スノーシュー下見・・・その3(よしっ!)

2016年1月20日(水)

なんだかにわかに忙しくなってきた。
一昨日降った雪に失望し、3回目の下見はまだ当分、先になるだろうと予想していたところ、今日は朝からサラサラした良質の雪が降っている。
太平洋の低気圧がもたらす水を含んだ重たい雪ではなく、日本海側の低気圧の影響による粉雪である。奥日光のフィールドはきっと30センチはいくであろう。

一昨日の雪に今日の粉雪が重なることで積雪は70~80センチに達するのは間違いない。ただし、そのすべてが新雪なのでラッセルを余儀なくされる。参加者が若い人ならラッセルを交代しながら前進するという方法をとれるが、そうでない場合はガイドたる管理人の仕事になる。老人には辛いけど(^^)
若者よ来たれ!、 昼飯が美味いぞ!!

これで奥日光はよしとして、一昨日、除雪されてなくて車が走れなかった霧降高原はどうなんだろう。市街地の除雪はもう済んでいるはずだから除雪車は今日あたり、霧降高原道路を除雪するよう手配されているのではないだろうか。取り急ぎ、行ってみることにした。


今朝のペンション(標高820メートル)。
屋根の上に一昨日の雪が30センチくらい載っている。今日の雪はどれくらい積もるのだろうか。
空は鉛色、晴れることはないだろうと思う。
屋根の上の雪、下ろさなくては屋根が潰れる。が、その時間がない。

ペンションの東側を通るのが県道169号線いわゆる、霧降高原道路といって日光駅とキスゲ平を結んでいる観光道路だ。生活道路ではないので除雪は後回しになる。
お~、今日は除雪してある。

キスゲ平園地に到着。
閑散としている。当然である。吹雪だもの(^^)

キスゲ平は県内で最初に作られたスキー場だったが市が直接経営していたため近代化に追いつけず、破綻。
なにしろクワッドリフトやゴンドラ全盛の時代にシングルでしたから(^^)
数年の後、リフトを撤去してニッコウキスゲが咲く中を歩いて回れるよう、遊歩道を造るなどの工夫が利いて、人気を挽回した。
なによりも1445段という階段が呼び物になっている。

ここでの積雪を測定すると45センチ。いま降っている雪は10センチほど積もっている。
測定するにはスコップで雪を掘り下げるのだが、この雪の断面を2~3センチ間隔で指で突くと、抵抗なくスポッと入る部分と少し抵抗のある部分がある。
その境目を、前に降った雪と最新の雪との断層と呼び、質の異なる雪が重なっている部分だ。雪崩はその断層部分で発生し、上に乗っている新しい雪が滑り落ちる現象である。

管理人主催のスノーシューツアーは丸山への登山コースを利用している。登山道としての質は悪い。道はえぐれ、段差はあるわ泥濘んでいるわで、転倒間違いなしというコースだ。
が、雪が積もると一変して実に楽しいコースになる。ただし、楽しいというのは『楽=らく』という意味ではもちろんない(^^)
玄人好みといっていいかな? 要するに健脚向き。

積もった雪すべてが新雪なので潜るわ潜るわでこんな有様。
前に進むためにはこの雪を蹴散らさなければならない。それが大変な作業になる。

ここでの積雪は80センチ。
いいですな~。

コースはここで小丸山方向と八平ヶ原方向に分岐する。
ツアーでは普通、ここを八平ヶ原に向かう。いきなり深い沢をトラバースしたり急登を強いられたり、行き先不明になったり最後は丸山への急登が待っている。

ここが沢の入口。
写真ではその怖さはわからない。まぁ、一度、体験してごらんなさい。足がすくむから。
ここまで来ればあとはどうなっているのか予想できるので今日の下見はお終いとする。
帰ったら駐車場の雪かきが待っている。

まだ15分と経っていないのに先ほど歩いた道は強い風と雪でほぼかき消されている。


例年ならこの作業は年末に済ませているはずなのだが、それをさせてくれなかったのがこの冬の特徴である。いつになったらスノーシューができるのか心配で、眠れぬ夜を酒で誤魔化していた。
でもこれで大丈夫だ。これからの心配は日光市の除雪がきちんとされるかどうかだ。
国道は問題ないとして霧降高原は県道だから除雪が後回しになる。ましてやペンションは市道なのでさらに遅れる。
フィールドに雪がたっぷりあっても駐車場から車を出せないとあってはお客さんに申し訳ない。

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