古いGPSロガーで走行路を記録し地図上に再現してみた。

車中泊の旅、第2回。北陸4泊5日

見知らぬ土地をカーナビに従って走るとどこを通って現在地に到着したのかがまったくわからない。
便利なカーナビだが一方でドライブの楽しさのひとつを奪っているような気がする。

高機能なカーナビであれば走行したルートを保存して後でGoogleマップ上に描画して楽しむことができる(たぶん)のかもわからないが、我がスマホのYahoo!カーナビだとできない(間違いなく)。

そこで、登山で使わなくなった古いGPSロガーがあるので9月と今回の車中泊の旅のお伴として連れて行った。
登山用のGPSロガーが車での走行記録機器として使えるのかどうかを試すためにである。はたして高機能カーナビ並のことができるのでしょうか?

結果は電源を入れ忘れたり電池交換をしないまま走ったりしたためすべての記録を採ることはできなかったが、それでもGPSのログを地図に投影してこうやって眺めると、ちゃんと描かれている(笑)

あぁ、あそこの国道は景色が良かった、あそこの分岐で道を間違えたな、あそこのスーパで買った寿司は美味かったなどと旅の思い出がよみがえってくる。
次回は他のルートを走って目的地に行こうと思ったりと、想像力も働いて楽しい。


走行中のログはかつて登山で愛用していたGPSロガー、HOLUX m-241(左の画像)を利用して採った。
単三電池1本で10時間以上駆動するし、なんといっても10万ポイントも記録できるのがありがたい。

記録間隔を5秒(5秒に1回、記録するという意味)にセットすれば145時間50分、一日10時間使っても15日間記録できる(ただし、電池は毎日替える)。

登山で使うには時代遅れの代物だしまた、ガーミンやスマホの地図アプリのように地図を表示する機能はないが、記録に特化するのであればこれほど強力なツールはない。
登山ではスマホの地図アプリに取って代わられたので、こうして走行時のロガーとして再利用している。

管理人が使ってきたGPSロガーは数機種に及ぶがm-241は価格、ログ点数、乾電池式であることと電池の保ち、どれをとっても他のGPSロガーに比べて優れている。
しかし、GPSロガーは時代遅れなのか次々と開発が中止されていき、今では市場で見かけなくなった。
m-241も例外ではなく今では販売されていないし、その上、GPSの閏年問題とやらでログを吸い出すための付属ソフトが使えないという致命的な欠陥をかかえるようになった。

しかし福は来たるというもので、有志の手によってログを吸い出すソフトが開発されていて、m-241に救いの手が差し伸べられたのである(そのへんの詳しいことはこちらを参照)。
感度が悪く、登山では電波が届きにくい深い樹林帯を歩く際にログが採れないといった不具合があったが、車の走行記録を採る場合であればトンネル以外は問題ない。
新たな使い途ができた。
かくして、じゃま者扱いされていたm-241はエブリイになくてはならない電子機器として甦ったのである。