ここを「おとぎの森コース」と名付けようと思うが、あまりにもメルヘンチックすぎて我ながら顔を赤らめる管理人である。

2015年3月18日(水) 新コース開拓

う~ん、身体の具合がなんとなく良くない。だるいし食欲がなく、足も重い。
深夜に目が覚めて寝付けず、明け方までうとうとしては寝入ったりの繰り返しだ。
スノーシューツアーの疲れがここに来てどっと出たのかそれとも、期日ギリギリになってあわてて確定申告を終わらせたり地域の会合があったりで、このところあわただしい生活だったから、そのせいかも知れない。
前回のスノーシューツアーは先週の土曜日だったから中3日空いてしまい、運動不足かもわからない。

古い機械ほど止めている時間が長いと次に動かすときに潤滑オイルが隅々に行き届かず返って具合が悪くなるから動かしっ放しの方がいいと聞くけれど、それは人、特に管理人のような年老いた人間にも当てはまるのだろうか、スノーシューツアーが続いているときは足が軽く動いていたのに、在宅が続くとトイレに行くのも億劫なくらいに重くなってしまう。やはり、ツアーが続くほうが管理人にとって健康にはいいらしい。

次のツアーは21日になるので6日空いてしまう。本番の前に身体を動かしておかないと、実践では歩くのが辛くなりそうだ。そのためには中日となる今日、水曜日しかない。よっし、老体にむち打って頑張ろう!

というわけで今日は単独行だ。
じつは12日(木)にTさん母娘と行ったルートがあまりにも素晴らしかったので、来冬のツアーのコースに組み込むことができないだろうかと考えているところなのだが、そのためにはガイド役の管理人が地図を見なくても歩けて危険箇所や距離、所用時間など詳細を把握しておかなくてはならない。12日にTさん母娘と歩いたルートはなんと9年前に一度、歩いただけだったのだ。
木が混み入っていてなんとなく鬱陶しいという記憶があったのだが、9年ぶりに歩いてみて、ほ~、こんなに開放的だったのかという印象を強く持った。鬱陶しく感じたのは帰りに歩いた正式な登山道の方であったのかも知れない。

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3月12日の様子。雪をかぶったウラジロモミ。まるでおとぎの国へ足を踏み入れたかのようだ。

冬は広葉樹が葉を落とし遠くを見通せるほど開放的な林になるし、針葉樹のカラマツも同じ。だが、葉の落ちた林はなんとなく寂しい雰囲気を漂わせる。その中に、針葉樹でもいいから緑を見つけるとホッとするのはモノトーンの中に、「色」を見るからであろう。
12日に歩いて気に入ったのは広大な林の中に、ウラジロモミやコメツガといった針葉樹が開放感を失うことなくほどよく配置され、絵になるじゃないか的な風景を作り出しているからであった。それと等間隔に整然と並んだカラマツ、これは人工林なのだがなかなかいい。
とにかくTさん母娘のリクエストに応じて歩いたコースではあったが管理人自身、すっかり気に入ってしまったのだ。
来シーズンはこのコースを積極的に使おう。名付けて「おとぎの森」コース(^^)
距離もそこそこある。といってきつい登りはなく普段、山登りをしていれば誰にでも歩ける。金精沢コースと刈込湖コースの中間的な位置づけとなるので充分、喜ばれると思う。


IMG_0474スタートはここだ。
来シーズンに向けてのコース設定なので種明かしはしないことに。でも、ネタバレは確実だww

IMG_0476これはクリスマスツリーとしておなじみのウラジロモミですね。
葉の長さ2センチ前後で葉の色は濃く、葉の裏が白いことから「裏白樅」。白いのは気孔帯と呼ばれる2本の筋で、葉っぱ全体が白いわけではない。
この2本の筋は葉っぱの縁に沿ってついている。

IMG_0478全体的に緩やかな傾斜が続いているがスタートから目的地まで標高差は300メートルある。
ただし、距離が長いので厳しくは感じない。

IMG_0485これはコメツガ。
ウラジロモミとの違いは葉っぱの長さが1センチ前後と短い。そして、先端に丸みがあり、少しくぼんでいる。ウラジロモミにもくぼみがあるが全体に尖っている。葉っぱの裏はウラジロモミのように白いがこれも気孔帯。
ただし、葉っぱの縁ではなく筋は真ん中に2本入っている。
樹皮の色はウラジロモミが明るい茶色なのに対しコメツガは茶褐色。
これらは実践でお客さんに説明しよう。

IMG_0491山王林道に沿って歩くこのコースはこんなことをして遊べる。普段なら頭上にあるはずのカーブミラーが目の高さに。
ここで記念写真を撮るのも面白いな。

IMG_0495このあたりからカラマツ林に変わるがその雄大さったらない。
カラマツは針葉樹のくせに紅葉して落ちるので、冬は見通しが良くなる。

IMG_050112日はここから山王帽子山にアタックしたっけ。中腹まで行って時間切れで撤退したけれど。
木の標識があるが朽ち果てている。雪のない時期だと他にもっと立派な標識があったと記憶しているが、雪に埋もれているのかもわからない。

IMG_050212日のアタックから6日経過したが、そのときの踏み跡が残っている。雪はもう降らないのだろうか。

IMG_0506さてと今日の最終目標に行くために西南に進路を変える。ここもウラジロモミととコメツガの林だ。

IMG_0508こんなものがある。
冬だから留守かな?

IMG_0509見えてきたぞ。あそこが今日の最終目的地だ。
昼飯もあそこでだ。

IMG_0511ここは旧山王峠。
昔はここを登山道として使っていたのだろうが、新道ができてから使われなくなった。国土地理院の地図からも消えている。いつ頃まで使われていたのか気になったので、古くから日光を歩いている人に尋ねても知らないという。管理人は往時を偲ばせるこのような朽ち果てた道標の類、風情があって大好きなんですよ。
道標にはかすかに、涸沼0.5キロ、刈込湖・切込湖2.2キロと刻まれた文字が見える。

IMG_0515ザックの背面に取り付けた温度計は15度を指している。直射の影響を割り引いても4月並の暖かさだ。
今日はマルちゃんの「正麺・豚骨味」が昼飯。

IMG_0518麺を入れる前に乾燥野菜をたっぷり入れて戻し、それから麺を煮込む。これで必要カロリーの半分は採れる。

IMG_0525旧山王峠からの戻りはルート探索のために、来た道を少し外して戻ることにした。シカに食われた木があちこちに見つかる。

IMG_0526満足したのか大量の糞だ。

IMG_0528雪が深いのでシカの足跡がくっきり付いている。
足跡の先端に爪というか蹄というか、そこだけさらにくぼんでいるのがわかる。

IMG_0529先ほど歩いた場所に戻り、これから帰りのルートを設定する。

IMG_0531これも12日に歩いたスノーシューの跡。

IMG_0533西に見るのは標高1901メートルの三岳(みつだけ)の一部だ。
三岳は4つのピークをもつ山の総称で、1901メートルは2番目に高い。正式な登山道はこの疎林の奥にある。

IMG_0536おぉ、もしかするとこれはブナではないのだろうか。
直径1メートルはあろうかという巨木である。周りの木を圧倒している。
葉っぱが出ないとブナとは特定できないが、この太さから推定すると樹齢200年以上か。

IMG_0537枝ぶりもすごい。立派だ。

IMG_0540ミズナラの向こうに見えるのは男体山だ。
このまま下っていけば光徳に戻れる。

map_R新しいコースを設計する場合は歩いても危険がないと思われるルートを地図上にあらかじめ描いておき(青い線)、コンパスを使ってルート上を歩く。
特徴的な目標物を見つけたら、小まめにメモを採るのが大切だ。それと所要時間も記録していく。
それらの作業の後、当初のルートを修正して完成だ。あとは実踏を繰り返し、地形と地図を頭に入れておけば、ホワイトアウトの時でも迷うことはない。

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今日の足下はモンベルが昨年から販売しているアルパインスノーポンである。靴にアイゼンを取り付け、アイゼンのままスノーシューを履くという変わり物だ。
スノーシューのクランポン(金属の爪)が利かない氷のような固い斜面はアイゼンで歩き、深雪になったらそれまでザックにくくりつけていたスノーシューを重ねて履く、そんな用途なのだが一般のスノーフィールドでの使い勝手はあまり良くない。
普通のスノーシューだと靴のかかとはスノーシューのデッキと呼ばれる部分で受け止められるのだが、スノーポンはデッキがないため、靴のかかとが雪面に直接、載る。そうすると歩くたびに靴のかかとが雪に潜ってしまう。
つまり、着地の際にかかとは雪の中に潜り、つま先はスノーポンの上にあるからふくらはぎの筋肉が思いっきり伸ばされる。階段の縁につま先立ちになり、かかとを上下させる筋トレと同じだ。それを1万歩、階段だったら5千回繰り返してごらんなさい。ふくらはぎの痛みは並大抵ではないですよ。
管理人のような新しもの好きは別として、一般の人はアイゼンとスノーシューの使い分けは厳然にすることをお勧めしたい。
今日はお客さんのいるツアーではないので試しに使ったのだが、いやはや疲れたのなんのってww

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