湯ノ湖や北戦場の花たち

植物は気候や標高、土壌などの環境の違いで植生が大きく異なりますが、戦場ヶ原から僅か3キロしか離れていない湯元へ行くと戦場ヶ原では見られない花がたくさんあります。両エリアに共通する花ももちろんありますが、分布数が違っていたりと、自然はなかなかおもしろいものです。

 ノアザミ

ノアザミ
湯元の駐車場に車を置いて湯ノ湖に沿って時計方向に歩くと、ヨシが茂っている草地があり、そこにノアザミの小群落があります。
小田代ケ原にいくとノアザミに加えてニッコウアザミが群生してそれは見事。

  遊歩道

完成した遊歩道。
貴重な植物がたくさんある奥日光は植物を守るためのいろいろな対策がなされています。
歩道整備もその一環で、写真のような木道を設置することで林内への浸入を防止しています。

  イタドリ

ホツツジ(つぼみの状態)
名前の通りツツジの仲間ですが、咲く時期も花の形状もまったく異なり、えっこれがツツジ?と思ってしまいます。

  ノリウツギ

ノリウツギ(つぼみの状態)
和名で糊空木と書くとおり、昔は茎から取れる樹液を糊の代わりにしたことから名前がつけられたとのこと。
写真はつぼみの状態ですが、咲くとアジサイのように4弁の装飾花が周りに、中心部に小さい本花をつけます。

  クロイチゴ

クロイチゴ
ピンクのきれいな部分は実になりかけの状態で、完全に熟すと黒くなります。

  R0013304.JPG

東側から眺めた湯ノ湖。
この日は薄曇りだったため山並みは見えませんでしたが、湖面は静かで鏡のよう。

  ギンリョウソウここから先の写真は湯ノ湖から離れ、湯滝周辺の花を紹介するものです。

ギンリョウソウ(湯滝下)
別名幽霊茸と呼ばれている通り、その姿はちょっと不気味。でも近づいてよく見ると全体が半透明で花もちゃんと付いています。

  ミゾホオヅキ

ミゾホオヅキ(湯川沿い)
長さ2センチほどの黄色いラッパ状の花を付け、群生するので割と目に付きやすい花です。

  サギスゲ

サギスゲ(北戦場)
湯川を離れて北戦場に入ると景色は開け、一気に高原の雰囲気が漂います。ここは標高1400メートル。男体山を眺めながら歩けるとてもすばらしいロケーションです。
この時期、辺り一面で見るのはサギスゲ(もう少し前ならワタスゲ)。といってもこれは花ではなく花が終わったあとの実なんですね。

  ツルコケモモ

ツルコケモモ(北戦場)
サギスゲなど背丈の高い植物に埋もれているため目を凝らさないと通り過ぎてしまいますが、地面に張り付くようにしてこんな小さな花が咲きます。薄いピンクの花でとてもきれいです。

  ミヤマウグイスカグラ

ミヤマウグイスカグラ(北戦場)
和名は深山鴬神楽。赤く熟した実を食べたウグイスが、あまりの旨さにお神楽を舞いだした、という話からつけられた名前のようです。
深山というのは里から離れた山やすそ野を指すようで、奥日光の植物はよくミヤマ○○○という名前のものがあります。

  ヤマブドウ

ヤマブドウ(北戦場)
葉の上に飛び出した小さな花の集まりを見て、だれがこれをブドウと想像できましょうか。
秋になるとその正体がわかるはずですが、その前に野鳥や動物に食べ尽くされてしまうだろうなぁ。

  ノイバラ

ノイバラ(北戦場)
遊歩道を歩いているとバラ特有の甘い香りが漂ってきたら、それはノイバラです。3センチほどの割と大きな白い花なのでよく目に付きます。

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