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南会津・花三昧の旅、3日目は三ッ岩岳へ。広大なブナ林を楽しめたが霧に泣いた。

2017年8月3日

小豆温泉(7:00)~旧道分岐(9:10)~三岩小屋(11:02)~三岩岳(11:59)~三岩小屋(13:08)~旧道分岐(14:16)~小豆温泉(15:44)

3日目を迎えた。
今日、帰宅するが宿の窓から見上げる空は青い。
この二日間、天気に恵まれなかったので今日の青空は貴重だ。
山歩きで欲張るのはケガの元だがそこのところは慎重を期せばいいだろう。ぜひとも最後の一日を無駄にしないようにしたい。

さてどうしよう。
などとわざとらしいことは言わない。
行き先はすでに決めてある。「三ッ岩岳」だ。
登山口が日光へ向かう国道沿いにあって、帰宅日に登る山としてこれほど適している山はない。


昨晩お世話になった会津駒登山口にある民宿「こまどり」。
会津駒に登る登山者でほぼ満室だった。
お上とご主人に別れを告げてこれから三ッ岩岳へ。


三ッ岩岳の登山口となる小豆温泉スノーシェッド(斜面からの落雪が道路を塞がないようにするための開放式のトンネルのようなもので、国道にはいくつもある)の脇に車を駐めた。


登山口はスノーシェッドの出口(入口ともいう)にある。


気になったのはこの案内板だ。
なんとも気にかかる注意書きだ。
実は今日のルートを計画するにあたっては昭文社「山と高原地図」のエリア外なので、昨年発行されたヤマケイ「新・分県ガイド(改訂新版)」を参考にした。
それによるとここから歩き始めて沢をいくつか渡り、旧道と出合ったら山頂へ向かうとある。
どう見ても案内板の方が古いのでガイドブックにしたがってここから歩き始めることにしたのだ。


ガイドブックにしたがってスノーシェッドの上に乗り登山口を目指す。
貴重な体験をしているわけだが滑り落ちそうな傾斜なのでこわごわ歩く。


ガイドブックの通り、階段が見つかった。


おぉ、前途を象徴するかのようだ。
だが、これがガイドブックに紹介されている新道なのだ。自信を持って歩こう。


藪を抜けるとブナが待ち受けていた。


橙色のキノコ。
これはタマゴダケ、タマゴタケと濁らないのが正しいらしい。が開いたもので食用になるそうだ。


沢と出合った。
ガイドブックによるとここを渡渉するらしいが川幅が広く、ジャンプしなくてはならない。
地形的に助走ができないのでその場から飛ぶしかないが、大丈夫かなぁ。


短足ながらも向こう岸に飛び移ることができ、これで第一の難関はクリアしたことになる。
この後、どんな試練が待ち受けているのだろうか?
こんな藪なのかそれとも崩落地なのか?


ヨツバヒヨドリ


オカトラノオだろうねぇ、たぶん。


これが先ほどのタマゴタケが生まれてすぐの状態(?)
このトマトのような部分が開くと先ほどの画像のように普通のキノコの傘になる。
さらに驚くことにこのトマトは卵状の殻に包まれて地面から生えてくるのだ。それが名前の由来らしい。
あまりにも神秘的なので検索してみるとタマゴタケの生態を解明(笑)したウェブサイトが見つかったので紹介しておく→こちら


あまり楽しんでばかりもいられない。
このルートは昨年発行のガイドブックには紹介されているものの、初っぱなから藪を歩かせられたり渡渉を強いられたりと難易度が高いのだ。
この先、どんな難関が待ち受けているかわからない。心してかかろう。


名前のわからない花。


これはノリウツギ


ホツツジ
花がどんどん出てくるが、知ってる花ばかりなのであまり新鮮味は感じない。


藪から解放されてごく普通の道になった。


う~ん、オオバギボウシかなぁ?


遠目にマルバダケブキかと思ったが花の付き方と葉っぱの形が違う。
オタカラコウですね。


これはキンコウカ(金黄花)。
この二日間でよく見た花だ。


このルートには小さい沢が数本流れている。
沢と出合うたびに飲んだり手ぬぐいに水を含ませては汗を拭ったりした。


前述したガイドブックに「旧道分岐」と書かれた地点と交わった。
ガイドブックには管理人が歩いて来た道が現在使われていて、出合った道は旧道と書かれている。が、実際には違っている。
管理人が歩いた道は廃道寸前で、部分的に藪になっている。危険な箇所もあった。
登山口のスノーシューシェッドにある注意書きのほうが正しいようだ。


ここまで来るのに2時間を超えた。
三ッ岩岳までまだ3.3キロ、さらに2時間はかかりそうだ。なかなか手厳しい山である。


マイヅルソウが実になっている。


おっと、これは一体、、、だれかアクセサリーでも落としたのか?
白い球がふたつ並んで、まるで目玉のようだ。黒目が出目金(金魚の種類)のように飛び出している。
う~む、奇っ怪な!!
拾って災いを呼ぶのもいやなのでそっとしておこう。


ツルアリドオシ
なんとも地味~な花だ。蔓蟻通というのが和名だそうだ。


木々にシラビソ(オオシラビソ?)が目立つようになった。
地面はかなり水を含んでいる。


モミジカラマツ


日光でもよく見るギンリョウソウ。
種明かしをすると、先ほどの白い目玉はこれの実なのだ。
実も奇っ怪だが花も奇っ怪。


標高が上がったためか咲いてるマイヅルソウもあった。


シダ、苔の生えた倒木、コメツガにシラビソ。地面はジュクジュクし、靴が沈み込む。


予想外だがハクサンコザクラがあった。


イワイチョウも


そう、猫の額ほどだがここは湿原なのだ。名板は見あたらない。


足下にハクサンコザクラを見つけたのでしゃがんで撮る。


ツボスミレ


モミジカラマツ


道は窓明山へと分岐し、そこに避難小屋があった。
丸太を組んで造った立派な小屋だが内部はアルミの脚立が置かれていたりあちこちにロープがかかっていたりで決してきれいとは言えなかった。


アカモノ


ハナニガナ


 

この辺りから霧が立ちこめるようになり山頂からの眺めは期待できなくなった。


ミツバオウレン


 

あれが山頂かな?


イワカガミだが枯れ始めている。


ふう、ようやく山頂だ。
歩き始めて5時間近くかかった。
ガイドブックに記載されている標準時間は3時間55分になっているので1時間もオーバーしている。
花を撮る時間が長いとはいえ、1時間オーバーとはガイドブックとの乖離が甚だしい。
やはりガイドブックに紹介されている廃道寸前の道を歩いたのが大きな理由だろう。


山頂からの展望はいいと書かれているが濃い霧で望めない。
周りを見回す気持ちもなく、昼食に取りかかった。
自宅を立つ前の日にコンビニで菓子パンを調達したが日数も経過したので車に置いてきた。
代わりは民宿で作ってもらったオニギリ弁当だ。食欲をそそる。
山での食事として菓子パン以外は久しぶりだ。
海苔とシソに包まれたおにぎりが1ヶずつ、それに唐揚げ、味噌のシソ巻き、お新香、デザートがパックになっていた。美味しくいただいた。


上空を赤とんぼが飛び交っている。
よく見るととんぼに混じって大きな蝶もいる。
やがて笹の葉にとまり羽を広げた。
キアゲハだ。


タテヤマリンドウ(ではないかも?)


イワイチョウ


霧は湿原にも立ちこめるようになり朝とは違って幻想的な光景に変わった。


シナノキンバイ


 

この山のルートは全体的は樹林帯の中を歩くが、ほんの部分的に視界が開けることがあってホッとする。
ここから東に人工的に切り拓いた斜面が見える。
地図を広げて確認すると会津高原高畑スキー場らしい。


旧道分岐まで戻ったのでここからはガイドブックにある旧道すなわち、現在使われている道を歩くことにした。


旧道は広大なブナ林だった。
曇天ではあるが薄緑色のブナの葉のおかげで林内は明るい。


ハナホウキタケ


ホツツジ


車道が見えた。
これで8時間半にわたる山行が終わる。
3日間のうち、今日がもっとも疲れた。


現在利用されている登山道にはこのような案内板が。
平成7年国体の山岳縦走競技でどんな競技が行われたのかを調べたかったが、残念ながら詳しい情報は得られなかった。


登山口からスノーシェッドまで400メートルを重い足取りで歩く。



南会津・花三昧の旅、2日目は会津駒へ。お目当てはもちろんハクサンコザクラだ。

2017年8月2日 晴れたり曇ったりと不安定

滝沢登山口(6:49)~駒ノ小屋(9:22)~駒ヶ岳(9:43)~中門岳(10:25)~駒ノ小屋(12:20)~滝沢登山口(14:42)

南会津2日目は今年3登目となる会津駒ヶ岳である。
昨年10月に登ったときに長い稜線そして、広い斜面に広がる湿原を見て、ここに花が咲いたらさぞ素晴らしいだろうなぁという印象をもち、翌週の2度目はさらに細かく観察してそれが決定的となった。
今年になって5月と7月に残雪の感触を確かめ、花の盛りは8月になると確信した。
さあ、それが果たしてどうなのか、楽しみである。

会津駒ヶ岳登山定番の滝沢登山口に着いたのは7時前。
前夜は近くの駐車場で車中泊をして6時半に車を走らせたのだが、駐車場にはすでに10台ほど駐まっていた。登りやすい百名山であることに加えて、花が見ごろの季節ということもあるのだろう。


駐車場から3分で実質的な登山口に着く。
さっそく登山届けをポストに、、、入らない。


すでに登山届けがぎっしり詰まっていて、投函口からはみ出しそうになっている。
ねじり込むようにして無理やり詰め込む。
まさか早朝からポストがいっぱいになるほどの登山者がいるとは思えないし、登山者全員が届けを出すとも思えない。
もしかすると数日間、回収されていないのではないかと考えた。警察それとも村の管理なのだろうか?
登山届けを義務づける山岳エリアがあるというのに、せっかく投函された届けを放置しておくのは安全管理の観点から、管理者の信用を失いかねないと思うのだが。


会津駒へ至る道はいきなり急登で始まる。


アカショウマでしょう。


おなじみのハナニガナ


サンカヨウの実らしい。


歩き始めて1時間50分、標高1900メートル付近になってようやく視界が開けた。
ただし、ここから見えるはずの大戸沢岳は雲に隠れて見えない。


ズームを最大にしたのだが曇天でコントラストが悪いため色がよくわからない。大きさと鋭いくちばしからアカゲラだと思うが、特徴とする赤いベレー帽がハッキリと見えない。でもたぶん、アカゲラだ。


シラネセンキュウ(たぶん)


ゴゼンタチバナ


イワイチョウ。
葉っぱの形がイチョウに似ているからつけられた名前らしい。


ツマトリソウ


ネバリノギラン


タテヤマリンドウ


ツルコケモモ。
周りの丸い葉っぱはイワイチョウ。


展望がどんどん良くなる。
まもなく駒ノ小屋が見えてくるはず。


終わりかけているイワカガミ


チングルマ


右前方に会津駒が見えてきた。
上空は晴れている。期待してもいいのだろうか?


駒ノ小屋が視界に入った。
まずはあそこまで行ってひと休みだ。
木道の両側は湿原になっている。このように傾斜のある湿原のことをそんまんま、傾斜湿原というらしい。


おぉ、待望のハクサンコザクラの登場だ。でも数は少ない。この先に期待。
ハクサンコザクラの周りの丸い葉っぱはイワイチョウ。


駒ノ小屋に到着。
先月6日に来たときはまだこの池(駒ノ池)は雪の下にあったが、今は会津駒を映すようになった。


ひと休みした後、会津駒へ向かった。


ここで中門岳への道に分岐する。


山頂は曇天であった。
女峰山と同じくここも曇天のときが多い。


オトギリソウ


次は中門岳を目指す。


雪の多くは解けてなくなったが残っている部分もある。
ここは100メートルに渡って木道を隠している。
今年は雪解けが遅いと聞いているがもう8月だぜ。すごいものだ。


ハクサンコザクラの群落を見た。


チングルマの群落も。


コバイケイソウ


コバイケイソウをズームで。


池塘を通して大戸沢岳を眺める。


ハクサンコザクラをズームで。
雄しべ雌しべが目立たず、なんだかのっぺりした感じ。そこが和美人のようでいいのかも?


池塘で最大の中門池を従えた中門岳に到着。
中門岳と刻まれた木の大きな柱が立っているが実際にはこの少し先の2060メートル地点が最高標高である。


稜線上の最後の池塘まで来てこのルートが終わる。


木道の出っ張りに陣取り、遠くに見える山を眺めながら食事をしコーヒーを飲む。
実に贅沢な時間を送った。いや、管理人自身のために「贈った」というのが正しいかも。


山での食事は立って食べられるような簡素なものにしている。通常だと食事は10分程度で済ませてしまうが、今日は1時間ほど費やした。
それほど居心地のいい空間であった。
さあ、戻ろう。


モミジカラマツ


これすべてイワイチョウ。
まだ花を咲かすほど成長していないがこれがいっせいに咲いたら見事だと思う。


会津駒へ向かって延びる木道。
いい情景だ。


まだ元気なショウジョウバカマ。


これはコバイケイソウ。


木道側のギザギザの葉っぱはシラネアオイらしい。
群落しているが咲くほどに成熟してはいないように見える。


もう言葉に出せないほど管理人の好きな光景。


ハクサンコザクラ


イワカガミ


御池方向を望む。
燧ヶ岳は雲に隠れて見えなかった。


ツマトリソウ


曇天ながら駒ノ池に映る会津駒。池の手前はハクサンコザクラ。


駒ノ池でも長い休憩をとりいよいよ下山に入る。


ハクサンチドリを見つけた。
背の低いダケカンバに隠れていたが管理人の目はごまかせない(笑)


タテヤマリンドウ


マイヅルソウ


水場まで戻ったが時間はまだたっぷりあるので立ち寄ってみた。
冷たくて甘く感じるのは喉の渇きのせいであろう。


う~ん、これはなんだろう?


登山口に近づいたがまだ2キロある。
気を緩めることなく慎重に歩を進めよう。


滝沢登山口に着いた。
今日は麓の民宿「こまどり」を予約してある。
着いたらまずはビールで喉を潤し、温泉で疲れを癒し、夕食で空腹を満たそう。晩酌はなにがいいかな?


南会津・花三昧の旅、1日目は尾瀬三条ノ滝へ。濡れた木道でこけまくる。

2017年8月1日 小雨

御池~天神田代~兎田代分岐~三条ノ滝~赤田代~<段吉新道>~兎田代分岐~天神田代~御池

3日続く山行なのでいつものように序はやめにして、先を急ごう(たぶん後で追加するでしょう)。

冒険ではあったが思いきって日光から檜枝岐への最短ルートを走ってみることにした。
ここがその入口。檜枝岐までわずか13キロしかない。
冒険とは、、、ここへ来るまで実際に檜枝岐に行けるかどうかわからないということにある。
ほとんど使われない林道ゆえ崩落で通行止めになることがあり、実際、昨年9月、地図に道があることを発見したのでトライしたとき、ここのゲートが閉まっていて、引き返したことがあった。
そうなるととんでもない遠回りを強いられることになるのだ。
2度目のトライということになるがもしもダメなら遠回りになるがもう1本、別の林道(これはしっかりした道)で檜枝岐に行くことにしよう。


ゲートは幸いなことに閉じてはいなかった。
しかし使われていない林道なので斜面や路肩に崩落があって、先へ進めないかもわからない。
そんなリスクはあるが、檜枝岐への最短ルートというのは大きな魅力があり捨てがたい。

こんな幻想的な光景が、、、リスクを冒して踏み込んだ甲斐はあった。
まるで上高地の大正池のような、でもないか(笑)


案の定、斜面の崩落があった。
道の1/3が塞がっている。
路肩から転落しないよう、片輪を崩れた部分に乗り上げて進んだ。


ここはちょうど、栃木県と福島県の県境、馬坂峠だ。
中央分水嶺の峠でもある。
振り返ると通行止めの案内板が設置されていて、福島県側から日光へは行けないかのように見える。でもその反対、日光からは通行止めの案内もないことからこうして来れてしまった。
ここから林道は福島県側を走るが栃木県側に比べると林道とはいえ整備され、走りやすい。


林道は国道352号線の檜枝岐中心部で交わる。
左折して20分ほど走ると尾瀬ハイキングの起点となる御池駐車場に着く。
いつものように国道を利用すれば自宅から3時間で来れるところなのに悪路を走ったために、返って時間がかかり4時間半もかかってしまった。まっ、なにごとも経験が大切。


御池から尾瀬に入る道は数本あり、三条ノ滝へは駐車場の奥まで進んでこの木道を探す。


今日から三日間は花を探し求める旅なので、どんな小さな花も見落とさないよう、注意深く歩く。
日光の花の盛りは7月だが、より北に位置する尾瀬は8月のようだ。
目立つ花が多い。これはモミジカラマツ。


カニコウモリ


歩き始めてすぐ、燧ヶ岳との分岐に差しかかるので三条ノ滝へは尾瀬ヶ原(見晴)への道を進む。


コオニユリ


ノアザミ


この湿原ではニッコウキスゲがちらほら見られた。


オタカラコウ、和名は雄宝香と書く。


サワラン


キンコウカ


ノメリ田代付近のワタスゲ。
戦場ヶ原のワタスゲも見応えがあるがここのもいい。


コオニユリ


ゴゼンタチバナ


湿原はノメリ田代から上田代へと変わった。


コバギボウシとキンコウカ


先ほどのサワランと形が似ているがこちらは色がやや薄い。
それにサワランは横向きに咲くが上を向いている。
別の花なんだろうか?


御池から三条ノ滝の滝に至る燧裏林道は大小の湿原が続く。
中でも上田代湿原は最も大きい。


入深沢にかかる木橋。
濡れた木は滑るので慎重に慎重に、、、


ヤグルマソウが花をつけていた。


ヤグルマソウの花をマクロで撮ってみると白い粒それぞれ花であることがわかる。


行程のちょうど中間に当たる天神田代だが笹の侵入が激しく、もはや湿原(田代とは湿原のこと)とはいえないようだ。


天神田代を過ぎると湿原は樹林帯に変わりブナが目立つ。


裏燧橋と書かれた吊り橋を渡る。
けっこうな揺れですこと(笑)


今日は歩き始めから霧→小雨→霧と目まぐるしく変化するあいにくの天候で、8月だというのに日差しがまったくない。


 

やっと三条ノ滝への案内板がでてきた。
でもまだ1.2キロもある。


支柱が朽ち横倒しになった案内板。
地中の水分が多いのだろう。


うへっ、とんでもなく急な階段だ。
踏み外しそうな恐怖が、、、


書かれている意味がわからず、立ち止まってしばらく考えたがやはりわからない。


道の行き止まり、眼下に木製のテラスが見える。
あそこへ行くにも急な階段を降りる必要があった。


テラスに降り立つと目の前にごうごうと音をたてて流れ落ちる巨大な滝があった。
落差は80メートルと華厳滝にほんのわずかに届かないが、その迫力たるやものすごい。
テラスが小刻みに震動していることに気づいたのは滝の迫力に慣れた頃だった。
地震か? と思ったが震動はほぼ一定で、それに収まる気配がない。滝が落ちる勢いが強く、地盤が震動しているのだ。
日光の滝はずいぶん訪ねたがこんな経験はしたことがない。恐るべし尾瀬の滝。


滝の上部をズームで。


中段部分


滝壺(水しぶきで見えない)。


三条ノ滝の凄さを動画でどうぞ。


今日の目的は達したのでこれからどうするか?
明日は会津駒の予定なので今夜は泊まる必要があるが、宿の予約はしていない。車中で寝るつもりだ。
したがって帰りの時間は決めていない。日没までに御池にたどり着き、それから村営の温泉に浸かって明日への活力を取り戻す、そんなつもりだ。
せっかくここまで来たのだからもう少し先を歩くのもいいかもしれない。
裏燧林道まで戻ってここから尾瀬ヶ原(見晴)の方へ行ってみよう。


三条ノ滝になる只見川に沿って歩くとやがて2軒の山小屋がならぶ場所に着いた。赤田代である。


ノアザミ


小ぶりの湿原でこのまま進むと見晴に至る。
時間はこれが限界と見た。


同じ道を戻って無料休憩所を通り過ぎると分岐する。
ここを御池の方へ行くとこの区間だけ別の道を歩ける。


雨に濡れて滑りやすくなっている木道が続いている。
尾瀬といえば美しい湿原がどこまでも続いているようなイメージを抱くが、ここはそんなイメージとはかけ離れてうら寂しい。


たぶんトリアシショウマだがヤマブキショウマの可能性もある。トリアシの線が濃厚だが。


ここで裏燧林道と交わり同じ道で御池に戻ることになる。


先ほどの裏燧橋を見上げる。


ほんの少しの間、ブナを中心とした林間を歩く。


花が開いていないのでよくわからないが、葉っぱの特徴から察してオトギリソウだと思う。


なんとも奇妙な花を見つけたのでしゃがみ込んで観察するが、管理人の記憶に該当する花がない。
よく見ると雄しべも雌しべも見あたらない。ということは、これは咲き終わった花ということか?
そうか、ショウジョウバカマがこんな形をしていたな。間違いないであろう。


往復7時間かかって御池に戻ってきた。
昭文社「山と高原地図」に記載されている標準時間も7時間なのでまずまずか。
ただし、管理人の場合、一度の山行で写真を300枚近く撮る。花を撮るのにしゃがみ込んだり寝そべったりするので時間がかかる。
それに今日は濡れた木道で滑って転ぶこと3回。
それを考えたら雨中の山行としては上出来だろう。


尾瀬燧ヶ岳、初のテント泊は20キロのザックをかついでバテバテ。

2017年6月29日(木)~30日(金)

1日目
御池(7:00)~燧ヶ岳(12:18)~浅湖湿原(16:10)~尾瀬沼ヒュッテ(16:30/テント泊)
※午前2時起床、3時過ぎに檜枝岐に向けて出発

2日目
尾瀬沼ヒュッテ(5:40)~三平下(6:00)~沼尻(7:20)~沼山峠(9:56)・・・シャトルバス・・・御池(10:33)

いやぁ、年甲斐もなくひ弱な身体で無理するもんじゃありませんな。
ふだん、10キロのザックでさえ息がゼーゼーするというのにこの日はテント(正確には自立式ツェルト)に寝袋、炊事道具に大量の食料と水3リットルをザックに詰め込んだものだから総重量は20キロにもなりました。

だいたい、これだけの荷物をザックに詰め込むとあってはザックを大きくてしっかりしたものにしなくてはなりません。そんなザックは空の状態でも2キロ以上あります。
今日はあまり使うことのない65リットルのザックを納戸から取り出してきてあれもこれもと詰め込んだ結果が20キロ、ふだんの倍の重さです。

これだけ重いザックを背負うにはそれなりの工夫というものが必要です。10キロのザックなら床から片手でひょいと持ち上げて肩にかけ、両腕をザックの肩ベルトに通せばいいのですが、20キロとなればそうはいきません。
そもそも管理人には片手じゃ持ち上げられません。
重いザックを背負うには、始めにある程度の高さがある岩や斜面、ベンチにザックを置いてその状態で両腕を肩ベルトに通すのが基本です。
しかし、そんな場所などそう簡単に見つかるわけありませんから、地面に置いたザックに近づくように腰を落として背負うことになります。
次にその姿勢から立ち上がるわけですが、これは20キロのバーベルを肩にかついでスクワットをするのと同じ動作です。実に辛いものです。

20キロのザックをなんとか担ぎ上げたとして、今日は花の写真を撮りたくて尾瀬まで来たので花に近づくために腰を落とし、撮り終わったら立ち上がる、それはまさにスポーツジムでおこなうスクワットの動作そのものです。これを数十回いや100回以上も繰り返すことになりますから、腰にも負担がかかります。太ももなどパンパンです。
ジムでのスクワットなら疲れたらお終いにすればいいのですが、現場だとはそうもいきません。
花ある限り、スクワット。
もういい加減やめたいとは思うものの、習性なんですな。花を見つけたらしゃがんで写真を撮るのが、、、

ちなみに、これまでも重いザックのせいで大変な疲労感を味わうことが度々ありましたので、最近になって必要最小限の装備で快適に歩く、ウルトラライトハイキングなる精神でいこうと考えるようになったのですが、だめですね、身に染み込んだ習慣というものは。
やはり、あれもこれもとザックに詰め込むのが習慣になっているんです。
今度計画した山は距離がなんぼだから時間はこれくらいかかる、したがって水と食料はこのくらい見込むとか、傾斜の具合や危険箇所を事前に調べた上で、だから荷物はなにが必要だとか、そういったのが本来の計画だと思うのですが、それができない。
まっ、辛い思いをしながら少しずつウルトラライトハイキングに近づいていくしかないのかと、、、

あっ、そうだ。管理人、撮った写真を紙に焼いて額に入れて飾ったり、コンテストに出したりといった趣味はまったくなく、ただ単に記録のためにPCに保存しておくだけです。
これが後々の山行計画に役立つわけです。

でわでわ、管理人のバテぶりを振り返ってみましょうか。


尾瀬の福島県側の玄関口となる檜枝岐村御池。
300台を収容する大きな駐車場がある。
料金は1000円だが村内の旅館や民宿に泊まる場合は無料になるという、いいシステムになっている。
管理人は1泊800円のキャンプ場に泊まる予定だが、キャンプ場は対象外らしい(当たり前か)。


この日は平日であることと時間が早いことから駐車場はガラガラの状態。
燧ヶ岳の登山口は駐車場の一番奥にあるためこの位置に駐めた。


燧ヶ岳の登山口は駐車場奥の目立たない場所にあるので知らないとあちこち歩く廻ることになる。
管理人は5月に会津駒に登ったときに下調べをしておいた。


うひゃっ、なんだこれは?
キャベツいや、ハクサイか?
そのどちらでもなく、正解はミズバショウ。
いうまでもなく尾瀬を象徴する植物であり、これを目的に尾瀬を訪れる人が多いと言われている。
それにしてもこの大きさはなんだ、50センチはある。富栄養化が進んでいるのだろうか?


ゴゼンタチバナ


いよいよ上りの始まりだ。
ふふっ、なかなかですな。


木で作った階段が現れた。
そもそも山に階段があるということはそこが急傾斜であることを表しているわけで、階段の傾斜もきつい。
今日は初の燧ヶ岳へ登るので心勇んでやって来たがすでにザックの重さに負けている。
重力に逆らって身体を上方へ移動することの大変さは山登りをしている人ならわかるはずだが、20キロの荷を背負ってその動作をおこなうのは負担が大きい。これから先が思いやられそうだ。


入口で見たミズバショウと違って葉はまだ若芽で小さく、これこそ皆が見たくてやってくるミズバショウなのである。純白でたしかに美しい。
ただし、白い花のようなものは実際には花を包み込んでいる「苞」というもので、花は中央のブツブツである。ブツブツのひとつひとつが花で、これが多数集まったもの(花序)である。


ショウジョウバカマ


長い急傾斜から解放されて道は平坦に近くなった。


ミツバオウレン


タテヤマリンドウ


ワタスゲの花(中央のピンクはこれから咲くイワカガミ)


ワタスゲが花から実(果穗)になりかけのもの。


チングルマ


道が平らになったのはここが地図にある広沢田代という湿原だったからだ。


湿原にはこのような池塘の存在が欠かせない。


奥行きのあるいい湿原だ。すばらしい。


ミズバショウ
あぁ、こんな花たちに囲まれたまま山頂までいければ言うことなしなんだが、、、


うんにゃ、またもや階段。
ザックが肩に食い込む。腰ベルトで荷重を分散させても耐えられない重さだ。
重いザックは身体の動きに追随しなくて、反対に身体がザックに振られることになる。トレッキングポールで身体を支えザックの動きに注意を払いながら登っていく。


湿原の池塘群を見下ろす。


再び平坦地に出るとそこは熊沢田代。
田代とは湿原の意味である。
やはり湿原はいい。山の中腹に来て湿原に出合うと気持ちが穏やかになる。


燧ヶ岳が正面に迫ってきた。
いい形をしている。あれなら簡単に登れてしまいそうだ。


ここもお花畑。
ワタスゲにイワカガミ、チングルマが混成している。


なんと、ヒメシャクナゲではないか。
すげ~な、この湿原。


タテヤマリンドウ


チングルマ


熊沢田代を過ぎて雪が現れた。
踏跡はある。雪は腐ってはいるが足が潜ることなく歩ける。
このまま歩いて行けば山頂に達する、、、はず。


と思ったのは油断であった。
間もなく雪は消えて笹藪になってしまった。藪は進むほどに深くなったため進路を東へと変えた。


笹藪を東へ横断すると別の雪渓が現れた。
よしっ、今度はここを山頂に向かって進んでみよう。


雪渓はまたしても消えてなくなり今度はハイマツとシャクナゲの密林となった。
燧ヶ岳を登るのにこんな藪を突破しなくてはならないのかと心配された読者もいることだろう。が、安心してほしい。
実は管理人、初めの雪渓が地図のルートとは違っていることに気づいていたのだが、雪の上ならどこを歩いても山頂に達することを確信して歩いたのだ。
その結果が藪への突入となったわけで、地図のルート通り歩けば管理人のような苦労はしない。
正規のルートに軌道修正するのにわずか100メートルの距離を1時間もかけるという効率の悪い仕事をしてしまった。
2本の雪渓で失敗したわけだが、もう少し時期が早くて藪が雪に埋もれていればあの雪渓を登っていくことで山頂に到達するのではないか、そんなことを思った。
来年5月かな、それとも4月かな、もう一度来てみたい。


地図にある正規のルートに戻ってから山頂までは早かった。
ここは燧ヶ岳山頂の双こぶのうち、俎嵓(まないたぐら)。標高2346.3メートルの立派なピークである。


俎嵓の正面、西に別のピークが見える。
柴安嵓(しばやすぐら)で、標高が10メートル高く、あのピークが燧ヶ岳山頂である。
ここから見ると大きな雪渓の右に黒い筋がついていて山頂に向かっているが、あれが登山道らしい。
登山道は山頂直下で雪渓に突入している。


これが俎嵓から見た上方の雪渓。
ロープがかかっている。傾斜はかなり急である。
靴のままでは登れないのでロープにすがるしかないが、このロープは本格的なクライミング用のもので、体重をかけると伸びる。そうすると身体が弓反りになってしまう。ロープに頼るととても登りづらい。
できる限り露出した地面側に身体を寄せて、右足を地面に置き、左脚は雪面を蹴ってステップを作り足場として登っていく。


ほんの数メートルの雪の傾斜なのに悪戦苦闘した。遠くから見るのと実際とは大違いだ。
大変な苦労が伴ったが山頂だ。
燧ヶ岳の山頂に立ったというもの、ザックの重さに辟易していたため喜びは大きくない。疲れたのだ。
この負担から早く開放されたい。それしか頭にない。
疲れを癒そうとザックから菓子パンを取り出すが極度の疲れのためか食欲がない。
とはいえ、こういうときにこそエネルギーを補給しておかなければ危険なのだということを過去になんども経験している。無理をしてでも菓子パンを口にするのが大切だ。


今日の幕営地である尾瀬沼に下るにはさっき登った俎嵓にもう一度、立たなくてはならない。
菓子パンのエネルギーが体内に取り込まれたのか俎嵓に着いたら周りを見回す余裕が生まれた。
眼下には尾瀬沼が広がっている。
やや霞がかっているがあれが明日歩く予定の、憧れの尾瀬沼である。
長居をせず下山して早く横になろう。


ミヤマキンバイ
リュウキンカであろうと思ったのだが花の形が少し異なっている。
花弁の先端がへこみ、梅の花に似ているのだ。帰って図鑑やネットで調べたところ、ミヤマキンバイの特徴に近い。


ズームで撮ってみた。
まさに梅の花。
切れ込みが入った3つの小葉もリュウキンカと異なる。


エンレイソウ


俎嵓を下り始めると間もなく道は二手に分岐する。
直進するとナデッ窪に至る。今日、下山で予定していた道だ。
ところがロープが張ってあり入ってはいけないらしい。一時的なものなのか閉鎖されてしまったのか、説明がないためわからない。
ここは時間がかかるが長英新道で尾瀬沼に降りることにした。


ミネザクラが見ごろを迎えていた。


つぼみのユキザサ


初めて見るサンカヨウ。
群落を成していた。


同じ場所だがミネザクラをもう一枚。


長英新道は荒れている。
大雨が降ったらコースが水路と化すのは明白である。


今度は泥濘。


おぉ、長い道のりだったがようやく尾瀬沼に着いた。
これで20キロのザックから解放される。


あの建物は長蔵小屋だろうか?
今夜の宿泊地はあのすぐそばにあるはず。


ワタスゲが出迎えてくれた。


この木道の行き着く先が宿泊地である。


リュウキンカ


イワショウブ


オオバタチツボスミレ


立派なトイレの前を通過。
ここを訪れるハイカーやキャンプ場利用者が共用する。


ここが今夜の宿泊地、檜枝岐村営の尾瀬沼ヒュッテ。
このすぐ脇にテント場がある。
今日の行程なら無理をすれば日帰りでも可能な登山なので、ヒュッテもテント場も予約はしないで来た。
燧ヶ岳に登り始めて電話で確認し、ヒュッテかテント場のどちらかが空いていれば泊まるし、空いていなければ帰るつもりでいた。
電話をしたところテント場が空いているというので予約をした。
テント場を使うにはまず、ヒュッテに入って受付をする。料金800円はその際に支払う。料金を支払うとテントサイトが指定されるらしいが今日はガラ空きなのでどこでもいいらしい。
ヒュッテには温泉施設があって日帰り入浴ができるとパンフレットにあるが、今日は宿泊客で混んでいるためテント場利用者は使えないという。
汗で身体がべたついているが温泉で汗を流すのは諦めて、自販機で缶ビール(ロング缶650円)を買いテント場に移動することにした。


尾瀬沼ヒュッテが管理しているテント場。
1本の道を挟んで両側に木のデッキが28基設置されていて、テントはこの上に設営する。
今日は先着のテントが5張、設営されていた。


とにかく早く横になりたい。
テント場につくなりザックを下ろし中からツェルトを取り出して設営。マットを広げて仰向けになり身体を休めること10数分、ときおり半身を起こしてはヒュッテで買った缶ビールをゴクッとやってはまた仰向けになる。
缶ビールが空になった頃、ようやく人心地がつく。
ツェルトは10年以上前に購入したEureka(ヨーレイカ)の自立式のもの。2本のポールをツェルトのスリーブに差し込むだけでテントのように自立する。1分もかからず設営が終わる。
テントとの違いは耐雨性に劣るのと底が立ち上がっていないため雨や虫が侵入すること。それさえ我慢すれば十分、役に立つ。それに軽いし。


照明や水道設備があるキャンプ場と違ってここはなにもないから、日没までにすべてのことを終わらせなくてはならない。
さっそく夕飯の準備に取りかかるとしよう。
ただし、疲れているので手間はかけられないから調理などといった面倒なことはしない。そこで登場するのがアルファ米とレトルトパックのカレーである。
アルファ米は袋の中に熱湯を注いで20分おけば美味しいご飯に化けるから、山では重宝する。それに軽い。
カレー(でなくてもいいのですが)はコッフェルで5分もボイルすれば出来上がる。重いけれどこれも重宝している。
これを時系列で書くと、コッフェルに500ミリリットルほどの水とカレーのレトルトパックを入れてガスストーブにかける。水が沸騰したら500ミリリットルのうち、150ミリリットルをアルファ米が入った袋に注いでチャックを閉める。15分ほど経過したところで再び、ガスストーブを点火してカレーを温める。
ご飯は出来上がっているので器に移し、カレーをかければ一品が完成する。
お湯は350ミリリットル残るが、これはスープやコーヒーなどに使う。水筒に戻して翌日使うのでもいい。


夕食にカレーだけでは酒を飲むのに物足りない。
そこでコンビニで見つけたセロリとその隣にあったビーフジャーキー、さらにその隣にあったごぼうサラダの出番となる。
数日前に作ったキュウリとカリフラワー、パプリカのピクルスも持参した。ピクルスはジップロックに入れたまま食べることにする。
ここまで準備する間に缶ビールを飲み干してしまったので、持参した赤ワインを紙コップに注いだ。

画像でおわかりのように器はすべて使い捨てのものにした。
山での食事のスタイルは人それぞれ異なって当然だと思うが、洗い場のないキャンプ場は使い終わったあとの食器はそのままゴミ袋に入れて持ち帰るのが手っ取り早い。
コッフェルやシェラカップ、マグカップに食材を盛って、食べ終わったら汚れをペーパーで拭き取ってきれいにするという方法もあるが、器に何を盛るか、行程はどれくらいかといった要素で使い捨てやそうでない容器を使い分けるのがいいと思う。


アルファ米は水さえあれば時間はかかるが湧かさなくてもご飯になる。熱湯なら15分から20分でできる。
今日は白米を持参したが他にもいろいろな種類があって選択肢が広い。
長期保存を目的として開発されていて常温で5年間保存できる。レトルト食品のように賞味期限を頻繁に確認する必要もなく、ほったらかしでも安心だ。
管理人が持参したのは賞味期限が2017年4月23日までなので2ヶ月前に切れているが、まっ、それは誤差のうち。
ん~、いや、違うな。2017年ではなく2007年になってる!
なんと、賞味期限が切れて10年も経過しているではないか。
保存期間が5年として2002年つまり今から15年前に製造されたものだ。
なんとなんと、自室に保存しておいたものを無造作にザックに詰め込んだのだが、まさかこんなに古いものだったとは知らなかった。でもここまで来たからには仕方がない。お湯も入れてしまったし、、、
でも美味しく食べられました。すごいぞアルファ米!
いや、すごいのはおいらの胃腸の方か(笑)


夕食を終えたのでそろそろ寝ることにして、その前にトイレを済ませておこう。
トイレはキャンプ場専用ではなく尾瀬沼を訪れるハイカーとの共用で、場所も離れている。
管理人が今いる位置がトイレがある場所で、すぐ近くに長蔵小屋が見える。ハイカー憧れの長蔵小屋である。いつかは泊まってみたい。


6月30日(金)
深夜10時頃、ツェルトを叩く雨音で目が覚めた。
気にはなっていたがとうとう降り出してしまった。
雨は朝になっても降り続いている。
今日は尾瀬沼を一周する予定だ。
コンビニで買ったバターロールにチーズとごぼうサラダを挟んで3ヶ食べた後、雨具を着けてツェルトをたたむ。


濡れた木道は滑る。
雨を想定し「わらじ」を持参した。
ホームセンターでポリプロピレンのロープを購入し、自分で編んだものである。


ニリンソウ


コバイケイソウ


右回りに歩いて三平下の尾瀬沼山荘まで来た。
建物の前が大きな広場になっている。ここへ来てなにやら心の中がざわついた。
今から30年前、末っ子が3歳の頃、家族5人で尾瀬に来て、ハイキングをしたことがあった。
昔のことゆえ、どこをどう歩いたのかほとんど記憶に残っていないが、この広場はなんとなく覚えている。子どもたちが遊んだ場所だったはずだ。


少しの間、30年前の記憶に浸った後、沼尻へと進むことにした。
木道に通行止めの札がかかっている。
残雪が多く危険だからというのが通行止めの理由として書かれている。
残雪? 標高は1600メートルあるもののまさか残雪があるとは思えない。札の外し忘れではないのか?
たとえ残雪が本当の理由であったとしても細心の注意を払って歩けば問題ないはずだ。
通行止めのロープを跨ぐことに罪悪感はあったが、事故は絶対に起こさないことを肝に銘じて先へと進んだ。


ミズバショウの群落


沼尻に到着。
ここに建物があったことを示す基礎がある。建物は2015年9月に火事で全焼してしまったらしい。
そういえば昔、家族で尾瀬沼を歩いたとき、沼の畔の売店で飲み物を買って飲んだことを思い出した。もしかするとここだったのかも?
その時、管理人は紙パックに入った赤ワインをストローで飲んだのだがこれが悪い結果をもたらせた。身体は水を欲していたところへアルコールが入ったものだから悲鳴を上げた。今でいえば脱水症状の身体に輪をかけたことになったわけだ。頭はボーッとし足はふらつき、這々の体で沼山峠にたどり着いた。
余談だが当時、尾瀬の通行規制はまだなく、マイカーで沼山峠まで行くことができた。


建物とは別の場所にあるトイレは焼けずに残っている。
尾瀬の他の場所にあるトイレと同じくバイオシステムを使ったもので、汚物はタンクに溜めて満タンになるとヘリコプターで運び出すようになっている。お金がかかっているのだ。


木道は4叉路になっていて直進すると燧ヶ岳、左は尾瀬ヶ原、右へ行くと昨夜泊まったキャンプ場へ行く。
今日は尾瀬沼を一周したら帰るので右へ折れて尾瀬沼沿いに歩く。
道標の右半分が黒くなっているのは火がここまで達したことを示している。


ここから尾瀬沼北岸となるが沼は木道から少し離れてある。沼のすぐ脇を歩けるわけではないことがわかった。


ミズバショウの群落


オオバタチツボスミレ


次に出発地となる御池へ戻るためのバス乗り場へ。
この分岐は道なりに沼山峠へと向かう。
昨日から今日にかけて食料と水を消費したとはいえザックはまだ重い。
ザックが軽ければ楽に回れた尾瀬沼だが途中でなんども休憩する始末だった。
早く車に乗り込み自宅へ帰りたい。冷たいビールを飲むために。


重い足取りでバスが発車する沼山峠に着いた。
雨の影響があるのか閑散としている。
バスは10時15分に発車するらしい。
それまでベンチに腰を下ろして休憩することにした。


バスは車をデポした御池の駐車場に着いた。
車は駐車場の最奥、燧ヶ岳登山口に置いてある。
そこまでの100メートルが長かった。

満水に期待して行ったが干上がって見る影もなかった西ノ湖。が、意外な事実に謎が解けた。

2016年8月31日(水) 晴れ

極端に少ない雪、長梅雨、晴れる日のない夏といった異常気象を象徴する今年の日光は、秋(8月下旬の日光はすでに秋)に入ってもおかしな天気が続いていて、これは日光だけの現象だけではないのだが、台風が南海上から直接、北上して関東を直撃するなど異常はとどまることを知らない。一刻も早く例年通りの天候に戻ってほしいものだがこれは地球規模の問題であり、一国民の手に負える問題ではない。

夏と秋の自然現象、なかでも台風に伴う大雨は水害や土砂災害などをもたらせ深刻だが人への被害を心配する必要のない、建物も植林地も人工物も一切ない場所では恵みの雨となり、普段では見ることができない自然の美というものが我々の前に現れる。
奥日光でいえばその代表が「小田代湖」の出現である。
台風が強い勢力を保ったまま奥日光を直撃したときだけに見られる現象で、頻度は実に希で数年に一度しかないが、その美しさには惹きつけられる。
小田代ケ原の象徴、貴婦人が湖に映り、そこをカモが悠然と泳いでいるなど、小田代ケ原に足繁く通っている人でさえ滅多に見ることのない光景がそこに展開する(画像は11年10月、台風直後の小田代ケ原)。

一方で、干上がった湖が水位を取り戻すのも大雨による恩恵だ。
中禅寺湖西端のさらに奥にある西ノ湖は、流入する川がないため雨の降らない期間が長く続くと水が湖底にしみこんで水位が低下し、渇水期におけるダム同様、干上がってしまう。
干上がった湖の水位が元に戻るにははやり、雨が降らないことにはどうしようもないわけであり、その雨こそ台風に依存するしかない。

今月になって台風9号と10号が相次いで関東を直撃した。日光もそれなりの降雨量とはなったが、とはいえ日光は栃木県北部に位置するので多くの場合、通過するのは勢力がだいぶ弱まってからだ。
長梅雨そして、台風9号と10号の恩恵にあずかれたのかどうか、この目で確かめられずにはいられない。
画像上は07年9月の台風で氾濫した西ノ湖。ここまで望まないがそこそこあってほしい。


西ノ湖へは赤沼駐車場から出ている低公害バスに乗り、西ノ湖入口で下車するのが一般的。
他には低公害バスの車道を歩くという手があるが、2時間は覚悟しなくてはならない。
ハイキングのつもりなら龍頭滝から中禅寺湖に沿って千手ヶ浜まで歩き、さらに千手ヶ原を歩いて西ノ湖まで、景色やツツジ(5月)を楽しみながら約3時間で行ける。


バス停・西ノ湖入口で下車し道標にしたがって西ノ湖へと向かう。


カラマツとシラカバに挟まれた道は開放的でとても気持ちが良いものだ。
一応、車道なのだが一般車は入ってこない。が、熊が歩いてることがたまにあるらしい。


柳沢川にかかる吊り橋。


鬱蒼とした林の中は夏でも涼しい。
この時期はシロヨメナが咲き誇っている。


バス停から約20分で西ノ湖に到着。
水はずっと後退してこの有様。
満水時はここまで水があるのに今年の長梅雨と台風でもだめだったか。


湖の西から見たところ。
平時なら左の木立ぎりぎりまで水があるのに、まさに渇水状態である。


水際に近づこうと歩いていると不思議な光景を目にした。
干上がった湖底から水が湧き出ていてわずかに残った湖に向かって流れていくではないか。
西ノ湖は外からの水の流入がないばかりでなく、湖底から水が湧いているという話もこれまで聞いたことがない。はたしてどうしてここに水が湧き出しているのか、長年通っているが新しい発見だ。


流れは水際に近づくにつれて幅が広くなり、湖底を潤している。


今度は西ノ湖を東側から眺めてみた。
画像の右の方から水が流れ込んでいる。
今日の現象を考えてみると、湖底に水源があって常時、水が湧き出ているのなら西ノ湖は渇水しない。したがって湖底に水源があるとは考えにくい。
この謎を解く鍵は西ノ湖の北、350メートルに流れる柳沢川だ。
地図で見るとわかるが柳沢川と西ノ湖の水面は標高1300メートルで同じだ。
もしも柳沢川の一部が西ノ湖の近くで伏流しているとすれば、湖底が見えるほど西ノ湖の水位が低下した場合だけ伏流水が湖底からひょっこり顔を出すということが考えられる。管理人がいま見ている現象はまさにそうなのであろう。
ということは、柳沢川の流れが十分にあるのなら雨が降らなくても西ノ湖の水位は復活する、そう考えても良さそうだ。ただし、そのためには西ノ湖の水が湖底にしみ込む量を柳沢川の伏流水の量が上回るという条件がつく。

これまで管理人は、西ノ湖の水位は雨の量で決まる、そう思い込んでいた。
ところが湖底から水が湧き出しているのを目にして、それが答だとは言えない、そう考えるようにした。


西ノ湖が干上がるのはよくあることだ。
そして干上がった湖底のあちこちにイトキンポウゲの愛らしい姿を見ることができる。
花は直径5ミリほど、目を凝らさなければわからないほど小さい。


林の向こうに白根山が見える。
満水状態で言えば管理人が立っている場所は水の中なので平時は見ることができない。


巨大なハルニレの木。


さて、次は小田代ケ原と戦場ヶ原をぐるっと回って花を見ることにしよう。
同じバス停から乗ったのでは面白くないので、千手ヶ原を中禅寺湖まで歩いて低公害バスの終点から乗ろう。


中禅寺湖の西端、千手ヶ浜。
男体山の眺めが実にいい。
6月になるとこの近くのクリンソウの群落を見る観光客でごった返すが、季節外れの今は静かだ。


バスが小田代ケ原に着いた。
まずは小田代ケ原全体を見回すことに。
残念ながら小田代湖はできていなかった。
これから半周して次に戦場ヶ原に入り、車を置いた赤沼まで歩く。


アキノキリンソウ


木道が整備され途中までなら車椅子が入れる。


ニッコウアザミ


ホザキシモツケ


トネアザミ


ハクサンフウロ


トモエシオガマ


戦場ヶ原から男体山を眺める。


ワレモコウ


ウメバチソウ


エゾリンドウ


戦場ヶ原を龍頭滝へ向かって流れる湯川。


今日はCanonのG9Xで撮ってみました。初撮りです(^^)
この画像を撮ったのは左に写っている、RICOH のCaplio R6。720万画素の古いカメラですが写りのよさといい手の平にすっぽり収まるサイズといい、山歩きに携行するのに最適で管理人のお気に入り。
1台目はストロボの発光が弱くなったのでボツにして、中古を2台買って使っています。
黒いボディはRICOH のCX5。名機と言われていました。

古賀志山、馬蹄形ルートを含む大外回り18キロを歩いて運動不足を解消!!

2016年4月30日
赤川ダム~天狗鳥屋~長倉山~鞍掛山~手岡峠~P444~腰掛岩~作業小屋~北ノ峰~赤岩山~御嶽山~古賀志山~北コース広場(一部・東陵の岩場を下る)~赤川ダム

ゴールデンウイークに入り、観光名所・日光にありながら営業活動に積極的でない我がペンションは3日になってようやく本格的な仕事となる。だからそれまで目一杯、遊びたい。
この時期、奥日光方面は観光の車で混雑することがわかっているので、行くとすればやはり渋滞とは反対方面の古賀志山だろうなぁ。

そういえば最近は18日に行ったきりご無沙汰で花もずいぶん変化しているはずだから、そろそろ見に行かねば。
ただねぇ、花の盛りの時期は写真を撮る時間が長くなってしまって、長い距離を歩けないのが最大の難点で丸一日かけてへろへろになるまで歩きたい管理人にとって花の季節は悩ましいのだよ(^^)
花も見たいし長い距離も歩きたい。この両者を叶えるためにはやはり時間をかけるしかあるまい。

今日、予定しているのはマニアックな人に人気がある、古賀志山の西から北にかけて大回りする馬蹄形コース。でもそれだけでは物足りないので古賀志山の北東に位置する鞍掛山コースをプラスしてみた。これで15キロ以上のトレッキングが可能になる。
ちなみに馬蹄形コースを歩くのは今回で4回目。過去3回の経験から、時間は花の観察も含めて最低8時間。写真を撮る時間が長くなれば10時間はかかるかもしれない。
あっ、さっきから写真、写真と書いているが管理人はカメラマンではない。山行の記録のためにたくさん撮る必要に駆られていてそれで時間がかかってしまうだけ(^^)

参考
1回目:15年6月30日・・・こちら
2回目:16年1月03日・・・こちら
3回目:16年1月09日・・・こちら


8:28
今日の赤川ダムそして、水面に映る古賀志山は実にきれいだった。
古賀志山は杉や檜が植林されているが広葉樹も多く、今は新緑の季節を迎えて萌えている。
今日は古賀志山が最後になるルート設定、しかも日没になるかもわからないので、ここでじっくり眺めておくことに。


今日は赤川ダムの真北に位置する天狗鳥屋をスタート地点とするのでそれまでの道すがら、花を観賞しながら歩く。
これは古賀志山全域に生育するタチツボスミレ。古賀志山だけでなく日光広域に生育しているスミレの仲間では一般的なものだ。


天狗鳥屋へは整備された登山道(ただし、地図にはない)もあるが、今日は先日見つけた直登コースで時間短縮を図ろう、、、、


のつもりだったのだがこんなロープがあったのでつい悪戯心が出てしまい、ロープをつかんだ。つかんだまではよかったのだが身体が持ち上がらない。片手に杖を握っているため腕に力が入らないのとザックが重すぎるためだ。杖はピッケルの代わりに使えないものだろうかと持参した。そして、ザックは65Lという大型のを背負い中味もぎっしり詰まっているから15キロくらいの重さになっている。中段までいって諦めて下りることにした。
そんなわけで時間短縮の目論見は見事に外れ、最初から大汗をかく始末だった。


ここのツクバキンモンソウはほぼ終わっていた。


今が盛りのチゴユリ。古賀志山全域に生育している。可愛い花だよね。


ツツジの中ではこのヤマツツジがもっとも元気だ。


天狗鳥屋から長倉山への道は緩やかで快適なトレッキングが楽しめる。
が、長倉山から鞍掛山へ至るのに急斜面を下って、それから登り返さなくてはならない。


10:00
鞍掛神社の入口付近にある双神体。
廃仏毀釈によるものだと思うが頭と腕がもがれて頭には代わりとなる石が乗っている。


双神体から先、傾斜は急に厳しくなるが先が長いのでヤマツツジやトウゴクミツバツツジなどを眺めながら、焦らずゆっくり登っていく。これはアブラツツジ。丸い実のようなものが花で先端が少しめくれているのが全開の状態。


10:28
ここは鞍掛山手前の「大岩」という展望地。古賀志山から西へつながる主稜線がよく見える。


小田代ケ原や戦場ヶ原でよく見るズミが標高の低い古賀志山(実際には鞍掛山)にもある。
管理人、この一年で古賀志山をかなり広範囲に歩き回ったつもりだがズミはここでしか見たことがない。昨年、蕾を見てまさか古賀志山にズミ? と思ったのだが開花してみると紛れもなくズミであった。


大岩の脇で見つけたアオダモ。


大岩を下りて10分ほど歩けば鞍掛山だが、そこへの道は平坦で歩き易く、気持ちのいいトレッキングが楽しめる。


これはトウゴクミツバツツジ。
盛りは過ぎたが標高が上がるとまだ見ることができる。


アカヤシオ、トウゴクミツバツツジと続いたツツジはこのヤマツツジに変わり、しばらくはこの朱色の花が楽しめる。


ここのツクバキンモンソウはまだ元気だ。


11:30
鞍掛山から先はかなり長い距離、日光市との境界線上を歩く。
この鞍部は「猪倉峠」と名がつけられているが地図には描かれていない。日光市に猪倉という地名があり、そこから採ったものだと思う。いずれにしても山ではそこがどこなのかを識別するための、正式ではないにしろこのような地名即ち、記号は必要だと思っている。


12:27
鞍掛山コースと馬蹄形コースを分ける重要なポイントとなる「手岡分岐」。
今日は鞍掛山から尾根上を歩いて画像手前からここに来た。馬蹄形コースはここを右斜めに下るのだが非常にわかりづらく、気づかずに直進(実際には左カーブ)すると古賀志山へ行ってしまい、馬蹄形コースに入れない。


帰宅してからわかったのだが葉っぱが2種、混在している。両者、バラ科の植物だが黄色い花はミツバツチグリに違いない。


13:30
ピーク444の尾根に達するにはこの岩場を乗り越えるのだがここでも杖がじゃまになった。


昨年9月、豪雨によってピーク444の斜面で大規模な崩落があった。土砂は植林された桧とともに沢に流れ落ち、さらには沢を600メートルも走って県道に達し、民家に被害をもたらせた。
県道に堆積した土砂を取り除くのに3週間もかかったほどだ。


13:35
ピーク444。
地図を見ればここが標高点であることがわかるが、ここにはそれを示すものはない。


13:41
古賀志山主稜線の北側を走る稜線の最後の部分、腰掛岩。よくぞ自然はこのような形の岩をこしらえたものと感心するが、実に良くできている。


これで何度目の食事だろうか、、、、忘れた(^^)
距離が長く時間がかかるので絶えず物を食べていないとエネルギー切れを起こす。管理人の主食は菓子パン。それとバナナやカロリーメイトなど立ち食いできるものを携行することにしている。
それに加えて今日はコーヒーまで付くといったサービスの良さだ(^^)

なお、古賀志山山域は岩場が多いので両手を空けておかないとならないため、これまでトレッキングポールは使ったことがなかったのだが冬山でのピッケルの有効性に目覚めてからというもの、ピッケルに代わるものとして、今日は古賀志山で初めて、取っ手がT型になっているポールを使ってみた。

1100円という信じられない値段で買ったものだがキャプテンスタッグというちゃんとしたアウトドアメーカーの製品。それを使いやすくするために若干、手を加えてある。
結果、急な斜面ではその効果は抜群であったがロープや鎖を使う岩場ではとてもじゃまになった。古賀志山で使うにはもうひと工夫、必要だ。


14:09
腰掛岩から南へ進路を変え、赤岩山へと向かうがそれには一旦、大きな沢に下りて林道を横切り、反対側の斜面に取り付く必要がある。
この沢は昨年9月の豪雨によって山が崩れ、そこから流れ出た土砂で埋め尽くされている。


沢を横切って反対側の斜面に取り付く。その入口がここ。


14:20
馬蹄形コースを歩く際の目印となる作業小屋。この小屋が見つからない場合は道を間違っていることになる。もっとも地図とコンパスがあれば脱出は容易だが。


14:30
次の目標地は標高433メートルの北ノ峰だがその直下の岩壁に大きな洞窟があって、お坊さんの墓が収められている。台座の上に卵形の石が乗っているので初めは石の像かと思ったのだが、書籍を買って調べると坊さんの墓でそれを無縫塔ということがわかった。
現在は名板が設置されている。


無縫塔から北ノ峰に行く前にもうひとつ、立ち寄りたい場所がある。案内板にある「籠岩」である。


14:40
特別、見て面白いというわけではなく、単に距離稼ぎ(笑)


GPSの距離計は籠岩でちょうど10キロを示した。が、このGPSは仕様で時速4キロ以上でなければ積算されないらしい。だから実際にはもっと歩いているはず。


14:48
古賀志山から派生する主稜線のもっとも西に位置する北ノ峰に着いた。地図には三角点の記号と標高が描かれているだけで名前の記載はない。
ここから古賀志山へはいくつかの岩を乗り越えて行く、古賀志山でもっとも魅力的なルートだ。


15:10
赤岩山手前の猿岩。
時間がじゅうぶんあれば岩に上って休憩したいところだが、今日は眺めるだけでパス。


さすがに標高500メートルを超えるとトウゴクミツバツツジはまだ十分、見られる。


15:19
標高535メートルの赤岩山を通過。
山頂は展望が悪いためこの50メートル先にある今は使われなくなったパラグライダーの離陸場で息を入れることにする。


岩にへばりつくようにして咲くヒメイワカガミ。
群落を作るので見栄えはいいが岩の斜面を好んで生育するので見る方にとっては命がけだw


マクロで。
日光のはピンクの花(イワカガミ)で日当たりのいい場所に生育するが、古賀志山のは岩陰を好み花は白い。環境に適応していくうちに花の色や葉の形、大きさが異なっていくらしい。


ここも難所のひとつ。
昨年末から何者かの悪意によってロープ外しが繰り返された問題の岩。
今は登山者の善意で頑丈なロープが取り付けられている。などとここで書くとまた取り外される恐れが出てきそう。
昨年末、ここに巻き道があることを教えてもらったので通ってみることにした。この岩の基部を右へ斜めに入るのだが途中で藪になったので間違ったのかもわからない。


これはアカマツなんでしょうねぇ? 小さな松ぽっくり(雌花)と若芽が目に入った。
本木をもっと詳しく見ればよかったのが木をみて森を見ずの例えの通り、花に気をとられて木を見ず。アカマツにしておこう。


16:07
古賀志山から北ノ峰に続いている主稜線の中間に位置する中岩。ここも眺めがいい。
この南側にカニの縦ばいと呼ばれる急斜面の難所がある。


中岩から先、御嶽山まで見晴らしはいいが滑落してしまいそうなやせ尾根が続く。
が、こういう道って好きだなぁw


中岩を下りると今度は高さ5メートルほどの岩を垂直に下るという試練が待ち構えている。
画像は岩を降りて振り返ったところだが、ここでも手に持つ杖がじゃまになった。


16:29
ふ~、ようやく御嶽山だ。


NPO法人「古賀志山を守ろう会」によって今年、設置された山座同定盤。
ここ御嶽山山頂からの展望は素晴らしく、360度のパノラマである。
ロープが外されたり設置したばかりの道標が引き抜かれたりとトラブル続きの古賀志山だが、どうかこのまま何ごともなく登山者の役に立ってほしいものだ。


山座同定盤のすぐ脇に色のきれいなヤマツツジがある。ヤマツツジを通して日光連山が見える。


御嶽山から古賀志山に向かうには鉄梯子を下り、次にこの岩の直下の巻き道を通り抜ける。
画像は通り抜けてから振り返ったところだが先月半ば、ツアー登山で来ていた女性がこの岩を乗り越えようとして足を滑らせ、10メートルほど落ちて命を落とした。前日の雨で岩が濡れていたのが原因であろうと推測するが、巻き道があるのにわざわざ濡れた岩の上を歩くか普通? 無謀を自負する管理人でさえやらない。見ず知らずの人ながら、こんな場所で命を落とすなんて実に悲しい、貴重な命を、実にもったいない。合掌。


16:53
へろへろになりながらもなんとか最後の目的地、古賀志山に辿り着いた。
この時間、誰もいない。当たり前か?
これで馬蹄形コースは歩き終えた。


古賀志山から下るにはいくつかのルートがあるが、見晴台まで移動して東陵コースの岩場を下りることにした。緊張はまだ続く。


東陵コースはさらに道がいくつかに分かれている。
今日はこれまで歩いたことがない道を下ってみることにした。当然ながら地図に道は描かれていない。が、どの辺に出るかはこれまでの経験でおおよそわかる。この道は方角からいって北コースのどこかへ出るはずだ。


17:27
おぉ、広場に出た。これでまた、道をひとつ覚えた。
広場というのは北コースを歩き始めて30分ほどの所にある平らな場所で、一息つけるところだ。地元の常連さんが集う場所になっている。昨年9月の豪雨で土砂に埋まってしまったがその後、丸太のベンチが作られた。


17:48
北コースの入口部分。
フェンスの下が細野ダムから赤川ダムへと流れる赤川。ここに橋がかかっていたのだが昨年9月の豪雨で流出してしまい、現在は川を渡れない。フェンスの手前が現在の道。


公園管理者の耳に入ると叱責されそうだが、流出した橋の基礎となる鉄骨が今もなお残っていてそれを渡るとアスファルトの道路に出る。橋が流出する前のコースだ。
その道路脇にもいろんな植物があって楽しめる。今はニリンソウが盛り。


タツナミソウも盛りだった。


18:01
赤川ダムほとりの憩いの広場。
日没前の静かなひとときを独占した。

馬蹄形コースは通常、古賀志山を起点に西側を大回りして図上の「分岐」までのコースを指している。これが馬の蹄の形に似ていることから付けられたコース名だと思う。
このコース、古賀志山から北ノ峰までは地図に道はないもののルートははっきりしているがそれから先が難しい。特に林道内倉線の北側は尾根の分岐が多く、違う尾根に引き込まれやすいので注意。紙地図とコンパスは必須だ。
この日、管理人は馬蹄形コースに加えて鞍掛山コースも歩いたが、距離が長いので健脚向きだと思う。馬蹄形コースだけを歩く場合は分岐まで行ったら南下して古賀志山へ下りるコース(あるいはその反対回り)をお勧めする。それだけでも10キロは稼げる。
なお、ルートがわかりづらいことを考慮してGPSのログをダウンロードできるようにしておいた。クリックでD/Lしてください→こちら
GPSの指示にしたがって歩けば一周できると思うが、それじゃぁ馬蹄形の面白みはわからないと思うよ、きっと(^^)

古賀志山で見る花たち(4月18日)

古賀志山は岩場が多くて危険というイメージがある一方で、春から夏にかけて麓から山頂までいろんな花が咲く、花の宝庫でもある。それは古賀志山に咲く花だけを紹介する書籍があることでもわかる。

2015-09-13 20.32.06本の著者は宇都宮住むご夫婦で95年から古賀志山を歩き始めたとプロフィールにあるから、古賀志山2年生の管理人とは年期が違う。古賀志山を隅から隅まで歩き、どこにどんな花が咲いているかを知り尽くしているのであろう。
発行元は地元の日刊紙を発行する、下野新聞社で239種が写真付きで紹介されていて定価は1000円+税。

但し、この本は図鑑とは違うから花の特徴には一切、触れていない。そればかりか紹介されている花が古賀志山のどのへんで咲いているのかさえ書かれていない。
その理由として推測だがいくつか挙げてみた。
1.古賀志山山域ならどこででも見られる。
2.場所は自分で探しなさい。その方が楽しいでしょという編集方針。
3.古賀志山は100以上の地図にないルートがあるので場所など説明できない。
4.場所を特定すると多くの人が訪れて踏み荒らされたり盗掘される。

花を愛するハイカーの気持ちとしては上記4の理由が妥当だろう。もっともだと思う。
それだけに、この本に紹介されている花を見たいという人はバリエーションルートやときには藪こぎをしてまで、古賀志山をあてどなく歩き回るという積極的な姿勢が求められる(笑)。いや、笑い事ではないな。それは危険だもの。
だから管理人も本に倣って場所の明示はしないことにする。ご了承ください。
なお、管理人の経験では古賀志山で出会う地元の人に丁重に尋ねることで教えてもらえる場合が少なくなかった。

あぁ、それから上記1もあてはまるかもわからない。
古賀志山山域はとにかく花だらけなので特定の花を見たいという場合を除き、地図にある正規のルートや安全なバリエーションルートを歩けば必ず、なんらかの花と出合えるものねぇ。狭い山域ながら花の密度が濃いといって過言ではないでしょう。

と、ここまで前回と同じ口上(^^)



2016年4月18日(月)
前回12日から6日ぶりとなった。
野山に咲く花は日々、変化しているので毎日見ても飽きないが6日ぶりとなれば変化も大きいと思う。
前回は数個の蕾しか見ることができなかったイワカガミはそろそろ咲いているだろうか、それと葉っぱだけだったツクバキンモンソウはどうなのだろうか。

管理人が古賀志山の花を見るようになったのは昨年の春からだから、まだすべての花を見たわけではない。昨年見た花は地図にその場所を書き込んであるので同じ花を見るつもりなら、地図を参考にして歩けばどんぴしゃりとなる。
問題はまだ見ていない花がどこに咲いているかを探し当てることだ。
古賀志山に咲く花は冒頭に挙げた書籍でわかるのだが、それがどこに咲いているかがわからないから事前の調査が欠かせない。
冒頭の書籍に掲載されている花の生育環境を図鑑とネットで調べ、それをこれまで歩いた古賀志山の記憶に当てはめて、おおよその場所を頭に思い浮かべ実踏してみるとけっこう見つけ出せる。そのはずで書籍に掲載されている花はかなり広範囲に分布しているからだ(笑)
あと、地元の人に尋ねるのも花の場所を知る上で大切。

今日のお目当てはヒメイワカガミとツクバキンモンソウ。
ヒメイワカガミは岩陰や急峻な斜面にへばりつくようにして生育している。古賀志山は狭いエリアにもかかわらず地形が複雑で、そのような場所はいくつもあるから見つけやすい。ただし、危険と隣り合わせ(笑)
ツクバキンモンソウは落ち葉が積もった日当たりのいい場所に生育している。ヒメイワカガミは艶やかで美しいのですぐに見つかるのに対してツクバキンモンソウは回りの植物に囲まれて見つけづらい。
今日は見つかるだろうか?

参考
3月22日 カタクリ
4月05日 シュンランとスミレ
4月09日 スミレとショウジョウバカマ
4月12日 アカヤシオとヒカゲツツジ

宇都宮市森林公園の駐車場に車を置いて歩き始めるとすぐ、赤川ダムにさしかかる。
12日は桜で彩られていたがすでに散り、若葉が広がってきた。


オオバタネツケバナではないかと思うのだが、オオバタネツケバナは田圃の土手など水気が多い土壌を好むので古賀志山の麓とはいえ、まさかこんな場所では生育していないよな~。
もっと詳しいことを調べてみるが一応、今日見た花として載せておくことに。


ご存じ、クサボケ。
この色は遠くから見てもすぐ、クサボケだとわかるほど鮮やか。


タチツボスミレ
生育範囲は広く低地から高地まで分布している。


今日は天狗鳥屋(てんぐのとりや)に登って長倉山~鞍掛山~古賀志山と回る予定。
前回12日は天狗鳥屋を構成している「こぶし岩」から下りてきたので今日は反対に登ってみることにした。古賀志山山域の岩場でここはけっこう怖いです(笑)


ロープを伝ってこぶし岩の上に立つと岩陰にヒメイワカガミが。
日光に生育するのはピンクの花を咲かすイワカガミだがここのは白花。楚々としていていい。古賀志山全域で見られる。ただし、急峻な斜面で(笑)。


ヤマツツジ
開花期間が長く、満開のもあれば株すべてが蕾のもある。


これがふたつ目の目的のツクバキンモンソウ。
背が低いので早足で歩いていると見落としてしまうが、実は足下に咲いている。ちなみに、「ツクバ」とは茨城県の筑波山で最初に見つかったのでその名前が付いたそうだ。


チゴユリ
まさに咲いたばかり。今日歩いた限りではかなり広範囲に分布していた。


スミレ
スミレの仲間は200種以上あるとされ、***スミレという名が付いているが、これはその中のただ「スミレ」という名前だからややこしい。


フモトスミレ
葉の色、形、厚みから間違いなくそうだと思う。


シュンラン健在


トウゴクミツバツツジ
似たような色にアカヤシオとムラサキヤシオがあるが歴然とした違いがあって、これは開花とほぼ同時に3枚の葉を出すのが特徴で、葉の出始めは枝から直立する。


ズミ
昨年、見たときはまさか古賀志山にズミがあるはずがない、、、と思ったのだが特徴を調べるとズミに間違いないことがわかった。場所は鞍掛山に隣接する「大岩」だが地図に大岩は表記されていない。
管理人、古賀志山山域はかなり広範囲に歩いたつもりだがズミはここでしか見ていない。しかも1本だけだ。小田代ケ原や戦場ヶ原はズミだらけでうんざりするが、こうして1本だけ見るとけっこうきれい。


ヒカゲツツジ
鞍掛山先の岩場の急斜面で発見。
今日、見た花で最大の収穫はこれだった。
ヒカゲツツジは古賀志山山域の中で生育する場所が限られていて、今日のは初めて見る場所であった。しかも、よそ見をしながら歩いていて偶然見つかったという幸運さだ。来年も見るために地図の上に印を付けたのはいうまでもない。


ヤシオツツジ(アカヤシオ)
栃木県の県花に指定されているほど県内に広く分布している。日光ではこの花を目当てに山に登る人がいるくらい、とにかくきれい。
遠目だと葉が展開する前のトウゴクミツバツツジと見間違えることがあるが花はトウゴクミツバツツジよりも大きくまた、葉は花が終わるころになって展開する。


トウゴクミツバツツジ
前に掲載したのと色よりも濃いがことがわかるが個体差。


アブラツツジ
ようやく蕾がついた。


ニリンソウ
北コースの水場近くに数カ所、分散して群れている。


本日、歩いた距離はちょうど10キロだった。
だが所要時間は7時間10分。時速2キロに満たない超スローペースだった。
花を探すために目はきょろきょろと空間をさ迷い、花が見つかったら地面に膝をついて写真を撮る。同じ花を数枚撮るのだが至近距離なので多くはピンぼけ。こんなことの繰り返しなので効率が悪い。
あぁ、早く花の季節が終わって思いっきり歩きたい(^^)

古賀志山で見る花たち(4月12日)

古賀志山は岩場が多くて危険というイメージがある一方で、春から夏にかけて麓から山頂までいろんな花が咲く、花の宝庫でもある。それは古賀志山に咲く花だけを紹介する書籍があることでもわかる。

2015-09-13 20.32.06本の著者は宇都宮住むご夫婦で95年から古賀志山を歩き始めたとプロフィールにあるから、古賀志山2年生の管理人とは年期が違う。古賀志山を隅から隅まで歩き、どこにどんな花が咲いているかを知り尽くしているのであろう。
発行元は地元の日刊紙を発行する、下野新聞社で239種が写真付きで紹介されていて定価は1000円+税。

但し、この本は図鑑とは違うから花の特徴には一切、触れていない。そればかりか紹介されている花が古賀志山のどのへんで咲いているのかさえ書かれていない。
その理由として推測だがいくつか挙げてみた。
1.古賀志山山域ならどこででも見られる。
2.場所は自分で探しなさい。その方が楽しいでしょという編集方針。
3.古賀志山は100以上の地図にないルートがあるので場所など説明できない。
4.場所を特定すると多くの人が訪れて踏み荒らされたり盗掘される。

花を愛するハイカーの気持ちとしては上記4の理由が妥当だろう。もっともだと思う。
それだけに、この本に紹介されている花を見たいという人はバリエーションルートやときには藪こぎをしてまで、古賀志山をあてどなく歩き回るという積極的な姿勢が求められる(笑)。いや、笑い事ではないな。それは危険だもの。
だから管理人も本に倣って場所の明示はしないことにする。ご了承ください。
なお、管理人の経験では古賀志山で出会う地元の人に丁重に尋ねることで教えてもらえる場合が少なくなかった。

あぁ、それから上記1もあてはまるかもわからない。
古賀志山山域はとにかく花だらけなので特定の花を見たいという場合を除き、地図にある正規のルートや安全なバリエーションルートを歩けば必ず、なんらかの花と出合えるものねぇ。狭い山域ながら花の密度が濃いといって過言ではないでしょう。

と、ここまで前回と同じ口上(^^)



2016年4月12日(火)
古賀志山の花を探し回るのが忙しくなってきた。
里山、低山の古賀志山は3月から花が咲き始める。
極端な比較になるが奥日光の小田代ケ原や戦場ヶ原に花が咲きだすのが5月だから、里山がどれほど早いかがわかる。花好きの人にはたまらない。
管理人は花を求めて3月22日から古賀志山に通い始めて今日で4回目になるが過去3回、毎回違った花を見てきた(あったり前であるが、、、笑)。

1回目の22日はカタクリ、2回目の5日はシュンランとスミレ、3回目9日はスミレとショウジョウバカマ、そして今日狙ったのはアカヤシオとヒカゲツツジだった。
アカヤシオは日光の山域にも広く分布しているが古賀志山ではより早く見ることができる。日光のアカヤシオは週明けから咲き始めるだろうと思う。
ヒカゲツツジは日光で生育している場所はなく、近隣では古賀志山でしか見ることができない。生育する高度や温度に制約があるのかもしれない。

今日は森林公園を起点に中尾根と呼ばれている岩尾根をよじ登って高度を上げ、それから花咲くルートを歩いたが始めに見つけたのがこれ、ムラサキヤシオ(だと思う)。
開いている花が少なくて特徴がつかみづらかったが、5本の短いオシベと5本の長いオシベが見られたので、たぶん間違いないと思う。


カタクリはほぼ終わりといったところだがこのように陽があたらない岩陰では健在。


これは盗掘されたのでしょうかね?
イノシシにしてはほじくり返し方が上品すぎるものな。


アカヤシオが見られるようになった。今が盛りといったところ。


これから向かう「二枚岩」への途中、ヒメイワカガミを見つけた。ヒメイワカガミは古賀志山全域に分布していて珍しくはないのだが、日光だとピンクのイワカガミしかないので昨年、初めて見たときはその美しさに感動した。


1株、蕾があった。
いっせいに咲くのは今月の最終週あたりだろうか。


これが今日のお目当てのヒカゲツツジ。
限りなく薄い緑色といえばいいのだろうか、遠目だと空気に溶け込んで花の存在がわからないくらいの風合い。生育している場所が限られている。


こちらはアカヤシオ。
ここに来るまでたくさん見て来たがこの木がもっとも花付きがよかった。


ヒカゲツツジとアカヤシオを同時に見られる場所に来た。急斜面にあるので至近距離で撮るのは勇気がいる(^^)


ツツジの中ではもっとも一般的なヤマツツジ。
日光だとアカヤシオ→シロヤシオとトウゴクミツバツツジ→ヤマツツジの順に咲くが古賀志山ではアカヤシオとトウゴクミツバツツジ、ヤマツツジを同時に見ることができる。


キンポウゲ科のキクザキイチゲ。
森林公園が公開しているハイキングマップの「水場」近くにある。


ニリンソウ
ニリンソウというからには同じ株に花がふたつ付くがこれはまだ咲き始めで、花がひとつしか咲いていない。キクザキイチゲと同じ場所


このように同じ株にふたつの花を咲かせる。


セントウソウ
キクザキイチゲと同じ場所。


タチツボスミレ
日光でもよく見られるごく一般的なスミレ。


上と同じくタチツボスミレだが個体差が大きく、花の色が異なる。


エイザンスミレ
日光では珍しいが古賀志山では多い。これなど車道脇に咲いていた。

古賀志山で見る花たち(4月9日)

古賀志山は岩場が多くて危険というイメージがある一方で、春から夏にかけて麓から山頂までいろんな花が咲く、花の宝庫でもある。それは古賀志山に咲く花だけを紹介する書籍があることでもわかる。

2015-09-13 20.32.06本の著者は宇都宮住むご夫婦で95年から古賀志山を歩き始めたとプロフィールにあるから、古賀志山2年生の管理人とは年期が違う。古賀志山を隅から隅まで歩き、どこにどんな花が咲いているかを知り尽くしているのであろう。
発行元は地元の日刊紙を発行する、下野新聞社で239種が写真付きで紹介されていて定価は1000円+税。

但し、この本は図鑑とは違うから花の特徴には一切、触れていない。そればかりか紹介されている花が古賀志山のどのへんで咲いているのかさえ書かれていない。
その理由として推測だがいくつか挙げてみた。
1.古賀志山山域ならどこででも見られる。
2.場所は自分で探しなさい。その方が楽しいでしょという編集方針。
3.古賀志山は100以上の地図にないルートがあるので場所など説明できない。
4.場所を特定すると多くの人が訪れて踏み荒らされたり盗掘される。

花を愛するハイカーの気持ちとしては上記4の理由が妥当だろう。もっともだと思う。
それだけに、この本に紹介されている花を見たいという人はバリエーションルートやときには藪こぎをしてまで、古賀志山をあてどなく歩き回るという積極的な姿勢が求められる(笑)。いや、笑い事ではないな。それは危険だもの。
だから管理人も本に倣って場所の明示はしないことにする。ご了承ください。
なお、管理人の経験では古賀志山で出会う地元の人に丁重に尋ねることで教えてもらえる場合が少なくなかった。

あぁ、それから上記1もあてはまるかもわからない。
古賀志山山域はとにかく花だらけなので特定の花を見たいという場合を除き、地図にある正規のルートや安全なバリエーションルートを歩けば必ず、なんらかの花と出合えるものねぇ。狭い山域ながら花の密度が濃いといって過言ではないでしょう。

と、ここまで前回と同じ口上(^^)



2016年4月9日(土)
今日は5日の探求から4日目になるが前回と同じく、宇都宮市森林公園から鞍掛山へのルートを歩いてみた。前回とあまり代わり映えしないかもわからないが、まぁひとつでも別の花が見られればいいや、そんな軽い気持ちで出かけてみた。
実は女峰山からの下山中に痛めた膝が中二日おいて快方に向かっているような気がするのだが、痛みが一時的に解消しているのかどうかを確かめたくて花を探すという大義をかざして出かけてきたのだ(^^)
万一、痛みが再発してもここならなんとか自力で下山できるし、、、、

ヤブレガサ
地表に出たばかりのヤブレガサ。花は葉の下部から花茎を出して葉の上に延び、複数個咲く。
この大きさ(直径15センチほど)だと花はまだで、30センチくらいに成長する7月くらいか。


5日に紹介したスミレサイシン。まだ健在。


これも5日に紹介したナガバノスミレサイシン。


タチツボスミレ
これは日光でもよく見る、ごく一般的なスミレ。ただし、花の色が薄かったり濃かったりと個体差が大きい。


おぉ、見事なヤマツツジ! まだ蕾がたくさん付いているから当分の間は楽しめそう。


チゴユリ(たぶん)
高さ10センチほどで花はまだ苞に隠れていてよくわからないが、多分チゴユリだと思う。数日後にまた来てみよう。


ミツバツツジ
アカヤシオよりも色が濃いか?


ミヤマウグイスカグラ
日光では小田代ケ原や戦場ヶ原に多いが古賀志山山域で見るのは初めて。


ショウジョウバカマ
ネットで調べると山地の谷沿いや林間の湿ったところに生育するとあった。
具体的には、
・陽があまり当たらない林間→北向きで土壌が乾かない
・落ち葉が堆積している→保水のいい土壌
・昨年は見たことがない→管理人未踏のルート
ということになる。
そこで上の条件に合致しなおかつ、管理人がまだ歩いたことのないルートを地図で探し当てたのが、ここ。
かなり危険な思いをして辿り着きましたw


ショウジョウバカマ
小群落を構成していて蕾もあればこのように見ごろのもあるし、枯れたのもあった。


エイザンスミレ


シュンラン
道沿いにあって探す苦労をしなくても見つかる。里山なんですねぇ、ここは。


赤川ダムのほとり。
ベンチに座ってコーヒーを飲みながらヤマザクラの向こうの古賀志山を眺める。至高のひととき。

古賀志山で見る花たち(4月5日)

古賀志山は岩場が多くて危険というイメージがある一方で、春から夏にかけて麓から山頂までいろんな花が咲く、花の宝庫でもある。それは古賀志山に咲く花だけを紹介する書籍があることでもわかる。

2015-09-13 20.32.06本の著者は宇都宮住むご夫婦で95年から古賀志山を歩き始めたとプロフィールにあるから、古賀志山2年生の管理人とは年期が違う。古賀志山を隅から隅まで歩き、どこにどんな花が咲いているかを知り尽くしているのであろう。
発行元は地元の日刊紙を発行する、下野新聞社で239種が写真付きで紹介されていて定価は1000円+税。

但し、この本は図鑑とは違うから花の特徴には一切、触れていない。そればかりか紹介されている花が古賀志山のどのへんで咲いているのかさえ書かれていない。
その理由として推測だがいくつか挙げてみた。
1.古賀志山山域ならどこででも見られる。
2.場所は自分で探しなさい。その方が楽しいでしょという編集方針。
3.古賀志山は100以上の地図にないルートがあるので場所など説明できない。
4.場所を特定すると多くの人が訪れて踏み荒らされたり盗掘される。

花を愛するハイカーの気持ちとしては上記4の理由が妥当だろう。もっともだと思う。
それだけに、この本に紹介されている花を見たいという人はバリエーションルートやときには藪こぎをしてまで、古賀志山をあてどなく歩き回るという積極的な姿勢が求められる(笑)。いや、笑い事ではないな。それは危険だもの。
だから管理人も本に倣って場所の明示はしないことにする。ご了承ください。
なお、管理人の経験では古賀志山で出会う地元の人に丁重に尋ねることで教えてもらえる場合が少なくなかった。

あぁ、それから上記1もあてはまるかもわからない。
古賀志山山域はとにかく花だらけなので特定の花を見たいという場合を除き、地図にある正規のルートや安全なバリエーションルートを歩けば必ず、なんらかの花と出合えるものねぇ。狭い山域ながら花の密度が濃いといって過言ではないでしょう。



2016年4月5日(火)
さて今日は、久しぶりに古賀志山を丸一日たっぷり歩こうと思っていたのに朝からの雨で気持ちがそがれ、雨具を着て花を探しながらのんびり歩くことにした。
ルートは特に決めていたわけではないのだが軟弱な管理人でも歩けるように、宇都宮市森林公園駐車場から長倉山に向かうことにした。
昨年の4月末、同公園から長倉山、鞍掛山を経て古賀志山へと長距離を歩いたことがあるがその道中でヤマツツジやスミレ、ツクバキンモンソウ、ヒメイワカガミなど多数の花を見たので足が自然と向いてしまったみたい。今日も本に紹介されている花の、なにかは見られるであろうと期待した。

ヤマザクラ
遠目で見て花の色が淡紅色だし標高が低いとはいえ一応、山の中なので勝手にヤマザクラとした。


シュンラン
里山の花として知られているが、とにかく足下で普通に咲いているから驚く。


ヤマツツジ
写真は花の付きが少なくて寂しいが、1本の木、全体に花が付いているものもあった。


ツボスミレ
スミレとしてはごく一般的で、日光でもよく見られる。花弁が真っ白で小さいのが特徴。


ミヤマシキミ
うろ覚えで「ミヤマニシキ」でググったら日本酒しか出てこなかった(^^)
ミヤマシキミ(深山樒)が正しい。
葉の厚みといい濃さといい、常緑樹?


ツバキ
すでに散っていたがツバキに間違いないと思う。
近くにその木があったし、、、


エイザンスミレ
あちこちにある。日光では珍しいのに(笑)
特徴は葉が大きく切れ込んでいること。ただし、花弁は色が数種あるため、花の形と色だけではエイザンスミレであることを見逃してしまう。


スミレサイシン
スミレサイシンは葉の先が尖っているのと花柄と葉柄が地面から直接出ているのが特徴。
花の色が薄いのがあったり濃いのがあったりで個体差が大きいのも特徴らしい。


ナガバノスミレサイシン(たぶん)
これもスミレサイシンだと思うが前の写真のとは違って花の色がずいぶん濃い。それに葉の形が細長く、鋭い鋸歯がある。
気になって調べてみるとナガバノスミレサイシンに近いような気がする。


アブラチャン
遠目にはミツマタかと思ったが花はまったく違っていた。
アブラチャンには雄花の木と雌花の木があるそうだがこれはどちらなのだろうか。


ヤシオツツジ
最初はトウゴクミツバツツジかと思って近づいたところ、この色合いから察してヤシオツツジに間違いなし。
ただし、ヤシオツツジは高木というイメージがあるが幼木なのかもしれない。
全体的にはまだ蕾が多いがあと1週間くらいで満開になりそう。


シダレザクラ
赤川ダムのほとりにある見事なシダレザクラ。
山と水と桜、絵になりますね。
今日はこの脇のベンチで菓子パンをかじりながらコーヒーを飲んだ。