毎度のことながらシーズン始めのスノーシューは新雪のラッセルを強いられて疲労困憊。

年末にまとまって降ってくれたおかげでコンディションは絶好なのだが、とにかくスノーシューでさえすっぽり潜ってしまうほどの深雪でラッセルの連続。体もまだ慣れていないのでその労力たるや、無雪期の山を20キロも歩いたような疲労感であった。
荷物もツェルトや保温着、保温水筒など無雪期には持って歩かないものが多い上に、着ているウエアも重いし足には1キロ弱のスノーシューをつけるので総量12キロを超えて足取りは重い。
でもまあ、2日間のツアーを無事に終えてホッとしているところだ。


2014年12月28日(日) 霧降高原・丸山~焼石金剛(参加者:Iさんご夫妻)

冬の霧降高原はルートを組み合わせることで参加者の経験や脚力に応じたコースを複数設定できるのが魅力である。この日の参加者はトレールランニングや山登りをされているIさんご夫妻なのでもっとも長くまた、アップダウンの激しいコースにした。
IMG_8077キスゲ平レストハウス裏にある旧登山道をスタートし途中、進路を北に変えると八平ヶ原に出る。
ここは広大な笹原でシラカンバが共生し、開放的かつ素晴らしい展望が得られる。

IMG_8079八平ヶ原から北東の方角には県内3市1町の境界線上の高原山が望める(8倍ズーム)。
ピークは左から鶏頂山(1,765m)、釈迦ヶ岳(1,795m)、中岳(1,728m)、西平岳(1,712m)。

IMG_8080

丸山直下の急斜面を登るIさんご夫妻。
トレランランナーのご主人はスイスイ登っていくが、私はIさんの踏み跡をゆっくりと。

IMG_8082山頂に到着。
標高は1689メートルながら眺めは抜群。

空の色が濃紺に見えるのはカメラの故障ではありませんwww
人の目で見ても濃紺です。

IMG_8085写真中央にうっすらと富士山が見えるのがわかるだろうか。
この日はあいにく南方の天気が悪かったので注意してみないとわからなかったが、天気のいい日ならくっきり見える。

IMG_8087山頂で昼食にした後、次は赤薙山直下の焼石金剛まで足を伸ばすことに。
幸いなことに先行者の踏み跡があったのでありがたく頂戴したが、雪が深すぎてあまり役に立たなかった。
前方に見えるのが赤薙山(2010M)。

IMG_8091焼石金剛。社が雪に埋もれていた。

IMG_8094焼石金剛を後に帰路につくことにした。
この稜線は天空回廊の終段まで続き関東平野を眺めながら下れる。
稜線が終わるとゲレンデコースと林間コースに別れるが、私たちは当然ながら歩きを楽しめる林間コースを選択した。


2014年12月29日(月) 奥日光・刈込湖(参加者:昨日と同じIさんご夫妻)

湯元の源泉を起点とする刈込湖コースは雪が積もったときだけ歩けるいわゆる冬道と、地図に描かれた夏道を組み合わせると往復、別のコースを歩けるので変化があって楽しめる。
この日は往きに夏道を、帰りは冬道を歩くことにしたが夏道は積雪量や雪が降った回数、気温など自然の条件によっては雪崩が発生することがあるので注意を必要とする。雪が増えるこれからの時期は冬道を歩くことをお勧めする。

IMG_8096国道120号線から入った夏道。
雪はまだ少ないので道がハッキリしているがこれから雪が増すにつれて斜面と一体化して見えなくなる。
そして斜度30度以上の場所では雪崩の危険があるので、安全に歩けるのは今のうちだ。

IMG_8098足取り軽く歩いているIさんご夫妻。
30分ほどで中間地点の小峠(ことうげ)に着く。

IMG_8113小峠。
広場になっていてベンチがあるので夏なら休憩にちょうどいい。ただし、冬はベンチが雪に埋まってしまう。1カ所、雪崩が発生する斜面があるので注意。

積雪は先週よりも20センチほど増えたようだ(下の写真参照)。

IMG_801622日に下見に来たときの小峠。

IMG_8100小峠からさらに夏道を行き、折り返し点の刈込湖に。すでに全面結氷し氷上を歩けるようになった。
この日は幸いなことに風がほとんどなく、雪原と化した湖を眺めながら快適なランチを楽しめました。

IMG_8103誰かの踏み跡?
いや、シカの足跡でした。楽に歩きたいという思いはシカも同じらしく、人と同じ道を歩いている。
それにしてもあの細い足で、餌を求めて深い雪の中を必死で移動しているのでしょうね。

この直後、Iさん、奥さま、私はそれぞれ別の場所で雪の深みにはまるという展開に(^_^;)

IMG_8109ラッセルに疲れたのでIさんに先頭を交代してもらうことに。
なぜそんなに疲れるかって?
次の写真をご覧ください。

IMG_8108スノーシューといえども深い新雪では20~30センチ潜ってしまい、そこからスノーシューを抜くのにかなりの力を必要としそれが疲れの原因となる。
歩くのにコツなどはなく、力に任せるしかありません(^^)

IMG_8111おっ、今度はリスだ。
足跡は木の根元で消えている。木に飛び移っては枝から次の木へと、足跡を残さないのがリスの特徴。

IMG_8115小峠から下って幻の湖、蓼ノ湖に到着。
厳冬期は沢からの流入部分を除いて結氷するがそれまでもう少し時間がかかるみたい。