2014年11月30日(日) 快晴→いきなり濃霧
先週は雨が続いたり晴れの日には仕事があったりでどこへも行けなかったため、土日は留守番という禁を破って霧降高原を歩いてきた。
なにせ日光駅と霧降高原を結ぶ東武バスが明日から5ヶ月もの冬季運休となり、今日が最後の運行である。バス停は我が家から近いしせっかくだから今年最後のバスに乗ってみるか、そうすればマイカーだと効率の悪い山にも行けるし(小田代ケ原を走る低公害バスも今日まででしたね)。
目指したのは霧降高原の丸山(1689M)と大山(1158M)。
霧降園地の天空回廊で小丸山を経て丸山に登り、丸山の北登山道を使ってレストハウスへ降り、次に大山を目指し、猫の平を経由してマックラ滝に下りるというコースにしてみた。
丸山は今年になって数回登っているが手元の記録によれば大山は95年に一度行ったきりで、ご無沙汰している。
なんというか、牧場の中の丘のような場所が頂上になっていてそこへ到達するまでに牛の巨大なフンを避けながら歩いた記憶があり、あまり食指の動かない山なんです。
15年の歳月を経て現在はどのような環境になっているか、とても興味のある。
ところで手元の記録というのはデジカメ写真のことである。アルバムに表示されるカメラの情報には「Canon PowerShot A50」とあり、管理人の記憶ではたしか100万画素のデジカメだ。初めて買ったデジカメ、「カシオ・QV-10」に続く2台目としてかなり活躍してくれたのを覚えている。ちなみにQV-10は30万画素だった。これは記念として、いまだに持っている。
日光駅から霧降高原に向かう途中にあるバス停。
ほぼ1時間に1本。
レストハウス前1340メートルから1580メートルまで、1445段の階段が続く。
天に向かって続いていることから名付けて天空回廊。
他にも条件がよければ筑波山、富士山、スカイツリーも。
ちなみにここは元スキー場の初級コース。小丸山は上級コースでした。
それにしてもいい天気。
霧降高原は雷が多いため夏はありがたい。
四方開放なので泊まれるようにはなっていない。
1300段。元スキー場の上級者コース部分だけあって傾斜は急。
立ち止まって息を整えるが斜面の登りよりも厳しい。
あえぎながら終段にある展望デッキに到着。
関東平野の雲海を眺めながら休憩。
ここで靴を履き替える。
階段は柔軟性のきかない登山靴では厳しいので、ここまでランニングシューズで歩いたのでした。
展望デッキから100メートルほど先、シカ避けのゲートを出たところが小丸山。
ここから赤薙山経由で女峰山。そして丸山に登れる。
ついさっきまで晴れていたのに霧が。これが霧降高原の名前の由来となっている。
小丸山を直進すると赤薙山だが進路を北に変えて丸山へ。
先週の雨がここでは雪だったようだ。
それにしても山頂を示す古びた木の柱。最近の美しい山名板より風情がありますね。
白一色で景色を楽しむこともできず次の目的地、大山に向かって早々に下ることにした。
ここでの積雪は5センチほど。
丸山の麓に広がる笹原、八平ヶ原。
晴れた日はとても気持ちがいいのだが。
この登山道はぬかるみの悪路なのでスリップ注意。
大山へは横断歩道を渡って標識に従う。
横断歩道を渡ってすぐの笹原。
昔、スキー場だった頃、ここはちびっ子ゲレンデとしてけっこう人気があった。
戊申の道と合流した。
右(南)へ行くとマックラ滝への近道。
今日は左へ大回りしてマックラ滝へ。
合柄橋(がっからばし)。
地図では霧降川の源になるが流れはない。また、橋もない。単なる地名。
広葉樹林の歩きやすい林である。
晴れていれば気持ちのいい道なのだがねぇ。
こんな柵に出合うとこの先が大山への道。
大山は県営霧降牧場内にあり牛が逃げ出さないよう、このような柵がいくつもある。
さらに柵があり、この中に入るが大柄の人だとザックを下ろしてカニ歩きしないと入れないほど狭い。
牧場内のコースは朽ち果てた丸太の階段が目印。
牧場だから尾根などなく、とにかく上へ向かって歩く。
山頂の四阿(あずまや)が見えてきた。
その先に山頂を示す標識がある。
ここにも文字がかすれた古い看板。
8時15分から歩き始めて3時間45分で到着。腹も減ったので昼飯にした。
ちなみに、ここまで3時間45分はかなり遅い。
なんだかこっちの方が美味そう。進歩がないのか。
この奇妙な構造物はここに数多く見られるが、有刺鉄線でできた柵を乗り越えられるよう、ハイカー用に設置されたもの。
しばらく歩くと牧場内を通る車道とぶつかり、ここを歩くようになる。
再び牧草地帯となる。だだっ広い中で、朽ちた丸太の階段が目印となる。
ここまで太腿まで潜る笹の中を通ってきた。
霧の中、南西の方角に大江戸温泉の大きな建物が一瞬、姿を現す。
これまでいくつもあった乗り越え階段のうち唯一、機能していたもの。
他は有刺鉄線がなかったりで、脇を通り抜けた。
ここにはなんども来ているのだが、以前と比べて豪快さが失せた。
落ち口の岩が崩落して様相が変わったのかも知れない。
マックラ滝の水を湧かして珈琲でもいかが。
さきほどラーメンを作ったコッフェルだがいいか。
この画像はDAN杉本氏による「カシミール3D」を利用して1/2.5万地形図上にGPSの軌跡を描画したものです。
スタート地点へはバスで。ゴールは乗ったバス停。
丸山まで約2キロ、標高で340メートル登り、山頂から約10キロ、標高で900メートル下りたことになる。
一方的な下りは疲れるだけで、帰ったらぐったりした。
ここ数ヶ月というもの下りで必ず右膝の外側に痛みが生じ、今日は最後の最後になって痛くて歩けなくなるくらいだった。
調べてみると腸脛靭帯炎だそうで大臀筋や中臀筋の緊張によって腸脛靭帯が無理に引っ張られ、大腿骨とすれて炎症を起こすのが痛みの原因らしい。
左膝はだいぶよくなったのに今度は右か。やはり加齢によるものなのかな。なんとか自力で治すべく、ネットの情報を調べてはいるが筋トレよりもストレッチがいいのだろうか。