今年5回目の母なる山、女峰山は久しぶりに絶景で迎えてくれた。

2016年11月7日(月) 晴れ

天空回廊(6:00)~日の出の写真多数撮る~階段最上部(6:35)~小丸山(6:38)~焼石金剛(7:12/7:20)~赤薙山(7:48/8:00昼食)~奥社(8:54/9:00)~P2209(9:15)~P2295/一里ヶ曽根(9:53/10:00)~P2318(10:26/10:30)~女峰山(11:14/11:30写真と立ち話)~帝釈山(12:01/12:35昼食)~女峰山(13:10/13:15)~P2318(13:56/14:05昼食)~水場(14:19)~P2295/一里ヶ曽根(14:38)~P2209(15:10)~奥社(15:27)~赤薙山巻道(16:10)~焼石金剛(16:30)~小丸山(16:53)~階段最上部(16:58/17:08)~天空回廊(17:30)
※距離:17キロメートル
※累積標高:1830メートル
※所要:11時間30分

7・8年ほど前から、長い登りが終わった後の下りで右膝の外側が痛くなる、腸脛靭帯炎に悩まされている。
腸脛靭帯炎は若きアスリート、中でもランナーによく起こるというから、一般の膝痛とは原因が異なるものと考えて対応した方がいいらしい。グルコサミンやコンドロイチンといったサプリをいくら飲んでも効果はない。なぜなら関節ではなく、靱帯そのものの痛みだから。

でまぁ、3日に古賀志山の馬蹄形ルートを歩いたときに腸脛靭帯炎を発症し痛みを我慢しながら下山したのだが、よせばいいのに翌日4日、100パーセント晴れ保証との天気予報につられて女峰山に行くつもりで歩き出したのだ。
天空回廊を登り始めてちょうど10分、700段目にさしかかったときに右膝に違和感があり、試しに700段目から数段下ってみると前日と同じ痛みを感じたことから、腸脛靭帯炎に間違いないと判断し、わずか10分歩いただけで大事をとってリタイヤを決めた。前日発症した腸脛靭帯炎が治っていなかったのだ。

→2016年11月3日 古賀志山・馬蹄形ルート

腸脛靭帯炎は膝の外側を通る腸脛靭帯が膝関節とこすれることで炎症を起こし、それが痛みとなって現れる症状だが、腸脛靭帯が膝関節とこすれるのは理由がある。
腸脛靭帯は膝の外側を通って脛骨とつながっているので、こすれる下地がもともとある。
だからといって山歩きする人全員がなるわけではないし、管理人も右足だけが痛くなる。人はすべて同じ脚の構造をしているにもかかわらず、腸脛靭帯炎になる人ならない人、片足だけなる人などさまざまいるわけであり、そこには固有の原因があるはずだ。
管理人の場合、なぜ、右足なのかというと2009年に起こした踝の骨折が原因している。
手術は成功(医師の弁)し骨はくっついたが以来、右足だけがO脚となり左右のバランスがよろしくない。

腸脛靭帯炎は腸脛靭帯と繋がっている大臀筋と大腿筋膜張筋の緊張が原因している。大臀筋と大腿筋膜張筋がなんらかの理由で緊張(硬縮といったほうがいいかもしれない)すると、繋がっている腸脛靭帯が引っ張られて、膝関節とのすき間がなくなり膝関節と接触するようになる。すると膝の曲げ伸ばしによって接触が繰り返しおこなわれるようになり、次第に炎症へと発展する。
管理人の場合、左右の脚のバランスが悪いために右側の大臀筋と大腿筋膜張筋が絶えず緊張を強いられていて、腸脛靭帯炎になりやすい。

過去になんども腸脛靭帯炎を経験しているから治し方は知っている。
大臀筋と大腿筋膜張筋をほぐすためのストレッチが効果抜群だ。やりかたは動画で見たり画像入りの説明を見る方が理解しやすいので、管理人と同じ症状で悩んでいる人はどうかネットで探してほしい。

3日に発症、下山後、簡単なストレッチだけで4日に女峰山に挑戦してリタイアしたのは自業自得と言える。一度くらいのストレッチで治るほど、腸脛靭帯炎は軟弱ではないのだ。晴れとの予報に目がくらんで欲を出したのがいけなかった。

4日の夜から一日2回、延べ5回、大臀筋と大腿筋膜張筋、太もものストレッチをおこなって今日に臨んだ。
結論を言うと、霧降から女峰山を経て帝釈山を往復しても懸念した腸脛靭帯炎は発症しなかった。いつ発症するかいつ発症するかと心配しながら歩いていたのだが、幸いなことに何ごともなく下山することができた。
お尻周りのストレッチは腸脛靭帯炎の予防に効果大ということだろう。
距離約17キロ、時間にして11時間だった。

ではぼちぼち山行記録に取りかかるとしましょう。
参考:今年の女峰山の記録
07月20日(水) 野門から帝釈山経由で10回目の女峰山・・・
07月04日(月) 女峰山を寂光神社から・・・
06月10日(金) キスゲ平から女峰山、帝釈山ピストン・・・
04月06日(水) 残雪の女峰山へチェーンスパイクで・・・


6:00
まだ夜が明けぬ時刻。辺りは薄暗い。
気温、プラス1度。寒い。
予報によると今日は一日中、晴れるそうだ。
今年5回目となる母なる山、女峰山へ向かって歩き始めることにする。


6:09
おっお出ましになった(笑)
ちょうど鹿島灘の方角。
どうか予報通り、いいお天気でありますように。
そして、腸脛靭帯炎が発症しませんように。
さらには、誰とも会わず、女峰山を独り占めできますように(笑)


6:15
天空回廊の700段目。
4日はここまで来て腸脛靭帯炎の痛みに耐えかねてリタイアした。


陽がだいぶ昇った(天空回廊700段と800段の間から)。
う~ん、いいですなぁ。


6:35
天空回廊のトップ。
陽が昇る方向をなんども振り返りながら階段を上ったため35分も要したが、ゆっくりだった分、疲れは感じない。


6:38
小丸山。
すぐ目の前に赤薙山が望めるが今日、目標とする女峰山と帝釈山はまだずっと先。
朝日が回転ゲートの影を作り出している。影がずいぶん長い。


赤薙山へ向かう稜線から北東に目を向けると高原山が見える。
陽はまだ昇りきっていないので幻想的な光景だ。


7:12
焼石金剛に到着。
8分の休憩。


冬の訪れを物語るかのように一面、霜、霜、霜。


赤薙山直下のやせ尾根を通過中。赤薙山はもう目の前。
笹原を抜けて樹林帯に入ったら15分くらいだ。


7:27
樹林帯に入る前に道が分岐するがどちらの道を行っても途中で合流して赤薙山に行ける。
こちらは直登コース。道標の示すコースよりもややきついといった感じだが登りやすい。


7:48
途中、写真を撮るのと休憩を含んで1時間48分という、まったりペース。


赤薙山は神社の鳥居のうしろだけが開けていて、女峰山と男体山が垣間見える。
写真中央のピークの右が女峰山。ルートは写真右端から大きく左へ曲がりながら達する。


こちらは男体山。


このルートでもっとも疲れるのが赤薙山から赤薙奥社へ向かう区間だ。
距離は1キロだが標高で200メートルも上がる。
景色は見えないし道は荒れているし、ただもう黙々と歩くしかない。


岩が多いのも特徴。


8:54
ふ~、ようやく奥社に到着。ここまでがひと苦労だった。6分の休憩。
標高は2203メートル。スタートが1345メートルなのでここまでで858メートルも登ったことになる。女峰山まであと280メートル登ればいい。だがそう簡単にはいかない。標高差は小さいがアップダウンの激しい道を4キロ弱歩く。それに今日は帝釈山を往復する計画だ。とてつもなく長い。


奥社を過ぎると下ってそれから登り返してピーク2209に達する。
2203メートルから2209メートルへ6メートルの登り、、、とこれも数字通りにはいかない。
一旦、2152メートルの鞍部に下ってそれから登り返すからだ。
実際にはピークを左へ巻くようになっているため、積雪で道が見えないときにピークを目指すと藪に入ってしまう。冬はリボンに忠実に従って進むことを勧めたい。


9:14
ピーク2209の稜線に乗ったところ。
ここはハクサンシャクナゲが群落している。


9:21
「ヤハズ」。矢筈って書くんだろうか?


ヤハズに来てようやく女峰山への道のりが一望できるようになる。
まだまだ遠い。


シャクナゲが早くも来年の花芽をつけている。
開花は7月なので半年以上かけて栄養を蓄えるのだろう。


ヤハズから先、ピーク2295(一里ヶ曽根)まで、ほとんど平らな道。
1100メートル歩いて60メートル上がるだけという快適さだ。だが、ここでペースを上げてしまうと山頂でバテてしまうから意識してゆっくり歩くのがいい。


9:53
ピーク2295の一里ヶ曽根に到着。7分休憩。
女峰山が眼前に迫ってきた。
あと乗り越えるのはピーク2318だけだ。


一里ヶ曽根からガレた急斜面を恐る恐る下りるとピーク2318との鞍部に出る。
鞍部の距離は短いが広々していて気持ちがいい。
ただし、目の前にピーク2318が立ちはだかっていて気後れする。


10:04
水場を通過。
歩き始めて4時間経ったので、夏だったらここで補給しておいた方が安心かもしれない。


10:26
ピーク2318に到着。立ち枯れした木があるのが特徴。4分休憩。
道はここから南へと転じる。


いよいよ始まった(^^)
これからしばらくの間、ガレ場があったり幅30センチほどの道を歩いたり、ロープで岩を登ったりというスリルを味わうことになる。


おぉ、女峰山をとらえたぞ!!
山名板が見える。人の姿も見える。


ロープがかかっているがあえて使う必要もないであろう。
ただし、下りは使った方が安全かもしれない。


ハイマツが茂る間を縫って、、、


見えるのは女峰山だけになった。


ハイマツ帯を抜け出すとそこに女峰神社がひっそりと建っている。


山頂目前。
管理人を追い越していった三人のうちのふたり。
このふたりよりも前にいた若者の姿が見えないが、帝釈山へでも行ったのだろうか。


11:45
晴れている(^^)
今年になって5回目の女峰山だが山頂で陽の光を見るのは今回で2回。他3回は一面の霧でなにも見えなかった。それだけにとても嬉しい。
先着の人と立ち話をして15分費やす。


西にこれから向かう帝釈山がよく見える。
その向こうに太郎山、左に小真名子山。


小真名子山(右)と大真名子山(左)


そして男体山。
それにしてもいい天気に恵まれた。
今日の女峰山は絶景をプレゼントしてくれた。ありがとう、厳しくも優しい母なる山よ!!
おっと、感動ばかりしているわけにはいかない。これから帝釈山まで行かなくてはならない。


専女山。
女峰山から帝釈山へはガレた急斜面を下り、ガレ場を歩き、この岩を乗り越え、急斜面を上がる。


12:01
女峰山を出て30分で帝釈山に到着。
燧ヶ岳を始めとして越後の山々を見渡せる帝釈山山頂。眺めは女峰山よりもいいんじゃなかろうか。
女峰山を目指してここまで来ないのは実にもったいないと思う。


誰もいない山頂を独り占めして満足顔の管理人。
このあと、管理人としては珍しく、たっぷり時間をかけて昼食とした。
管理人の山での主食はコンビニの菓子パンだが、360度の雄大な景色のおかげで最高のご馳走となった。


山名板の右が小真名子山、その左は大真名子山、さらに左が男体山。


中央右が太郎山で左が小真名子山。その間に挟まれて遠くに白根山が見える。


その白根山をズームで。


大真名子山とそのうしろに男体山。
う~ん、なんという絶景!!


さあ、あまりのんびりしているわけにはいかない。そろそろ引き上げなくては。
女峰山を仰ぎ見る。
まるで三角形の薄い板を立てたかのよう。こんな姿の女峰山を拝めるのも帝釈山だからこそ。


山頂直下のガレ場。
荒々しさでは白根山と同等だ。


13:10
女峰山山頂。


女峰山から帰りの道を俯瞰する。
いや~、とてつもなく長いね。ここからあの稜線の右端まで歩かなくてはならないとは。陽が暮れるな。


ピーク2318へ行くまでにこんな場所もあるが気をつけてゆっくり歩けば大丈夫でしょう。


13:56
ピーク2318。
右斜面は崩落していて深く切れ落ちている。
ここで降りてきた道を振り返り、大福をほおばる。


14:18
一里ヶ曽根との鞍部の水場を示す道標。正面に見えるのがピーク2295の一里ヶ曽根。
水場に立ち寄ってみることに。


14:19
小さい沢に差し込まれた塩ビ管からちょろちょろと水が流れ落ちている。
7月に来たときは2本の塩ビ管のうち、1本は涸れていた。


ピーク2209の手前まで来ると北東に大笹牧場が見えた(目一杯のズームだが)。


北西には栗山の集落が、、、


15:27
奥社を通過。


奥社から赤薙山への道は帰りの疲れた身体に堪える。


こんな場所もあるしな。


16:07
振り返ると、男体山に間もなく沈もうとしている陽が見えた。日の出と同じくらいにいい眺めだ。


16:08
ここで赤薙山を巻く道と分岐する。
崩落箇所があるので登山者はほとんど通ることがない。
今日は日没を覚悟で出発したので時間は気にしない。久しぶりに行ってみることにした。


歩く人がいないためか案の定、藪化している。
崩落箇所は見あたらなかったがここは通らない方が無難だ。積雪期は特に危なそう。


小丸山へ続く稜線の向こうには雲海が出ている。


16:30
焼石金剛を通過。
雲海の上に高原山が飛び出している。いい眺めだ。


16:58
小丸山を通り抜け天空回廊のトップまで来たときはすでに陽が落ちてヘッデン(ヘッドランプを指す業界用語・笑)に頼ることになった。毎度のことですが。


おかげで日光市街の夜景が楽しめるというオマケがついた。
天空回廊を下りきったのはちょうど17時半であった。


ルート断面図。
アップダウンが激しく標高差1136メートルに対して累積標高1830メートルにもなる。


地図はこちらを参照ください→16年6月10日

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