2017年8月2日 晴れたり曇ったりと不安定
滝沢登山口(6:49)~駒ノ小屋(9:22)~駒ヶ岳(9:43)~中門岳(10:25)~駒ノ小屋(12:20)~滝沢登山口(14:42)
南会津2日目は今年3登目となる会津駒ヶ岳である。
昨年10月に登ったときに長い稜線そして、広い斜面に広がる湿原を見て、ここに花が咲いたらさぞ素晴らしいだろうなぁという印象をもち、翌週の2度目はさらに細かく観察してそれが決定的となった。
今年になって5月と7月に残雪の感触を確かめ、花の盛りは8月になると確信した。
さあ、それが果たしてどうなのか、楽しみである。
会津駒ヶ岳登山定番の滝沢登山口に着いたのは7時前。
前夜は近くの駐車場で車中泊をして6時半に車を走らせたのだが、駐車場にはすでに10台ほど駐まっていた。登りやすい百名山であることに加えて、花が見ごろの季節ということもあるのだろう。
駐車場から3分で実質的な登山口に着く。
さっそく登山届けをポストに、、、入らない。
すでに登山届けがぎっしり詰まっていて、投函口からはみ出しそうになっている。
ねじり込むようにして無理やり詰め込む。
まさか早朝からポストがいっぱいになるほどの登山者がいるとは思えないし、登山者全員が届けを出すとも思えない。
もしかすると数日間、回収されていないのではないかと考えた。警察それとも村の管理なのだろうか?
登山届けを義務づける山岳エリアがあるというのに、せっかく投函された届けを放置しておくのは安全管理の観点から、管理者の信用を失いかねないと思うのだが。
歩き始めて1時間50分、標高1900メートル付近になってようやく視界が開けた。
ただし、ここから見えるはずの大戸沢岳は雲に隠れて見えない。
ズームを最大にしたのだが曇天でコントラストが悪いため色がよくわからない。大きさと鋭いくちばしからアカゲラだと思うが、特徴とする赤いベレー帽がハッキリと見えない。でもたぶん、アカゲラだ。
イワイチョウ。
葉っぱの形がイチョウに似ているからつけられた名前らしい。
展望がどんどん良くなる。
まもなく駒ノ小屋が見えてくるはず。
右前方に会津駒が見えてきた。
上空は晴れている。期待してもいいのだろうか?
駒ノ小屋が視界に入った。
まずはあそこまで行ってひと休みだ。
木道の両側は湿原になっている。このように傾斜のある湿原のことをそんまんま、傾斜湿原というらしい。
おぉ、待望のハクサンコザクラの登場だ。でも数は少ない。この先に期待。
ハクサンコザクラの周りの丸い葉っぱはイワイチョウ。
駒ノ小屋に到着。
先月6日に来たときはまだこの池(駒ノ池)は雪の下にあったが、今は会津駒を映すようになった。
山頂は曇天であった。
女峰山と同じくここも曇天のときが多い。
雪の多くは解けてなくなったが残っている部分もある。
ここは100メートルに渡って木道を隠している。
今年は雪解けが遅いと聞いているがもう8月だぜ。すごいものだ。
ハクサンコザクラをズームで。
雄しべ雌しべが目立たず、なんだかのっぺりした感じ。そこが和美人のようでいいのかも?
池塘で最大の中門池を従えた中門岳に到着。
中門岳と刻まれた木の大きな柱が立っているが実際にはこの少し先の2060メートル地点が最高標高である。
木道の出っ張りに陣取り、遠くに見える山を眺めながら食事をしコーヒーを飲む。
実に贅沢な時間を送った。いや、管理人自身のために「贈った」というのが正しいかも。
山での食事は立って食べられるような簡素なものにしている。通常だと食事は10分程度で済ませてしまうが、今日は1時間ほど費やした。
それほど居心地のいい空間であった。
さあ、戻ろう。
これすべてイワイチョウ。
まだ花を咲かすほど成長していないがこれがいっせいに咲いたら見事だと思う。
木道側のギザギザの葉っぱはシラネアオイらしい。
群落しているが咲くほどに成熟してはいないように見える。
ハクサンチドリを見つけた。
背の低いダケカンバに隠れていたが管理人の目はごまかせない(笑)
水場まで戻ったが時間はまだたっぷりあるので立ち寄ってみた。
冷たくて甘く感じるのは喉の渇きのせいであろう。
登山口に近づいたがまだ2キロある。
気を緩めることなく慎重に歩を進めよう。
滝沢登山口に着いた。
今日は麓の民宿「こまどり」を予約してある。
着いたらまずはビールで喉を潤し、温泉で疲れを癒し、夕食で空腹を満たそう。晩酌はなにがいいかな?