能登半島突端の禄剛崎灯台で日本海に沈む夕日を見て感動する。

始めに
昨年9月、11月に続く、エブリイ車中泊仕様車で行く北陸の旅、第3弾の記録である。
9月に北陸3泊、11月は同4泊そして今回は5泊を予定している。
近い将来計画している北九州往復20泊の車中泊旅行の予行演習のつもりだ。

2022年5月9日(月) 晴れ
車中泊の旅、第3回。北陸5泊6日・2日目

道の駅に車を置いて海辺の公園を散策した後、朝食とした。
費用を抑えるためにも外食はできるだけ控えることにしているが、大切なことがもうひとつ。
外食だとどうしても栄養が偏ってしまい、ひ弱な管理人は健康が維持できない。
そこで今回の車中泊の旅では家に常備してあるきんぴらとゆで卵を持参。
他に移動中、スーパーに立ち寄って買ったパンとハム、スライスキャベツを盛り合わせたものを朝の常食とし、旅を終えるまで続けることにした。


道の駅「氷見」全景
寿司店から続く建物全体がフードコートになっていて氷見のいろんな味を楽しめるようになっている。
なお、建物の裏側は富山湾で、海に沿って広大な芝生の公園になっている。


ここは道の駅から少し離れた公園の駐車場。
富山湾の向こうに立山連峰が見える。


氷見から先を急ぐ場合は能越自動車道という、無料の自動車専用道路を利用することで能登半島の中央部、能登空港まで短時間で行くことができる。
しかし、その道は片側1車線である上に仕事で利用する車が多いためか、みな遠慮なく飛ばす。
管理人のように制限速度+10キロ未満の速度で走っていると、まるで煽られているようで怖い。
さらには海から遠く離れた山間部を走らなければならないことが管理人を遠ざけている。
栃木という海無し県からやって来たのだから海を眺めながらのんびり走りたい。
できるだけ海に沿った道を選んで走ることにした。


氷見市を抜けると間もなく石川県に入る。
そこもやはり国道から海に沿った県道を走って七尾市まで来た。
最初に車を駐めたのは七尾市の道の駅「食祭市場」。
11月に来たときは到着が早すぎて開店していなかった。
さて、どんな店が連ねているのだろう?


七尾湾は牡蛎の養殖が盛んだそうだ。

食祭市場は生ものあり乾物ありまた、それらを買って食べる食堂があってとても魅力のあるものだった。
冷蔵庫を積んでいるがすでに満杯の状態でここで買っても収納スペースがない。
次回はもっと計画的にここを訪れよう。


次に立ち寄ったのは道の駅「なかじま」。
能登島に渡る2つの入口の上側(北側)、ツインブリッジに近い場所にある。
国道249号線・中島町にある小ぶりな道の駅で、過去2回の旅行で今回初めて訪れた。
建物内はワンルームの広さだが、にぎり寿司をパック詰めしたのを売っていたので思わず衝動買いした。今日の昼食にするつもりだ。


穴水町竜燈崎の海に沿った生活道路をゆっくり走る。


管理人が20代の頃そして、昨年の9月と11月に立ち寄った能登町の赤崎海岸まで来て、ここでようやく道の駅「なかじま」で買ったにぎり寿司で昼食とした。
道の駅を経って赤崎海岸まで3時間かかったがその間に同時に買ったオニギリを2つ食べておいたので我慢できないほどの空腹ではなかった。
静かな海を眺めながらゆっくりと、味わいながら食べることにした。
今日はこれから能登半島突端の禄剛崎まで行き、そこの道の駅を宿泊地とするつもりである。
推定距離35キロ、1時間も走れば着くはずだ。


赤崎海岸で50分ほど休憩した後、禄剛崎へ向かった。
海を眺めながらゆっくり走っていると「海の銭湯」という大きな看板を見つけた。
その前に立ち寄った道の駅「すずなり」のすぐ近くだ。
今夜の宿泊地に温泉施設はないのでちょうどいい。
着替えだけ持って入館し、入浴料460円を払ったところで経営者だろうか、年配のご婦人から、浴室にはシャンプーも石けんもないからと言ってシャンプー、ボデーソープが入ったレジ袋を渡された。入浴客のほとんどが地元の人の中に突然訪れたよそ者への嬉しいもてなしであった。


珠洲市の金剛崎に差しかかったところでランプの宿、青の洞窟と書かれた大きな看板を見つけた。
たしか道の駅に立ち寄りながら集めたパンフレットに紹介されていた場所である。
興味本位で行ってみた。
もともとはなにもなかったであろう入江に瀟洒な宿が建ち、この地方としてはここだけが独特な景観を醸し出している。


今夜の宿泊地としている狼煙町、道の駅「狼煙=のろし」に着いた。
この時間、すでに閉まっていて館内には入れない。
駐まっている車は少なく、管理人を含めて4台。
また、車の出入りも少なく、静かな道の駅だ。
狼煙町には同じ場所で夕陽と朝陽を見ることができる観光スポットとして人気の禄剛崎灯台があるそうだ。
とはいえこの季節ともなると日没は遅く、日の出は早い。
観光スポットとはいえどもそれを目当てに訪れる観光客はいないようだ。


道路を横断し急坂を上がって行くと視界が開け、芝生の広い公園に出た。
歩道を進んで行くうちに木に隠れていた灯台が大きく迫ってきた。
石を積み上げて造られた立派な灯台で1883年(明治16年)の稼働(点灯)だそうだ。
昔は有人だったそうだが1963年(昭和38年)になると機器の自動化により無人化されたとある。
ちなみに管理人、灯台は海辺に建っているものと思い込んでいたがここは標高48メートルの丘の上。考えを改めざるを得ないが、「日本の灯台50選」には小高い丘の上に建つ灯台がたくさん紹介されていた。

それと蛇足ながら灯台名は禄剛崎灯台、禄剛埼灯台、呼び名はろっこうざき、ろっこうさき。どれも間違いではないらしいが、ここでは地理院地図に記載の禄剛崎灯台とした。


灯台が建つ公園を散策しているとき、灯台を起点にして片道8キロの遊歩道があることを知った。湖や川を見ながら歩く場所はいくらでもあるが海を見ながら歩く機会などこれまでなかった。
日光を発って明日で3日目、まだ先が長いので脚が萎えないように歩いてみようか?

さて、日没までまだ1時間もある。
ここにいても仕方がないので一旦、車に戻って夕食とし、改めてここへ来よう。


車内で夕食を済ませて18時20分に灯台に向かった。
夕陽に照らされた灯台も美しかった。


陽が水平線に沈むまで20分、飽くなく見つめていた。

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