新潟から一気に能登半島に入って九十九湾へ。

2023年5月15日(月)
車中泊の旅、第8回。
北陸5泊6日の旅2日目

本日の走行:299KM(21560→21859)
■名立~■糸魚川~■くろべ~海王丸パーク~■新湊(昼食)~観音埼灯台~ボラ待ち~つくモール~赤崎海岸~つくモール(泊)
■は立ち寄った道の駅

早起きは三文の得!、年寄りは目覚めが早い。
いや、そうではない。
道の駅で車中泊をする場合、観光目的で短時間だけ立ち寄る人に配慮しなくてはいけない。
午後早く着いて翌日遅くまで同じ場所に車を駐めていては、観光目的で訪れる人が車を駐める場所がなく、迷惑になろう。
そんな思いから管理人は、道の駅を車中泊の場として利用する場合、できるだけ遅く着いて翌日は道の駅が営業を始める前に出発するように心がけている。

車内での朝食。
持参したキャベツのコールスローとゆで卵、野菜ジュース、スーパーで調達した生野菜、パンという簡素な朝食が旅の間、続く。
舌鼓を打つような美味・豪華な朝食ではないが栄養面で不足がないように考えたつもり。


朝食を終え、出発前に海辺を散歩する。
5月も半ばだというのに遠くに冠雪した山並みが望める。
立山連峰である。


JR浦本駅辺り。
国道8号線だがまだ朝早く、車は少ない。


北陸道親不知IC手前にある道の駅「親不知」で小休止。
出発からまだ40キロしか走っていないが小まめに休憩し、身体を動かすことで血流を良くするようにしている。


道の駅「親不知」前の砂浜はヒスイが採れるらしく、それを目当てに立ち寄る人が少なくない。


富山県に入ると国道8号線は海から遠ざかる。
射水市の道の駅「新湊」のある信号を右折して富山湾へ向かうと、前から行きたいと思っていた帆船「海王丸」が停泊している公園がある。そこへ着いた。
実に広大な敷地の公園で、立山連峰をバックに全長97メートルの大きな帆船を見ることができる。
1930年の進水というから90年もの歴史ある帆船だが「海の貴婦人」と呼ばれているほど船体は美しく、気品が漂っている。
船内を見学(有料)できる。


公園内で見つけた焼き芋の自販機。
初めて見たな、焼き芋の自販機は。
管理人が住む日光市では見たことはないが、全国的には存在するのだろうか?


海王丸を見るために右折した国道8号線まで戻ると道の駅「新湊」がある。
地元の人も利用する食堂はメニューが豊富だが、一押しはこの「白エビ丼」である。
一見、親子丼に見えるが鶏肉の代わりに新湊名産の白エビが入っている。


白エビを丸ごと玉子でとじたもので実に美味。
お値段は680円だった。
これからいよいよ能登半島に入る。


管理人はすでに能登半島の東側、七尾の近くにいる。
能登半島の地形は変化に富み、大きな半島の中にいくつもの小さな半島があるといった具合だ。
その小さな半島、と管理人が勝手に思っている半島のひとつに、和倉温泉(七尾市)の東に位置する鵜浦海水浴場があり、そのすぐ近くに観音埼灯台がある。
海無し県の栃木県から海を見にやって来たのだから、できるだけ海に沿って走ろう、そこには国道を走っていたらわからない小さな見どころがあるはずだ。
そんな思いから、国道160号線から外れて県道246号線を走っていると「観音埼灯台」を示す標識が見つかった。
3月の北陸の旅では標識を頼りに観音埼灯台を目指したものの、着いた先は漁港で灯台はなかった。
それが不可解で、今日もう一度、挑戦したのだった。
漁港は県道を逸れて集落の奥にある。
今日は漁港をさらに進んで行き止まりまで行ってみた。
いや、行き過ぎだった。
軽自動車1台がやっと通れるほどの幅の道を進んで行ったところ、危うく海に転落しそうな場所まで行ってしまった。
狭い空き地があったのでそこで3回ほどハンドルを切り返してUターンし、元来た道を少し引き返したところ、そこで灯台への道を示す標識を見つけた。
標識は灯台へ行く坂道の登り口にあったため車内からは見えなかったのだ。
なるほどそこには駐車場があるし新しいトイレの建物まであった。
早い話が管理人の見落としであったのだ。
1914(大正2)年初点灯というからその歴史は古い。
なお、観音埼灯台は(一社)日本ロマンチスト協会の恋する灯台として認定されてもいる由緒ある灯台なのである。


灯台が佇む敷地に咲くシャガがきれいだった。


さあ、どんどん先へ進もう。
小さな半島から抜け出て再び国道160号線を走ると全国的にメジャーな和倉温泉に入る。
そこから今度はのと鉄道七尾線に沿って国道249号線を北上すると能登半島の先端に近づく。
と、頭の中はそのように整理されているが、どうしたわけか車は能登島へ向かっている、いや、すでに予定外の能登島に入ってしまっている。
和倉温泉の街中は道が複雑で過去にも温泉街から抜け出すのに苦労したことがある。
その上、管理人がこれから目指す穴水町や能登町へ行くのに能登島を通過するような標識まである。
今日の道間違いはそれである。
今から和倉に戻るのも面倒なので能登島大橋→能登島西端部→ツインブリッジと走って国道249号線に戻ることにした。


国道249号線を穴水町に入ると国道沿いに根木ポケットパークという海に面した休憩ポイントがある。
売店などはないがきれいなトイレがあるのと牡蛎を養殖しているのであろうブイが遠くに見える。
そしてすぐ目の前に丸太を組んで造った櫓があり、これがここの見どころとなっている。
ボラ待ち櫓といって、昔はこの櫓の上に人が乗り、ボラがやって来た頃合いに綱を引き、海底に沈めておいた網を引き上げるといった漁をしていたのだそうだ。


能登半島もずいぶん北上し、能登町の九十九湾に着いた。
鏡面のような光り輝く美しい海は日本百景に選ばれているそうだ。
湾を目の前にして道の駅ならぬ、イカの駅つくモールがある。
イカ漁の盛んな九十九湾の知名度向上、地域振興を狙いに2020年6月にオープンした新しい施設で、管理人は過去に3回訪れているがいつも観光客で賑わっている、能登半島でもメジャーなスポットといえる。
この日は「いしり」、「いしる」、宗玄酒蔵の日本酒を買った。
昨年8月はここでランチタイムとした。


九十九湾全景


建物の海側


管理人が20代前半に訪れたことのある赤崎海岸。
旅館が一軒だけという寂しい海岸だが、砂浜ではなく岩礁の海なので海水浴客の利用はなく、廃れたようだ。旅館も廃墟となっている。
画像に映る小さな島、「松島」の向こうに立山連峰が望める。


赤崎海岸の駐車場のすぐ近くに建つ赤碕灯台。
1966(昭和41)年10月初点灯。

3日目に続く

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です