ツツジ満開の釈迦ヶ岳。初めから終わりまでツツジに圧倒される。

2018年5月16日(水) 晴れ

学校平(8:45)~大間々台(9:31)~八海山神社(10:30)~剣ヶ峰分岐(10:51)~釈迦ヶ岳(12:19/12:55)~剣ヶ峰(13:56)~大入道(14:52)~学校平(16:05)
※歩行距離:16.2キロ
※所要時間:7時間30分(写真撮影多数)
※累積標高:1364メートル

5月は天気が目まぐるしく変化するのが常のことだがいい天気の日を選べば雨の心配はまったくなく、一日中、快適に楽しめる。
十年来のお客さんであるWさんとは年に数回、山を歩いているが、歩く日をいつにするかは直前の予報を睨み、晴れがほぼ確実となった日にしている。
Wさんも管理人も雨の日が嫌いではないが、共通の趣味である花の写真を撮るには雨の日は都合が悪い。だいたい、カメラが防水ではないしコントラストが悪いといい写真が撮れない。素人が撮る花の写真は環境に多くの影響をうけるのである(それでなくてもピンぼけが多いのに)。

行き先はWさんからの提案で高原山(鶏頂山、釈迦ヶ岳、中岳、西平岳の総称)のうち、主峰の釈迦ヶ岳(1795メートル)に決まった。天候は安定し、雨の心配はまったくない。
高原山は日光市、那須塩原市、塩谷町にまたがり、また登山口は矢板市にあることから、一度の山行で3つの市と1つの町に足跡を残すことができる。
さらには釈迦ヶ岳山頂は日光市と塩谷町との境界線上にあって、日光市に属する山の中ではもっとも東に位置している(と思う)。
だからどうした? というなかれ!
日光市の山と言えば男体山から始まるいわゆる日光連山と白根山が有名だが、連山の東端、赤薙山の北東、直線距離で20キロも離れた日光市の山が釈迦ヶ岳なのである。
もう一度、だからどうした? ということになりそうなので先に結論を画像で示そう。

これでどうだっ!

アカヤシオ シロヤシオ
トウゴクミツバツツジ ヤマツツジ

日光連山およびその周辺でツツジが観賞できる山はたくさんあるが、トンネルを形成するほど多くのツツジが自生している山を管理人は知らない。
とにかく呆れて声も出ないほどツツジが多いのだ。
これが日光連山から20キロ北東に位置しているという、環境差によるものではないかと思う。


釈迦ヶ岳の登山口となる学校平。
車はこの先、より釈迦ヶ岳に近い大間々台まで行くことができるがツツジが見頃の時期は大混雑する。大間々台まで行けば2.5キロの短縮になるが植物を楽しむのならここから歩き始めた方がいい。


駐車場の出入口まで戻って登山開始。


小間々台まではヤマツツジの林の中を歩いて行く。
ヤマツツジはまだ咲き始まったばかりだ。


タチツボスミレ


マムシグサ


小間々台と大間々台の間はレンゲツツジの宝庫として知名度が高い。
画像はまだ固い蕾のレンゲツツジだが今月末には開花すると思う。


トウゴクミツバツツジ


大間々台の駐車場に着いた。ここまで2.5キロ。
レンゲツツジの季節にはまだ早いが満車状態。


大間々台から釈迦ヶ岳へ行くにはこのような緩やかな道を2キロほど歩く。
道は「見晴コース」と「林間コース」の2本あり、2キロ先で合流するからどちらでかまわない。今日は見晴コースを利用した。


シロヤシオを見つけた。
まだ蕾もあるのでこれから標高が上がるとどうなるのだろう?
咲いててくれるといいのだが。


オオカメノキもかなりの数、目に入った。


フデリンドウ


2本の道の合流地点。
ここから山へ入り八海山神社、剣ヶ峰を経て釈迦ヶ岳に行く。
写っている人物がWさん。健脚である。


八海山神社の山門を示す鳥居をくぐると地形はガラッと変わり、山道となる。


なかなかの傾斜


遠方から見るとアカヤシオかと思わせるような色合い。
トウゴクミツバツツジであった。


八海山神社と剣ヶ峰方向を見上げる。
目を凝らすとガレ場に神社の祠が見える。


八海山神社
老朽化した祠は屋根と柱を残すのみ。
あと何年、この形を保てるのだろうか。


剣ヶ峰に到着。
帰りは変化をつけるためここを大入道に向かうことにする。


おぉ、アカヤシオが残っていた。
これでヤマツツジにトウゴクミツバツツジ、シロヤシオと4種のツツジを見ることができた。


剣ヶ峰から先は緩やかなアップダウンを繰り返しながら距離を詰めていくのだが、、、


釈迦ヶ岳に近づくにつれて傾斜は厳しくなり歩く速度はぐっと落ちる。
常に管理人の先を歩くWさん。


ここで鶏頂山から延びている尾根と合流。
釈迦ヶ岳へは左へ行く。


樹林帯を抜け出すと視界がパッと開け、そこが釈迦ヶ岳の山頂だった。
多くの登山者で賑わっている。


まずはお釈迦様にご挨拶を。


山頂からの展望は抜群でほぼ360度、見渡せる。
南に見えるふたつのピークは中岳と西平岳。


下山するタイミングにちょうど山名板が空いたのでパチリと。
今日は気温が上がるとの予報だったため水は2Lのハイドレーションと氷水が入ったポットを持参した。重いザックは老いた身体には堪えるがその分、コッヘルやストーブは自宅に置いてきた。靴は軽いローカットにした。


登ってくるときは気がつかなかったが戻り始めてすぐ、ミネザクラ(タカネザクラ)を見つけた。


ギャップだらけの道が終わって歩きやすくなった。


剣ヶ峰を過ぎて下りになるとWさんの足取りが速くなった。
いつものことだが6キロ/時で飛ばすWさんに管理人はついていけず、差を開けられる。


剣ヶ峰から大入道にかけてはシロヤシオの宝庫だ。
並木やトンネルになるほど数が多い。


木全体が白い綿帽子に見える。


下手な写真で美しさをお伝えできないのが残念。


釈迦ヶ岳をバックにトウゴクミツバツツジとシロヤシオ。


今度はトウゴクミツバツツジだけで撮ってみた。


シロヤシオのトンネル。


緩やかなアップダウンを繰り返しながら大入道(1402メートル)に到着。
三等三角点がある。


カタクリの葉が目立つようになった。
見ごろは4月末あたりだろうか?


ここのヤマツツジはまだ蕾なのでまだしばらくは楽しめそうだ。


ここは岩伝いに渡渉する。
帰宅して国土地理院地図を見るとこの流れは桜沢で、下流の「雷ていノ滝」まで続いている。


涸沢を渡渉
地図には沢記号になっているので大雨の際には流れるのかもしれない。


ギンリョウソウがお辞儀でお出迎え


国土地理院の地図には表記がないがここはキャンプ場の跡地だそうだ。


小間々台のヤマツツジ。


ズミ?
いや、少し違うな。
葉っぱも花もズミそのものだがズミ特有の赤い蕾ではない。蕾も白いのだ。
もう間もなくゴールだというのに課題を抱えてしまった。帰ったら調べなくては。

帰宅して調べたところ、エゾノコリンゴの可能性が大きい。


水はたくさん飲んだつもりだが、昨夜のアルコールと16キロもの歩きで身体は大量の水分を欲している。
いつもなら下山したらすぐ車に乗り込んで帰るところだが余りにも激しい喉の渇きに、ハイドレーションパックに入れた残りの水を飲み干し、それだけでは足らず氷を詰めたポットの中の十分に冷たい水で、ポーションタイプのコーヒーを作って飲む。それでようやく人心地がついた。