刈込湖ツアー。参加者全員、今冬のリピーターというありがたさに管理人、大暴走w

2015年3月14日(土) 奥日光・刈込湖
天候:曇りのち晴れ

管理人が主催するスノーシューツアーの広報はホームページのみで、チラシはもちろんのことあらゆるメディアにも広告は出していない。旅行会社との縁もない。
広告を出せばツアーの参加者はもっと増えるに違いないが、管理人が目指すのは参加者同士が、参加者と管理人がいっしょになって楽しめるそんなツアーである。旅行会社とタイアップした団体ツアーだとそれは望めない。
したがってガイド役は管理人ひとりだしアシスタントがいるわけではない。募集人数も自ずと限られる。
プロの資格を有しているわけではないが職業ガイドとして大切なことは、その日に初めて会う参加者ひとりひとりのレベルを歩き始めてすぐに把握して、すべての参加者に満足してもらえるよう個別の対応が必要である。そのためにはやはり、参加人数を抑える必要がある。

一応、車に乗れる人数を最大としているがそれが7名だ。しかし、実際に7名をガイドするのは肉体的にも精神的にも大変な苦労を伴うので、歳とともにそれが大きな負担になっている。だから今冬は6名の時が2日間、5名が3日間で1~4名が32日間と、かつてに比べて少人数での開催が圧倒している。
気心の知れた常連客の場合などは管理人もいっしょになって楽しみたいので、人数が少なくても貸し切りにしてしまうことが多くなった結果だ。個人で事業を営んでいるからできることだ。が、本業の足を引っ張っているのは確実だw

60代後半になって体力と気力が衰えてきたのは隠せない。数年後にはリピーターとリピーター紹介のお客さんだけを対象に、もっと楽しいツアーをやりたいと考えるようになった。特別に親しい常連さんを後継に育て、管理人はアシスタントになるのもいいか(^^)
先日など、常連のOさんとのツアーで、管理人「ガイドが歳とってよれよれになったらどうしよう?」、Oさん「 だったら私がいっぽさんをガイドしてあげる」。そんなありがたくも楽しい会話が成り立つのも気心の知れた常連さん相手だからと思う。ちなみに、いっぽとは屋号のこと(正式にはペンションはじめのいっぽ)。

それはさておき、常連とまではいかないけれどスノーシューツアーにリピーターが多いのは事実である。一度目のツアーで満足いただいたからこそ、二度三度と足を運んでくれるものと思いたいが今日は参加者4名とも今冬、二度目の参加である。
毎年来てはスノーシューを楽しんでくれるお客さまも多いが、今冬のツアーに参加したお客さまが月が変わってまた来てくれるというのはとても嬉しい。ガイド冥利に尽きるとはこのことをいうのであろう。
4名とも一度目は霧降高原の丸山登山を経験しているというのも偶然だが、そのときの参加者同士であったというのもまた偶然が作用している。我ながら驚いてしまった。

丸山を経験したのであれば次は自ずと刈込湖である。距離は丸山より2キロ長い。丸山ほどの急傾斜や怖い箇所はなくコースに変化があって楽しめる。
さて、どんなツアーになることやら。実質、今日が今冬最後のツアーになるかもわからないのでガイドを務める管理人も大いに楽しみたい。

IMG_0337刈込湖コースは湯元の源泉を急登した金精道路が入口だ。
3月半ばになってこの積雪量はありがたい。新雪も10センチはある。

IMG_0339登山口を下って登り返したところが蓼ノ湖(たでのうみ)。雪が積もって初めてここまで歩けるようになる。
今日も静かだ。

IMG_0343湖岸に沿って歩くと沢の流入部分があって、そこだけは凍ることがない。

IMG_0346今日の参加者は男性が2名と女性2名。
男性はそれぞれ別の申し込みである。
先を行くのは2月1日に参加してくれたKAさんで後方は1月17日に参加してくれたKUさん。ともに前回は丸山登山を経験している。

IMG_0354こちらはKさん(右)とお友達のNさん(左)。
Nさんは初めての参加だ。おふたりとも気立てが良く愛くるしい女性である。場所は小峠。
右の女性Kさんは前回、上の写真のKAさんと丸山に登っている。今回のツアーで再度いっしょになったのは奇遇というしかない。

IMG_0356刈込湖は前回8日に訪れていて、そのときは夏道に踏み跡がなくもちろん、管理人は夏道を選択したのだが、今日も踏み跡はない。なんともったいないことだ。
みんなこの藪を嫌っているのだろう、きっと。

IMG_0362藪を抜けるとこんな快適な路があるのだ。
新雪のラッセルを楽しんでもらうためにKさんとNさんに先頭をお願いした。
だが、600メートルの距離があるので少し厳しかったようだ。

IMG_0370雪は深くスノーシューが20センチ潜る。
が、快適だし楽しい(はずw)。
この路が終わると階段を下って刈込湖に到達するのだが、8日時点で階段は雪に埋もれて見えず、適当に下った。

IMG_0385階段を下り始めると大きな岩があり、しみ出た水が透明度の高い氷となっている。焼酎が旨そうww

IMG_0386これは階段だろう気がする。

IMG_0389この幅、この傾斜から判断して間違いなく階段だ。
ということは今日は正しい道を歩いている(^^)
スノーシュー初体験のNさん、バランスを崩してよく転ぶが、それを楽しんでいるようにも見える。

IMG_0397粉雪であれば木々の枝に積もることはないが、数日前に降った雪は水を含んで枝に結着し、落ちないでいる。それが素晴らしい景色を作り出している。

IMG_0412IMG_0423
刈込湖への最後の下りだ。湖はすでに目の前に広がっている。

IMG_0429予定していた13時少し前に無事に到着した。
湯元源泉をスタートして1時間50分。頭で描いていた予定通りである。
これで帰りの時間にゆとりが生まれる。

IMG_0446刈込湖からの帰りはコースに変化をつけるため冬道を歩くことにしている。
階段で下降した分を登るわけだが距離が長いので傾斜は緩く、厳しくはない。登りきってしまえば小峠まで完全フラットな林間が待っている。
写真は小峠手前で急遽、冬道から夏道に向かって方向転換し、30度の急斜面を登ることに。
正規のルートは平坦なのでこれはお遊び。管理人の気まぐれであるw
参加者にとってこのきついオマケはありがた迷惑だったかも(^^)

IMG_0456小峠から蓼ノ湖へもほんの少しだが往きとはルートを変えることにしている。その方が雪が深くて断然、楽しめるからだ。

IMG_0462金精道路直下の急斜面に挑戦してみる。
これもオマケのお遊びだが、管理人のサービス精神はエスカレートする一方だ。

IMG_0468金精道路脇の刈込湖入口に戻ってきた。
みなさん、まだお元気の様子。張り切りすぎて疲労困憊したのはガイドだけかww

皆さま、本日は大変お疲れ様でした。そしてはじめのいっぽのスノーシューツアーにご参加くださいまして、ありがとうございました。
来シーズンも是非ご参加ください。といっても丸山登山と刈込湖を経験してしまうと残りはロングコースとハードコースしかありませんが(^^)