来ている。
すなわち電源の「3way」化の完成である。
各電源の残量に応じて3wayを使い分ける、というか気分で使い分けるという方が適当かも知れない。


先ほど、この丸型の器具1ヶの消費電力は2.5Wと書いた(商品説明で)。
ところが、実際に計測してみると2.5Wはなく、1.5Wであることがわかった。
また、色はクールホワイトとなっていたが実際は電球色であった。
商品説明はまったくデタラメが書いてあったわけだ。
2.5W×6ヶなので15W、それほど明るくなくてもいいと考え、4ヶにしたわけだが、暗い。
説明通りだとすれば4ヶで10Wの消費電力なので家庭用の60W相当以上の明るさがあって然るべきだが、実際の消費電力は6W(1.5W×4ヶ)だから暗くて当然である。
とはいえ、余っている器具2ヶを取り付けるスペースはもはやない。
そこで、テープライトはどうかと考えて取り付けてみた(貼り付けてみた。粘着式なのである)。
ほ~、なかなかいい雰囲気ではないか。


丸型ライトとテープライトの両方を点灯させてみた。
明るさの問題はこれで解決と相成った。
画像は最大光量だがリモコンで最大光量の50パーセントと25パーセントに切り替えることができる。
さらにはプラスボタンとマイナスボタンによって光量を無段階に調節することができる。
光量100パーセント以上にはできないが25パーセント以下にするのは可能である。
車中泊地に着いたら窓に遮光のための板(プラダン)を填め込んで車内を暗くしているが、夜は光量を落とし、朝は明るくするといった操作がリモコンでできるから便利だ。

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