標高1400メートルの小田代ケ原や戦場ヶ原は下界に比べると春の訪れがひと月以上遅く、場所によってはまだ雪の残るところもあります。しかし、さすがに5月。笹の陰に隠れて目立ちませんが小さな花が咲くなど春は着実に訪れています。 私はこれから毎週木曜日に環境省のパークボランティアとして小田代ケ原や戦場ヶ原、湯ノ湖を訪れ、どこにどんな花が咲いているかを調べて関連機関に報告するという仕事をおこないます。結果はこのブログでもお知らせしますが、第一回目は早春の小田代ケ原と戦場ヶ原の様子をお届けします。
昨年9月の台風で水没、氷結し植物が全滅してしまうのではないかと心配された小田代ケ原。今では景観は元に戻りましたが、植物はこれからでないとわかりません。
植物だけではなく動物も盛んに活動するようになりました。地表に盛り上がった土。モグラ?
アオイスミレ
イワネコノメ
ニワトコ
ヒメイチゲ
オオバギボウシやウルイと間違えて食べ、食中毒を起こすといわれているバイケイソウ。
小動物の糞。テンかな?
なにも見えない? いえいえよく見るとここにも芽生えが。
望遠でのぞくとグレーの穂のようなものが。これはワタスゲの「花」。枯れ草に埋もれて見落としてしまいますが、花が終わって実になると真っ白な綿帽子となり見る人の目を楽しませてくれます。
ダランとぶら下がっているのはシラカンバの雄花です。シラカンバは幹の白さがきれいで花や葉にまで目が届きませんが、この時期はいろんな観察ができますよ。
私のお気に入りの光景。戦場ヶ原をゆっくり流れる湯川です。