沼原湿原散策と那須の視察

2017年6月11日(日)

次回のためのメモ
那須連峰を歩くための交通、登山口の確認と近くの沼原(ぬまっぱら)湿原の散策。
お客さんをガイドすることを視野に入れ、混雑状況を把握するため、あえて快晴の日曜日を選んだ。

茶臼岳登山にもっとも便利な那須ロープウエイ山麓駅。
駐車場は3箇所あるがどれもほぼ満杯状態。
山頂直下まで5分で到着し、そこから山頂へは30分程度で行けるらしい。
ロープウエイは20分間隔で運行しているが、観光客らしき手ぶらで乗り込む人の方が多かった。
道路はここからさらに上へと続いていて、行き止まりが茶臼岳に徒歩で登るための登山口らしい。


道路の行き止まりから階段を5分ほど上ると「那須岳登山口」に達する。
那須岳とは茶臼岳、朝日岳を筆頭にいくつかのピークの総称で、単体としての那須岳は存在しない。最高峰は福島県境の三本槍岳で1916.9メートル。


登山口手前に登山指導所があって登山届けはここにあるポストに投函するが、用紙はなかった。
単独行動でなおかつ人っ子ひとりいない山に入ることが多い管理人は登山の際、あらかじめ届けを3通作成し1通は自宅、1通はポスト、1通はザックに入れておく。
こうしておけば管理人の遭難はまず、家人が気づく。家人は警察または消防に届けを出すであろう。警察、消防は山中に倒れている管理人を発見し、身元を確かめるために管理人のザックの中をあらためるはずだ。その際、登山届けが入っていればそれで身元が知れる。
こうすることで管理人の遺体は速やかに家に届くことになる。とまあ、そこまで緻密に考えているわけではないが、遭難時における発見、救助(あるいは遺体搬送)の効率は上がるであろう。


ベニサラサドウダンが深紅の花で迎えてくれた。


登山口をあとに元来た道を車で戻って町営の那須温泉ファミリースキー場へ。
今年3月、雪山訓練に来ていた県内の高校生ら8人が大規模な雪崩に巻き込まれて亡くなった現場である。慰霊所が設置されているので向かった。


茶臼岳を見上げる公園風の広場に献花台が置かれ、亡くなった高校生のために花やスナック類が手向けられていた。


遭難の状況を知りたくて現場となったスキー場に行ってみた。
ゲレンデはこの時期、地元のアウトドアスクールによるパラグライダー教室がおこなわれていて、数人の受講生がランディングの練習をしていた。

こんもりした大地が茶臼岳の一部(東面)で、中央に見える出べそのようなのが「天狗の鼻」と呼ばれる大きな岩(たぶん)。高校生達はスキー場のゲレンデから離れ、画像の真ん中当たりの林を尾根に向かって急斜面をラッセルしながら上って尾根に達し、さらに天狗の鼻に向かって進んでいたときに、天狗の鼻から落ちてきた大量の雪に埋もれたのだ。

ここから見ると天狗の鼻の斜面に木々がないことがわかるが、地質が溶岩であるために大きな植物は育たないのであろう。あるいは雪崩の常習地帯となっているために木々が生えないのかも知れない。
傾斜も30度くらいあるから雪崩が起こりやすい斜面といえる。と、素人の管理人にもその程度の知識はある。絶対に近寄りたくない地形だ。


遭難の現場をあとに沼原湿原に向かう途中、那須高原ビジターセンターがあったので立ち寄ってみた。
展示・解説コーナーがあるのは管理人の地元・湯元ビジターセンターと同じだが、建物は近代建築を思わせるようで実に立派だ。
しかし、茶臼岳の賑わいをよそに訪問者が少なかったのは、茶臼岳までまだ道のりがあるという立地のせいなのだろうか。


車を「一軒茶屋」の交差点まで戻し、板室方面に右折すると別荘地を縫うようにして道が続く。板室温泉の近くでさらに右折すると本格的な山道となり、行き止まりが沼原湿原の遊歩道入口だった。
緩やかに下っていくと湿原の際に出た。


湿原入口に設置されている説明板。
さあ、どんな花が見られるのか楽しみ。


南北に細長い湿原は植生保護のため木道が敷設され、湿原を一周できるようになっている。


ツボスミレ


ハルリンドウ


南北に細長い湿原は北方面の視界が開けている。
中央に見えるのは福島県境の1800メートル峰、右から流石山に大倉山、三倉山らしい。


カラマツの雌花を見つけた。


ズミも目立った。


カエルの卵らしい。


ほう、ここから三斗小屋温泉に行けるんだ。いつか挑戦しよう。


一周を終えて駐車場に戻るとトイレの脇に茶臼岳への道標があるのを見つけた。
地図と見比べてみたが複数のルートがあるようだ。
いずれ歩くことになるだろう。