明日のロングトレッキングに備えて奥只見湖で観光気分に浸る。

2023年10月18日(水)
車中泊の旅、第9回。
北陸6泊7日の旅6日目

本日の走行194KM(26370→26564)
■名立~■松代~シルバーライン~銀山平(観光船)~■檜枝岐(泊)
■は立ち寄った道の駅

6泊7日の車中泊の旅も残り2日となった。
惜しいのは日本海の眺めが間もなく終わりを迎えることだ。
今日はこれから奥只見湖を経て尾瀬檜枝岐へ行く予定だ。
明日は尾瀬七入から徒歩で尾瀬沼まで、往復18キロのロングトレッキングを予定している。
2019年5月に一度歩いたことがあるが、雪解けの季節だったため沢が増水していたり、雪道を歩いたりと、それなりに苦労した。
その心配のない明日は楽しいトレッキングになるのを期待して予定に組み込んだのだ。
とはいえ、4年前と今とでは体力にどれほどの違いがあるのか、自身でも把握していない。
利用者がほとんどいないルートだけに、途中で行き倒れになっても気づいてくれる人がいない。

そんなわけで今日は走行距離を短めにしなおかつ、観光で心身共にリフレッシュして明日に備えたいと思っている。
ひとつめの目的地である奥只見湖へは小出駅の先で国道352号線と別れ、奥只見シルバーラインを走るのだが、奥只見シルバーラインは全長22キロのうち18キロ、すなわち80パーセントはトンネルの中を走るという、まるでモグラになった気分を楽しむ(苦しむ?)というとんでもない観光道路なのである。
トンネルの壁は手掘りのような荒々しさで、壁のあちこちからは山からしみ出た水が滴り落ちているし、道はガタガタだし、生きた心地がしない恐怖感を味わいながら走らなくてはならない。
ジムニーからエブリイに乗り換えて初めての車中泊旅行(2021年9月)でシルバーラインを走ったことがあるが、その恐怖体験が忘れられなくてもう一度、味わってみたくなったのだ。

出発前に道の駅「名立」裏にある公園の散歩を楽しんだ後、日本海に別れを告げることにした。
国道8号線を直江津まで走って内陸部に方向を転じる。
直江津から国道253号線を走って南魚沼、魚沼を経て国道352号線の上折立がシルバーラインの入口となる。


重い荷物を乗せて走ることを前提とした貨物車の運転は疲れる。
車中泊用に改造してあるとはいえ、積載仕様の350キロには到底満たない。
硬いサスペンションに加えて12インチという小さなタイヤは路上のどんな小さなデコボコでも拾って運転席のシートに伝える。
道の駅「名立」からシルバーライン入口まで推定距離は約110キロ。
この間、ノンストップで走るのは身体に負担がかかる。
要所要所に立ち寄って身体をほぐすよう努めている。
立ち寄ったのは道の駅「まつだいふるさと会館」。
六日町駅から犀潟駅を結ぶ北越急行ほくほく線のまつだい駅を兼ねた道の駅である。
道の駅として建設された新しい建物とは異なり、ここはまつだい駅構内を道の駅として認定したもの。


管理人はこの10数年、鉄道など利用しない生活をしているため、地方駅の構内の雰囲気というものに新鮮さを感じた。


シルバーラインの入口に着いた。
果たして2年前と同じ恐怖体験が味わえるだろうか?


後方に車がいないのを幸いに、停車してデジカメで写してみた。
こんなトンネルが延々と続く。
胃カメラで見る自分の食道のようだ。


先ほど(7:57の画像)、奥只見シルバーラインは全長22キロと書いたが、途中に国道352号線への分岐があってトンネルから抜け出すことができる。
管理人はトンネルを抜け出て銀山平にやって来た。
恐怖感がそうさせたわけではなく、銀山平を発着する観光船に乗ってみたかったのだ。
2年前は観光船の存在に気がつかず、素通りしてしまい後悔したので今回の旅の思い出に乗ってみようと思ったのだ。
観光船の行き先は奥只見ダム。
シルバーラインの終点である。
紅葉には少し早いがこの時期を逃すと仕事柄、旅行などできないし、紅葉盛りの時期は大混雑必至であろう。
さて観光船だが、係員に聞くと、同じ船で戻ることもできるし奥只見ダムからシャトルバス(無料)で戻ることもできるとのこと。
後者を選び1500円払って乗船券を買った。
昼飯時だがここには何もないことを知り、乗船の前に車内で湯を沸かしてカレーうどんで昼食とした。


船は1階と2階が椅子席になっているが、景色を楽しむのなら屋上デッキがいい。
船首へ行ったり船尾へ行ったりと自由に動けるし、視界を遮るものがない。
画像は船尾から動力となる羽を覗いているところ。
円形に配置された巨大な羽が回転することで水を押し退けて船を前進(あるいは後退)するようになっている。


湖だから当然のように周りを山に囲まれている。
まだ早いが赤や黄色に色づいている木々もある。
盛りとなる時期はさぞ美しいことだろう。


観光船の終点、奥只見ダムで下船してシャトルバスの到着を待つことにした。
前回(202年)はここまで来なかったが土産物屋や食堂が建ち並び、賑やかだ。
次回は車でここまで来て、観光船に乗るという方法を考えよう。


次に銀山平から今夜の宿泊地、檜枝岐に向かった。
健脚でしか行くことのできないとされる平ヶ岳の登山口を通過。
平日にもかかわらず車が多いことでこの山の人気がわかる。
それにしてもだ、この時刻にまだ車が10台ほど駐まっていることから察し、平ヶ岳の厳しさがわかるというもの。


尾瀬の散策や燧ヶ岳登山の起点となる御池を通過すると間もなく、道の駅「檜枝岐」である。
ここは標高約1400メートル、奥只見湖は750メートルと、倍の標高差がある。
明日の尾瀬の紅葉が楽しみだ。

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