2015年上半期、県内の山の事故。

2015-08-27_10h08_06たまには山歩き以外のネタでもと思いながら、書くのはやっぱり山のことになってしまう。
とはいっても今日は山での事故のこと。

前回の山歩きは19日だったから今日で10日も歩いていない。これだけ間が空いてしまったのは天候不安定のためだ。
なにしろ、朝から今にも雨が降りそうな重たい雲に被われて、午後は必ず雨が降るという日が続いている。
歩き始めてからの雨は仕方がないとしても、降るのが確実にわかっている場合は止めておくに限る。
視界は悪いし道は滑るし気分も乗り気になれない。雨具を着ると汗をかくので晴天時に比べて体力の消耗が激しくなる。雨が顔に当たらないよう下を向いて歩くから、ときに立木や大きな岩に衝突しそうになることもある。雨は事故の元である。
快適に歩ける日が来るまで気長に待つことにしよう。

その事故のことである。
山に登っているとどうしても他人の事故のことが気になる。その事故はどのような人がどこでどのようにして起こったのか、それらの状況と原因を克明に知りたい。知ることで自身の山歩きに役立てたいと思っている。

昨日(2015/08/27)の東京新聞WEB版によると栃木県警のまとめでは今年上半期の県内の山での事故は25件(28人)と、1989年上期以後、最悪になっているという記事があった。
中にはキノコ狩りでの事故も含まれているのですべてが登山中というわけではないが、まあ、増加していることは間違いないらしい。

で、これは前々から指摘されていることなのだが60歳以上(これを便宜上、年配者としておく)が15人と過半数を占めそのうち、滑落と道迷いが8割に達するとのこと。さらには遭難者の4割が登山経験5回以下の初心者となっている。

事故で死亡に至ったのは鳴虫山(日光市街地)、銀山平(足尾)、高原山(鹿沼市)となっているが鳴虫山での死亡事故はたしか持病が原因ではなかったかと思う。
それから、死亡には至らずも管理人がよく行く古賀志山(宇都宮市)では新聞に載らなかった事故を含めて3件、発生している。

記事の上っ面だけ読むとやはり年配者がやり玉に挙がってしまい管理人など肩身の狭い思いをするのだが、実際に山を歩いていると見かけるのは管理人と同年配の人が多いから仕方がないといえるかも。だいたい8対2くらいの割合ではないだろうか、やはり年配者が多い。
高尾山や北アルプス、南アルプスなどは若い人たちで溢れていると聞くので、これは地域的な違いなのであろう。日光では奥白根山や男体山、女峰山が若い人に人気があるが、日光全域で考えれば年配者の方が多い。
仮に、若い人と年配者の事故率は等しいとすれば、登山人口が多い分、事故は年配者の方が多くなるが道理だ(実際には60歳未満でも事故は起きているのだが)。

と、今日のところは結論なしで新聞に書かれたことだけをブログにしておしまい。
別の機会に最近起きた事故について書いてみたい。