下野新聞SOON 6月14日 20:46
14日午後5時40分ごろ、日光市中宮祠の男体山を登山中の神奈川県横須賀市、介護士女性(68)が下山中に道迷ったと、女性の夫から日光署に通報があった。同署と消防などが捜索し、同日午後7時25分ごろ、女性を発見した。けがはなかった。
同署によると、女性は日光市中宮祠小中学校の北約500メートルの山林内で発見されたという。
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警察の発表を新聞社が記事にしたものなので内容を鵜呑みにしてはいけませんが、管理人の想像を超える道迷い遭難です。
発見場所は学校の北約500メートルというので、北北東〜北北西の範囲で図示しておきました。
そこへどこから迷い込んでしまったのか、あくまでも推測ですが考えられることをふたつ。
ひとつは、山頂から四合目まで下りるとアスファルト道路と合流するので道路を三合目まで歩きますが、道路を下山とは反対の方向に歩いて行ってしまった。
道路は車(専用車)が通行するくらいなので傾斜は緩やかです。反対の方向は上り坂になりますが疲れていて正常な判断ができずに進んでしまい、途中で気がついたものの四合目まで戻らずにそこから斜面を下り始めたというもの。
もうひとつは三合目から二荒山神社に向かって下っている途中で方向を誤り、本来なら急な斜面を下るところを東へ平行移動してしまったというもの。
ここは多くの人が歩くので踏跡はしっかりついていますが、斜面は広く踏跡がないところも歩けます。
しかし、下るべきところを東に向かって1キロも水平移動したとすれば不思議です。
いずれも正常な判断ができなくなった結果としか考えられませんが、せめて10分に一度でもいいから立ち止まって地図を見れば、オカシイなという考えが浮かんだのではないかと思います。
発見されたのは19:25なのであたりは真っ暗で心細い思いをしたことでしょうが、ケガをしなかったのは幸いでした。