女峰山ルート考察。野門から帝釈山に直登して女峰山というのはどう?

営業許可更新の準備に追われて連日、忙しい思いをしていた。
許可制の仕事であるため万一、更新できないとなれば明日から営業できなくなる。家族三人路頭に迷う、そんなことを想像した。だから無我夢中、一心不乱に全力で取り組んだ。
日頃から整理・整頓・清潔を心がけていれば間近になってあたふたすることもないのだが、それはやはり性格というものなのでしょう。
営業許可は無事に更新できたがこの間、管理人としては珍しいほど、山歩きのことを忘れていた。

息抜きに外へ出てみると赤薙山そして、女峰山が梅雨空の雲の間から見える。
ふと我に返って、山歩きのことが頭に浮かんだ。
前回の山行はいつだったんだろう、そんなことも思い出せない精神状態だった。
記録を見ると前回は今月4日だった。
そうかもう2週間も経つのか。
え~と、前回はどこへ行ったんだっけ? いえいえ、そこまで忘れてはいないw
前回はいま眺めている女峰山に登ったのだ。今年3回目、通算9回目だった。

さあ、そろそろ次の山行計画を立てなくては。
一気呵成に女峰山10回目を目指そうか?
そうであれば、これまでと同じルートで登ったのでは面白くない。
10回目はひとつの区切りにふさわしく、これまで歩いていないというか、食指が動かなかったルートにしてみたいものだ。

それは野門ルートだ。
日光市北部の野門(のかど)をスタートしてアスファルトの林道そして登山道を歩いて富士見峠に出て、富士見峠から帝釈山を経て女峰山に至るというルートである。
地図によると林道の終点まで長い九十九折りがあってそれから先、想像だが陽も差さないような薄暗い樹林帯の中を歩いて富士見峠に至る、地図からはそう読み取れる。さらに富士見峠から帝釈山への樹林帯をただ黙々と登っていく。これは過去3度、経験済みだ。道はえぐれ倒木がある。陽は差さない。それがこれまで食指が動かなかった理由である。
ところがここへきて目から鱗の面白い発見をした。

管理人の仕事机の上や寝床にはPCから印刷した地図が整然いや、散乱しているw
そのうちの一枚をトイレに持って入ったり風呂に浸かりながら次の計画を練るのが管理人の生活の一部となっている。
野門ルートを子細に眺めていると、野門から富士見峠に至るルートの東に、帝釈山から派生している明瞭な尾根があるのを見つけた(図の四角印)。
もしもこの尾根が使えるのであれば、富士見峠を経なくても女峰山に行けるのではないか、その方が距離を短縮できるしなんといっても尾根歩きが楽しめる、そんな気持ちがしてきた。
う~ん、なぜ今までそこに気がつかなかったのだろう。
やはりあれだな、野門ルートはアクセスの悪さゆえに端から頭になかったのだ。それしかない。
これで30ワットくらいの灯りが差した。

ネットで調べたところ、管理人が考えているルートを歩いた記録が残る2つのサイトが見つかった。
※「日光稜線紀行」、starionさんによる「野門~帝釈山北尾根~女峰山周回」・・・2006/07/02
※「日光連山ひとり山歩き」、烏ヶ森の住人さんによる「野門から北尾根経由で帝釈山」・・・2006/07/14
烏ヶ森の住人さんはstarionさんの記録を参考にされたそうだ。
今から10年前に歩かれたとすれば、当時はおふたりとも管理人よりも若いはずだ。それでも10時間半を要している。
管理人であればさらに2時間は余計にみておかなければならない。

おふたりの山行記録を見ると、いずれも管理人とは比べものにならないほど日光をくまなく歩かれていて、信頼するに十分な山行記録だ。
普段、他者の山行記録を読むことなどしない管理人だが、未知のルートを歩く場合は念のためネットで調べて、役に立ちそうなものは参考にすることがある。それが上に紹介した2つのサイトだった。
地図上の尾根は明瞭だがそこが藪になっているかどうかは地図を見ただけではわからないし、10メートル間隔の等高線からは10メートルに満たない崖や岩があっても読み取れない。だからこのような先達のリポートはとてもありがたい。
おふたりのリポートによると、帝釈山から派生している尾根上は一部、密藪で難儀するものの、他は歩けないほど酷い藪ではないということ、標高点2147の先、帝釈山直下に滑りやすいザレ場と大きな岩がありそこは巻いた方が安全であることがわかった(管理人が読み間違えもあるかもわからないが)。
灯りは30ワットから60ワットへと昇格した。
ただし、リポートは10年前のものだ。
藪は成長しさらに激しくなっているかもしれない。
60ワットは50ワットに下った。

野門ルートの登山口は日光市栗山なのだが同じ市内でありながら栗山は遠い。
実踏を前に道路状況と所要時間、車を駐めるスペースを確認するため下見に行ってみた。
川治温泉と川俣温泉を結ぶ県道23号線を川俣へ向かって走り、鬼怒川にかかっている短い橋を渡って左折すると家康の里と呼ばれる集落に入る。細い道沿いに数件の民宿と栗山東照宮がある。
さらに進んで行くと人家はなくなり、山の中を走る林道になった。集落から2キロほど走ると鉄製の遮断機が設置されていて、一般車はそこまでしか入れない。車は路肩に2・3台、置けるスペースがある。
遮断機まで自宅から37キロ、60分だった。アスファルトのいい道なんだが、車はここまでか。

地図を見るとここから先、帝釈山の尾根の取り付きまで九十九折の林道が続いている。ただ、幸いなことに遮断機の手前、標高1030付近から林道をショートカットするようにして登山道が付いているので、これを歩けば長い林道歩きは避けられそうだ。
ただし、距離の短縮にはなるが時間の短縮になるかどうかはその登山道次第ということになる。
なんてったって地理院の地図は更新が遅く、とっくの昔に笹藪化している登山道が描かれた地図が最新版として流通(同院のオンライン地図)しているくらいだ。どうなっているかは歩いてみないとわからない。
ちなみにstarionさんも烏ヶ森の住人さんも、林道を歩かれているようだ。ということは地理院地図にある登山道の存在に気がつかないほど、林道は藪になっていたということも考えられる。
しかし、九十九折の林道はなんとしても避けたい。

林道はそこを車が通るように設計されているから急斜面を避け、大回りしながら少しずつ高度を上げていく。したがって距離が長い。登山向きではないのだ。
緩やかだが長い車道を歩くかそれとも、急だが短い登山道を歩くか、どちらがいいかと問われれば管理人は即座に後者と答える。いえね、急な登山道が好きというわけではなく、登山靴で硬いアスファルトの道路を歩くのは疲れるからイヤなんですよ。

だらだらした林道歩きをできるだけ避けて最短距離のルートを考えたのが左図だ。
野門からアスファルトの林道を南下して遮断機手前に車を置いて歩き始め、A地点から始まるヘアピンカーブを避けて、山の中をB地点にショートカットする。
あとはB→C→Dと地図にある登山道を歩いてDで車道と合流し、車道終了点のEから富士見峠への登山道を歩き、Fで帝釈山の尾根に乗るというルートだ。
これなら少なくともA地点からD地点までの九十九折の林道歩きは避けられるはずだ。ただし、地図に描かれている登山道が現在もあればの話w

で、前述のstarionさんと烏ヶ森の住人さんに倣って行程を次のように考えてみた。
野門沢林道ゲート(6:00)~林道終点(7:45)~帝釈北尾根分岐(9:00)~標高点1823(9:45)~標高点1972(10:18)~標高点2147(11:06)~帝釈山(12:10)~女峰山(12:53)~帝釈山(13:56)~富士見峠 (15:01)~帝釈北尾根分岐(17:27)~林道ゲート(19:04)
休憩時間を含めて13時間4分。取り急ぎおふたりの記録を参考にして所要時間を算出してみた。

上に書いた行程の元になるのが下図なのである。
行程を作成するためのツールとして管理人が愛用しているフリーーソフト、「カシミール3D」で予定のルートを設定すると区間距離や区間推定所要時間が算出される。
それをエクセルで作成したフォームに転記すると予定した出発時刻に対して終了時刻が計算される。計算結果に休憩を反映させなければ区間推定所要時間が総時間になるが、休憩時間を加味すると区間推定所要時間プラス90分~120分を見ておいた方がいい。それが13時間4分だ(下図赤枠)。

う~ん、13時間とはねぇ、、、、やってみたい気もするしこの計画はなかったことにしてしまいたい気もするし、心中複雑w

それにしても梅雨の盛りで晴れる日がない。梅雨入りが早かったのでそろそろ明けるのかと思いながら天気図を見ているが梅雨前線は停滞したままだ。せめて雨をまったく心配しなくてもいい日が一日でもあればなぁ、、、、いや進退窮まって野営することも考慮して二日は必要か。

後記
この記事を書いた3日後の20日、気持ちがウズウズして我慢できずさっそく実行しました→こちら

 

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