17年のスノーシュー歴で管理人も初めての出来事。正面から凝視した相手はなんとフクロウであった。

2015年2月22日 金精沢

昨日の登山サークルの男性3名に、はっちゃん&えりちゃんの主婦コンビそして、今冬これで4回目となる常連のOさんとのツアーである。
このようにレベルの異なるメンバーが混在するとコースの設定が難しい。男性3名にはあらかじめ今日のコースが緩斜面の金精沢であることとコースの特徴を伝えてあったのだが昨日、健脚向けの丸山を歩いただけに物足りないはず。少し工夫が必要だ。

そこで、初参加のはっちゃん&えりちゃんには緩斜面を、男性3人には部分的ではあるが急斜面を歩いてもらうなどの工夫でエネルギー消費量を同程度にする、と頭で考えるが管理人ひとりだと行動に無理があるので、助っ人として常連のOさんにお願いして快諾いただいた。
Oさん、地元の古賀志山には50回以上登っているので脚力は抜群だし、スノーシューツアーは丸山に二度、16キロという氷瀑ツアーにも参加しているので管理人が主催するツアーの要領もわきまえている。

よし、はっちゃん&えりちゃんはOさんにガイドしてもらい、管理人は男性3人と歩くことにしよう。とはいっても同じ金精沢の中をだが。
それに少しくらい離れてしまっても声が大きくまた、よく笑うからOさんたちがいる位置はすぐわかる。安心だ。

今日の天気は曇りのち雨。奥日光は予報が雨の場合、気温が下がれば雪になるので心配はしていないが、この日の気温は零度を動かず、雪になるか雨になるかという微妙さである。
結局、雨になることもなく無事に終わったのは自然から私たちへのプレゼントであろう。

IMG_9493はっちゃん、えりちゃん、Oさんの順にスタート。気温が高くなって雪は少し緩んでいるが、十分良い雪だ。

IMG_9498ショートカットして先回りした管理人。女性陣を待つ間に水分補給。
登山サークルの男性をガイドするとはいっても管理人に並外れた体力があるわけではないので休みは頻繁に取る必要がある。

IMG_9505んっ、視界不良で遭難w
ちょうど平らな面があったのでここで水分補給である。
はっちゃん、えりちゃん、意外と頑張る。管理人が先へ行ってもへこたれずについてくるのは根性の賜であろう。
そう、すでにOさんは男性組に加わり、お疲れ気味の管理人は女性組へと転換しているのである。

IMG_9507このコース最大の難関。斜度30度、新雪50センチの上を歩く。

Oさん(一番左)にはここまで女性陣のガイドをお願いしたのでこのへんで楽しんでもらわなくてはならない。

IMG_9509横一線に並んだ中から抜け出したのはOさんであった。
脚力が強い割に体重が軽いのでこのような急斜面を苦にしないのだ。
はっちゃん、えりちゃん組は比較的、易しいところから登ったので高みの見物だ。

林・倉持・大塚・小野村・黒崎・渡辺
イエ~イ
ここは標高1800メートル。晴れていれば金精山が見えるのに、視界不良。残念だ。
それにしても初めてなのに、はっちゃん&えりちゃんはとても頑張った。きっとご主人に良い土産話がプレゼントできることでしょう。
Oさん(右から3人目)のおかげで皆さん、和気あいあいとした雰囲気の中でこれからランチといきます。

IMG_9514天気は悪いものの風はないので久しぶりに雪のテーブルを作ってランチ。十分ノンビリできました。

ところでこのテーブル。作ったのではなくもともとある雪面である。必要な大きさだけ残して回りの雪を取り除き、それを後に積み上げるとダイニングテーブルとイスができるのだ。
スノーシューをスコップの代わりにすると簡単にできる。ただし、新雪の時だけw

IMG_9453帰り道、雪が20センチほど盛り上がっているのを発見。ナンダロー?
こんな些細なものを見つけては疑問を持つのもスノーシューツアーの楽しみなのである。

IMG_9517ここ掘れワンワンw
小判が出るかガラクタが出るか?
現れたのは海抜○○○○と刻まれた石柱であった。
興味津々、掘り下げていくと「海抜一七四四」と出た。スタート地点から200メートル強、上にいることになる。
この石柱が埋まったのは昨年2月の豪雪以来かな。

IMG_9527“おい、おまえたち。我らが住んでる森なのだからお行儀よくするのだぞ”。
そんな声が聞こえたのかどうかわからないけれどOさん、コメツガを指さして、なにあれは?
その声でいっせいに同じ方向を見るとなんと、威風堂々たるフクロウが無言でこちらを見つめている。
体長50センチ以上はあろうか、圧倒的な存在感を放っている。
管理人でさえ過去に一度、遠くの木にとまっているフクロウを見ただけで、こんな間近で見たのは長いガイド生活で初めてである。
自然からの思わぬ贈り物にみんな揃って10分ほど凝視していただろうか。それにしてもOさんの動物的勘には恐れ入る。う~、かっこ良すぎる。持ち帰りたいww