古賀志山の未踏ルート。大日山から雨乞岩へ。

2015年10月18日(日) 晴れ
南駐車場~大日堂~大日山~雨乞岩~御嶽山~古賀志山~東陵見晴台~東陵岩場~林道古賀志線(ジャパンカップ観戦)~南駐車場

今日は折しも2015ジャパンカップサイクルロードレースの日。
古賀志山に足繁く通うようになって初めて、各国のメジャークラスの大会で優勝した選手が参加する世界有数の自転車競技大会がここ、古賀志山の林道を使っておこなわれていることを知った。
1992年から数えて今年で24回目となる歴史ある大会だそうだ。

年に一度の大会なのでせっかく古賀志山と縁ができた今年、未踏ルート歩きにジャパンカップ観戦を組み込んで出かけることにした。

問題は駐車場だ。事前に調べたところコース周辺はかなり厳しい交通規制が敷かれ、一部は人も通行できないらしい。
交通規制は駐車場にも及び、3カ所あるうち使えるのは1カ所のみ。それも駐車可能台数30台と広くはない。

古賀志山に登るのは地元の常連さんが多い。常連さんは土日はもちろん、平日でも古賀志山を訪れる。利用する駐車場は山頂へのアクセスがもっとも良い赤川ダム駐車場だ。それが使えないとなれば、皆さん使える駐車場めがけて殺到するはずと考え、いつもより早く出発して駐車場を確保することにした。


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宇都宮市営南駐車場はまだガラガラだったが後続の車はみな、競技観戦のため駐車場を通り過ぎてロードレースがおこなわれる林道の方に向かって進んでいく。
もしかすると常連さんたち、今日はお休みかも?

今日は前回、初めて訪れた大日山から雨乞岩へのルートが未踏なので探すことにした。ルートは地図に描かれていないから歩く前に探さなくてはならないのだよ。未踏ルート歩きは手間暇のかかる仕事だ(^^)
駐車場から林道を歩いて10分ほどで大日堂への参道入口に着く。道の両側から草木が覆い被さる細い参道で、道を跨いでクモが糸を張っている。

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クモの糸を払いよけながら滑る参道を歩いて15分ほどで大日堂に到着。ここは駐車場と古賀志山、御嶽山、赤岩山を結んでいるのでなんども来ていてすっかりお馴染みさんだ。

お堂の左に見えるガレ場を登っていくと大日窟、さらに登ったところに大日山があることは前回、確認が済んでいる。

DSCF3782石柱に「武州江戸市谷町」と刻まれている。大日窟への参拝が盛んだった頃は遠く江戸からも参拝者が訪れた、と説明板の受け売りをしておく。

DSCF3789見事な幾何学模様。
クモの糸の粘着力はかなり強く、顔に張り付いたりしようものなら引きはがすのに苦労する。

DSCF3790ここが大日窟。
大きな洞窟に巨岩が覆い被さって、その左右が独立した洞窟のように見える。
覆い被さっている巨岩には「牛石」という名が付けられている、とこれも受け売りw
これから洞窟の手前にある梯子を上ってあの岩の上に乗ることに。

DSCF3793この桧の林を突き抜けると赤岩山に到達する。
大日山は途中を右(東)へ折れ急登した場所にあるのを前回、確認済み。

DSCF3799前回は下りに使った大日山への道。かなり急。

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大日山に到達。見晴らしはあまり良いとは言えない。

DSCF3804前回は道がわからずここを登ってきた。ひぇ~、怖い!

DSCF3808さて、ここからが未踏ルート。
雨乞岩へ行くのにコンパスを北東の方角へセットする。無事にたどり着けるでしょうか?

DSCF3809古賀志山全体に言えることだが等高線が複雑で地図を読みづらい。
ここは下り傾斜だが標高にしてわずか数メートルなので地図では判断ができない。

DSCF3816ここからが登り。
苔むした岩と岩の間を進む。魔界に入り込むようで普通なら通りたくない道、と管理人でさえそう思う。コンパスに命を託すしかない(^^)

DSCF3821コンパスが示す方向。これだもんなぁ。

DSCF3823よよっ、コンパスがずれてきた。進む方向が違ってる。

DSCF3824体の向きを変えて円盤内の太い矢印と赤い針が重なるようにしたときの、プレート先端の矢印が進むべき方向である。

DSCF3830四苦八苦しながらコンパスの示す方向へ歩いているうちに尾根の上に出たので地図で確認すると、以前歩いたことがある背中当山と中岩を結ぶ尾根であった。
頭を整理するために一度、背中当山まで行って地図と地形とを見比べることにした。

DSCF3836背中当山を起点にした大日山と雨乞岩の位置関係がおおよそわかった。尾根を横切り北東に下れば雨乞岩に行けるようだ。
それにしても急傾斜。しかも落ち葉が堆積してるので滑る。

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おぉ、見えたぞ。雨乞岩だ!
と、簡単に書いたが実際は大変な苦労をしました(^^)
これにて今日の未踏ルート歩きは完了。陽も差さず鬱蒼とした桧林の中を歩いたので次は開放的な御嶽山へ向かうことにした。

DSCF3842雨乞岩からこの道標まで来たら、道標にある御嶽山への道(北北東)へと進む。

DSCF3844御嶽山へは岩場の連続だ。かなり急だが桧林の中よりは開放的だし快適。空のこの明るさがいい。

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ふ~、御嶽山に到着。
日光連山は雲がかかっていて見えず。
緊張から解放されると空腹を感じた。時間はまだ早いが昼メシといこう。
未踏ルートを歩き終えた次はその日の時間と気分で歩くルートがころころ変わるので、いつでもどこででもサッと食べられるようコンビニの菓子パンが多い。
いずれ袋ラーメンを作ってゆっくり食べたいものです。

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御嶽山と古賀志山とはゆっくり歩いても15分くらい。休憩は御嶽山でとったのでここは写真だけで次の東陵見晴台へ急ぐ。

DSCF3852晴れていれば展望の良い東陵見晴台だがあいにく遠方には雲がかかっている。

DSCF3863東陵見晴台からはこんな岩を下ってロードレースがおこなわれている林道に降りることができる。
取材ヘリのエンジン音とアナウンスがかなりの音量でここまで聞こえてくる。

DSCF3862レース会場の上を旋回するヘリ。

DSCF3867車道が見えてきた。多くの人で埋め尽くされている。
大きな声援と拍手は選手が通過するさいのものでしょう。

2015-10-18 11.34.31東陵コース下山口でしばしレースを楽しんだ。カーブとアップダウンが多いためこの位置から見えるのはせいぜい50メートルという長さ。わずか20数秒の観戦でした(^^)
観ていてあまりスピード感がなかったのはスタートからここまで一方的な上りだからだろうと思う。距離2キロの間に標高で185メートル上がるからそうとうな傾斜だ。