天気がいいので栃木県民の森を散策。ここは探索の面白さが味わえる。

2018年5月20日 晴れ

今月1日、矢板市のミツモチ山へ登るのに、下調べで地図を見ていたら登山道と林道が絡み合ってとても複雑な構成になっていることがわかった。
ガイドブックを頼りに栃木県民の森キャンプ場を起点にルートを設定して歩き始めたが帰りはルートを外して地図にない道を歩いていることに気がつき、このエリアの道の複雑さに興味をそそられた。

実は2014年から宇都宮市の古賀志山を歩くようになったのは地図にない、いわゆるバリエーションルートが100以上あることがわかり、それをすべて歩き尽くそうという思いに駆られたからだ。
何処に通じているかわからない、未知なる道を進む。
そういうのってロマン(ささやかだが)があって楽しいと思いませんか?

栃木県民の森の中の道も古賀志山に通じるものがあって楽しいのではないだろうか。
少し探索でもしてみようか。

県民の森の入口部、森林展示館。
日光で言う湯元ビジターセンターのように森に住む動物や野鳥、植物が展示されていて自然がお好きな方であれば1時間は楽しめそうだ。


森林展示館に隣接する駐車場。
ここには10数台しか置けないがこの少し下方に大駐車場が完備されている。


駐車場の隅に「宮川渓谷歩道」なるものがあって、ここを起点に上流部と下流部をそれぞれ散策できる。まずは上流部から。


おぉ、これはいい。
流れは弱いが涼しげである。


風情ある木橋


流れから少し離れて歩くこともできる。


人工物をできるだけ廃した作りがいい。


案内図によるとここで渓谷歩道は終わりとなり、折り返すようになっている。
ただし道はまだ続いているので芝生広場へ向かうことにした。
といってもその場所がどの辺にあるのかさっぱりわからない。


丸太で組んだ階段を上っていくと、、、


道は杉林の中の林道に変わった。


ここで林道は二股に分かれる。
どちらが正解かは案内板がないからわからないが、なんとなく路幅の広い方へ。


トチノキの花ですな。


ミツモチ山へはいろいろなアプローチがあるようだ。
ここは育樹祭跡地へと向かう。


アスファルトの道路と出合ったが林道の方が面白そうなので直進。


鉄扉のある道を見つけたのでロックを外して侵入、いや進入すると道は二手に分かれ、真ん中に木製のテラスが。下に沢が流れていた。


その沢を危険を冒して渡る(^^)


新緑の広葉樹の中を歩く。


どちらへも行ってみたいところだが、とりあえず芝生広場へ向かうことにした。


なるほど、元畑が森に変わっていく過程が見られるというわけか。


きのこの森、昆虫の森を経て芝生広場に着いた。
子どもたちが大勢で遊んでいたりするんだろうか。


広い!
実に広い。そして歩いてみると気持ちがいい。
しかし人っ子ひとりいない。


次に昆虫の森、きのこの森と戻り、途中で体験の森に入り込んだ。


マムシグサ
黒っぽいのを仏炎包といい、その中に実際の花がある。
各地に分布しているが日光のは仏炎包が緑のものが多い。


どこをどう歩いているのかわからなくなったので地図を広げてGPSのデータから現在地を確認した(×印)。歩き始めた森林展示館に戻るには車道の方に向かっていけばいいらしい。


案内板を見つけてひと安心。


ここにも案内板が。
行き先は森林展示館とキャンプ場。
キャンプ場はミツモチ山へ登る起点にした場所だ。頭の中でその位置関係を整理しようとするがなかなかまとまらない。


森林展示館へ向かう途中に「山ノ神」があったので脇道に入ることに。


立派な剣が祀られている。
ご神体だそうだ。
足尾銅山が盛んだった頃、燃料にする木材をこの山から切り出していたことから、足尾銅山ゆかりの人が寄進したそうだ。
以上、案内板からの抜粋。


下方にいくつかの建物が見える。
どこへ来たのだろう?


見回すとたしかにゴヨウツツジ(五葉躑躅)が多い。
でももう終わっていた。


見たことのある車道と出合った。
なんと、管理人のジムニーがあるではないか。
ということは、、、


そこは歩き始めた森林展示館であった。
温室風の建物も見えたがこうしてみるとその存在はわからない。
いつか確かめてみたい。


さて、最後に宮川渓谷の下流部を歩いてみよう。
案内板を見ると三つの滝があるらしい。


始めはこの「創造の滝」


んっ、流れが、、、
滝となる段差はあるのだがね。


「反省の滝」、「五条の滝」も流れがない。
上流部には流れがあったのだが、どこかへ行ってしまった(^^)
伏流したのかも?


五条の滝まで来て戻るのもアレなので車道に上がってぶらぶら帰ることにした。
いや、実は野鳥観察の人が多く、物音を立てたり声を出すのを躊躇ったのだ。


森林展示館脇の広場で昼食とした。
暑くもなく屋外で食べるに相応しい日差しの下、快適なランチタイムだった。


テーブルとベンチがあるのはこんな場所。
陽光注ぐ初夏の気候の中、気持ちのいい散策ができた。