茶臼岳(那須岳)、スノーシュー登山の下見

2018年1月9日(火)

昨年、6月を初回に9月まで3回、訪れてその雄大さというか荒々しさにすっかり魅せられてしまった那須連峰。栃木県の山とは異にした山容は福島県の山に近い印象をもった。
”福島県の山”といってもまだ始めたばかりで、会津駒ヶ岳や帝釈山、田代山くらいしか管理人は知らないのだが、それらは栃木県特に、日光の山のように樹林帯を抜けて山頂近くになって初めて展望が開けるというのではなく、山頂に行くまでの過程で好展望が得られるのが気に入ってしまった。

登山口まで2時間という所要時間は厳しいがそれでも千葉県や茨城県から3時間もかけて日光の山を目指す人たちから見れば、管理人が2時間で気に入った山へ行くことができるのは恵まれていると言えるであろう。

那須連峰というのは茶臼岳、朝日岳、三本槍岳の総称らしいが地図で見るとこの三峰を取り巻くようにしていくつもの山があり広義にはそれらも含めていいようだ。
具体的には茶臼岳の南に南月山、白笹山、北には須立山、流石山、大倉山、三倉山などがある。

那須連峰の主峰は標高がもっとも高い三本槍岳(1917m)となっているが、人気は噴煙を上げる茶臼岳(1915m)といってもいい。ロープウェイを利用すれば展望の良い山頂まで30分で到着してしまうという手軽さがいいのだろう。ロープウェイを利用する人の何割が山頂まで行くのかどうかはわからないが、たしかに軽装の人が多かった。

だがそれは春から秋までのことであり、冬はロープウェイが運休となる。その上、ロープウェイ駅までの道路は閉ざされてしまうのでマイカーはそのずっと手前の「大丸」で行き止まりとなる。
大丸からは道路をショートカットするようにして道があるが、登山口のある「峠の茶屋」まで1キロを余計に歩かなくてはならない。
雪道の上り1キロは1時間ほどかかるから無雪期よりも歩き始めを1時間、早める必要がある。と、机上で計算した。

そこまでの事前準備をしたから次は実践、ということは管理人はしない。
場数は踏んでいるつもりだが、管理人の実像は小心者で臆病者である。
初めて行く場所は入念な下見をおこなった上で実践することが多い。特に様相がガラッと変わる冬はなおさらである。

今日、2時間かけて下見に訪れたのは冬の茶臼岳に登ってみたいと思っているからだ。
車をどこに駐めるのか、登山口はどこか、ルート上の積雪はどのくらいか、那須は風が強いと聞いているが実際はどうか、などなどをこの目で確かめておきたい。


この時期、車で行けるのはここ「大丸」までであった。
無雪期だとこの先、道の終点「峠の茶屋」駐車場まで行けるのだが道は鉄柵で閉鎖されている。
それにしても風が強い。車が風であおられまるで台風の中、船に乗っているようだ(とそこまでではありませんが)。


前方に茶臼岳の東面が見える。
山頂は斜面に隠れて見えない。


冬の登山口はここ、「大丸」から始まっている。
もちろん無雪期にも歩けるが登山口にもっと近いところに駐車場があるのに、ここから歩き始める人はいないだろう。


地理院地図で見るとここは階段の記号が描かれているが雪で斜面と化している。
手摺りが腰高とすると積雪は40~50センチくらいだろうか。


雪は昨日の雨で締まっていて長靴で歩いても潜ることはなかった。


林間の登山道は車道をショートカットするようにつけられている。
車道に出ると展望が開け前方に朝日岳が見えた。
あの山には登れるのだろうか?


雪がなければ山頂まで1時間半といったところだがおそらく2時間半から3時間はかかるだろうと思う。

というわけで下見は終わった。
あとは実践を待つだけだが昨日の雨と高温で雪が薄くなってしまったのであと一降りほしいところ。
週間予報によると今週の木・金あたりに雪マークが付いているので来週はいいコンディションなりそうである。それまでイメージトレーニング、いや筋トレだな。