エブリイ車中泊仕様改造日誌(収納庫製作)

2021年1月13日~21日

ベッドが完成し、その下に大容量の収納スペースを確保することができたが、それだけではまだ不足だ。
なにしろ家財道具一式を積み込もうというのだから並の収納スペースでは足りない。
昨日紹介した備品、スノーシューやアイゼン、チェーンスパイクといった山道具の他に、カセットコンロやカセットガス、やかん、クッカー、フライパン、ホットサンドメーカー、食器といった調理道具を収納できるようになったが他の小物類、例えば歯ブラシや歯磨き、コップ、調味料や嗜好品などはベッド下収納スペースに収めると他の用具に埋もれて取り出せなくなるため、別の場所に収納し、取り出しやすいようにしたい。

住宅の洗面所には歯ブラシなどを収納する奥行き10センチくらいの扉付きの収納庫ってあるでしょ?
それのイメージで収納庫を作ってみた。

エブリイにはたくさんのオプションが用意されていて業種によって適切なオプションを選べるようになっている。
それらは所有者自身でも取り付けられるよう、エブリイに工夫が凝らしてある。
それがユーティリティナットといわれるもので、荷室側面左右に2ケずつ、天井の近くに8ケ、計12ケのナットが埋め込まれている。
それを利用することで専用のオプションだけではなく自作のオプション、この例でいえば収納庫を設けることが可能になる。
画像は右側面のユーティリティナットに30×40の角材を取り付けた図。
ボルトはナットの径に合わせて6ミリのを使った。

ここで難問が生じた。
ユーティリティナットは荷室の鉄板に埋め込まれているわけだが、その鉄板が垂直ではないのだ。
荷室の底面から天井に向かって傾斜がついているのが目で見てわかる。
購入前、荷室は直角だと思っていたが実際には違っていた。
天井に近いほど横幅が狭くなっているのだ。
そんな荷室の形状で収納庫を垂直に取り付けるにはどうすればいいのか、難問というのがそれだった。
さあ、どうすればこの難問を解決できるでしょうか?
とりあえずここらで休憩としよう。


休憩のため外に出て驚いた。
げっ、、、なんだこの出っ張りは?
ついさっきまでなかったのに!
う~む、う~む、う~む、と気が動転するばかりでなにがなんだか分からない。
落ち着け、冷静になれ、と天の声が聞こえる。
この位置から察してもしや、、、
そうか、そうだったのか、、、

賢明な読者にはすでに察しがついたことであろう。
ユーティリティナットに角材をボルトで固定したときに、ボルトが車体を外側に押し出してしまったのだ。
そういえばボルトを締めているときに急に重くなったのを感じた。
おそらく角材に空けたボルト穴とユーティリティナットの位置がずれていて抵抗になっているのだろうと思い、そのまま力任せにねじ込んだのがいけなかった。
その抵抗はボルトの先端が車体にぶつかっていたときに感じたものだったのだ。
早い話がどの長さのボルトを使うべきかを考えず、手元にあった長さ60ミリのボルトを無意識に使ったのが失敗だったのだ。
気を取り直して作業を続けよう、そんな気持ちになれないほどの大きなショックだった。

時間よ戻れ!
このときのショックは立ち直るのにかなりの時間を必要とした。
読者におかれてはそんなことのないよう、あらかじめユーティリティナットと車体とのすき間がどれくらいあるのかを確かめた上で、適切な長さのボルトを選ぶことを強く勧めます。
この出っ張りには気休めに過ぎないがタッチアップペイントを塗った。


ショックから立ち直れないまま、暗澹たる気分で作業を続けることにした。
とりあえずこんな感じで枠を作ってみた(左側)。
縦に置いた角材の上部は固定する場所がなく、この時点ではぶらぶらの状態。
ちなみに、この時点で窓にはプラダンで作った目隠しを填め込んでいる。
収納庫を作った後では填め込めないからね。
したがって填めっぱなしということになる。


収納庫の側面となる板を仮置きして全体のイメージを描く。
これを4面に取り付ければ収納庫の枠ができる。


枠が仕上がった時点で一旦、取り外して塗装を施した(右側)。
材は桐の集成材を使った。安かったというのが第一の理由。
ただし、商品の注意書きに、材が柔らかいためビスが効かないとあった。
木枠の裏側には手元にあった化粧板(ベニアの)を貼り付けた。
固定はまず、底板と角材とを底板側からビスで、その後、側板と底板とを側板側からビスで止め、さらに側板と縦置きの角材とをビスで止めた。
この時点での固定は底板を角材にビス留めしているだけで、木枠の上部は固定していない。固定するにも荷室にその場所がない。


左側にも同じサイズの収納庫を取り付け、次に左右の収納庫を跨ぐように合板をボルトで取り付けた。
合板は車体と接するような長さにすることで、左右の木枠同士が1枚の合板で接合された状態になる。これで収納庫がぐらつくことはなくなった(画像に固定に使ったボルトが見える)。
この合板の目的は他にもある(別途、記事で)。


次に木枠に扉を取り付けてようやく収納庫らしい形となった。
扉は車の振動で開いてしまわないよう、内側にマグネットキャッチを取り付けた。
前述した難問(傾斜という問題)の解決方法だが、角材と荷室側面との間に12ミリの合板をカットして取り付け(画像矢印)、角材を荷室側に出っ張らせてみた。
これで解消、とまではいかないが、荷室側に傾いていた収納庫が垂直に近い角度になった。


収納庫は2段とし、小物を分けて置くことができるようにした(左側)。
とりあえずセレナで車中泊していた頃に使っていた歯ブラシセット、コップ、ティシュー、救急セットなどの小物類を収めてみた。


右側の収納庫には調理と食事に必要な小物を置き、必要なものを迷わず取り出せるようにした(それにしてはゴチャゴチャしてるな 笑)。
カゴはヤオハンの百均コーナーで見つけたもの。
これも偶然ながらぴったり収まった。
他にペーパータオルやビニール袋が詰まった箱も収納してみた。
金属の缶はトマトの水煮が入っていたもの。
我が家ではカレーや煮ものでトマトをよく使うが、この空き缶は使い途が多いので捨てずにとってある。
なお、上段の調味料は一般的なサイズだが数泊だと使い切れないから、出発前に小さい容器に小分けするといった方法がいい。