西ノ湖とイトキンポウゲ

Exif_JPEG_PICTURE満々と水をたたえる新緑の季節の西ノ湖。
中禅寺湖の西端、千手ヶ浜から45分歩くと到着する。
人工物といえば案内板くらいのもので、奥日光の中でもここはひときわ自然を色濃く感じる場所である。

Exif_JPEG_PICTUREところが別の日に行ってみると水が涸れ荒涼と広がる光景が広がっているだけで、初めてここを訪れる人には失望感を与えるかもしれない。

水が湧いているわけではなくまた、外からの水の流入があるわけではないから、大雨によって蓄えられた水は時間の経過とともに地面に吸収され、湖底が見えるほどに後退してしまうわけだ。

Exif_JPEG_PICTURE干上がって見る影もない西ノ湖。

でも、よく見るとひび割れた湖底に小さな植物が群れをなしているのが見えるでしょ?

Exif_JPEG_PICTURE林の中だと他の植物に負けてしまうからなのだろうか、植物にとってはけっしていい環境とはいえない場所にもかかわらず、小さな命が芽生えている。

Exif_JPEG_PICTUREこの小さくて可憐な花はイトキンポウゲ。

 

Exif_JPEG_PICTURE水が引くのを待っていたかのようにいっせいに芽吹き、花を咲かせたのでしょうね。