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古賀志山は10月に続いて二度目の挑戦だが今回はカタクリを愛でるのが目的なので、危険箇所には近づかないつもりだったが

2015年3月31日 宇都宮市・古賀志山
天候:晴れ

昨年10月、日光市内は紅葉見物の車で大渋滞するので山歩きは諦め、地図上で山行を楽しんでいたところ目に入ったのが、渋滞を尻目に反対車線を走って行ける古賀志山であった。
距離は片道40キロ弱、これは山を登るのに湯元まで行くのと等しいがなにしろ、ふだんなら1時間で行ける湯元が渋滞の日には3時間以上かかるのが当たり前なので、古賀志山への1時間というのは魅力に思えた。
管理人が経営する宿が使っているお米は古賀志山と目と鼻の先にある農家の産なので毎月一度は仕入れに通っているし、古賀志山と峰続きの赤岩山にはパラグライダーのスクールがあって、そことは仕事で付き合っているから、古賀志山には割と親しみを感じていた。

とはいえ標高わずか583メートルである。日光の低山、鳴虫山より520メートルも低い。その気になればいつでも登れる山、そんな認識だったから親しみはあっても登ることはしなかった。
しかし、昨年はケガの後遺症による長い空白を埋めるため、自分を追い立てるようにして多くの山を登ったのだがそれまで日光の山しか登ったことがないのにわざわざ宇都宮市に越境してまで古賀志山に登ったのは、上に書いたように日光市内が渋滞する時期であっても1時間で行けるのに加えて、管理人がよほど山に飢えていたからだと思う。

昨年の古賀志山の山行記録はブログ(2014年10月27日)で読んでいただくことにして、管理人がこの山に登ったことが結果として大きな広がりを見せることになったのは大変な驚きであった。
このへんはなにぶんにもローカルな話なので理解されないとは思うがまず、管理人が古賀志山の記録をブログに→古賀志山をキーワードにググってブログを見つけてくれたOさんがスノーシューに参加→Oさんその後、毎週スノーシューに通う→一昨年スノーシューに参加したKさんがOさんと同じ日にスノーシューに参加して意気投合→KさんとOさん、約束したわけではないのに古賀志山でバッタリ出合う、といった経緯だ。
他にもOさんの友達のEさん、Kさんの友達のKさん(ややこしいのでKKコンビ)、管理人の娘の同級生Yちゃんも古賀志山と縁がありしかも、お互いに面識があるというように古賀志山が磁場となって人と人を結びつける作用を果たしているかのようだ。
世間は狭いといってしまえばそれで終いだが、縁が重なり合っているという言い方がしっくりする。

ここで核になるのがOさんの存在ということになるのだがブログになんども登場するのでご記憶にあるかもしれないけれど、1年半前に始めた古賀志詣がすでに61回に達したというほど、マニアックな登山を繰り返している山女子なのである。年内には100回を記録するであろう。

管理人の今回の古賀志詣はじつはOさんからのカタクリ情報にそそられたからであった。カタクリは日光でも見ることができるが群落となると管理人はまだ見たことがない。その群落が古賀志山にはいくつもあるというのだ。しかも管理されたものではなく、自然の群落を形成しているそうだ。
管理人は地図に道がない山を好んで歩くとか、道に迷っては脱出に苦労したなどとブログに書いたりするからよほどの変わり者ではないかと思われる節があるのだが、一方では植物が好きでこれからの季節は週に一度は花を愛でなくては気持ちが落ち着かないという、ふつうの人並みの一面ももっている。
だからOさんからのカタクリの情報に敏感に反応したのである。群落場所の情報はOさんにお願いしてすでに入手していたのだが、問題はそこにたどり着くことができるのかどうか、その一点に尽きる。

というのも昨年10月に古賀志山を歩いたときに気がついたことは、持参した国土地理院の地図には駐車場をスタートして駐車場に戻る、古賀志山周回コースしか描かれていないのに、実際には他にも道がたくさんあって道迷いを起こしても不思議ではないほど入り組んでいて、複雑怪奇なのである。
そこで今日、カタクリ見たさと地図にない道を歩きたい衝動で、二度目の古賀志詣となった次第である。

古賀志山はアクセスの不便さといい知名度の低さといい、県外から訪れる人は少ないように思える。事実、登っている人の話を聞いているとほとんどが地元の人のようであるし、カタクリの群落がいくつも残されているというのも、地元の人にしか知られていないからであろう。日光など貴重種の盗掘を目的にやってくるケースがあるくらいなので、カタクリの群落が残されているのは地元の人に愛されている山だからであろう、と管理人は思っている。

それでは出発することにしよう。
平日だというのに駐車場には次から次へと車が入ってくる。散策の人もいれば古賀志山目当ての人もいるし、競技用の自転車に乗ってる人もいるしウォーキングの人もいてとても賑わっている。


IMG_0659スタート地点の赤川ダム。宇都宮市森林公園内にあって市民の憩いの場となっている。

正面に見えるのが古賀志山。山全体が岩盤で成り立っているようで低山ながら急峻である。

IMG_0664湖畔に沿って右回りにアスファルト道路を歩くと南に入る道が見つかる。ほとんど平坦で歩きやすく気持ちがいい。
駐車場はほぼ満車なのに人は見かけない。

IMG_0670歩き始めて50分で車道と合流した。
今日はこの林の中の尾根を登って古賀志山直下の見晴台に到達するルートを設定したのだが、石垣にじゃまされてここから入り込むのは難しそうだ。
そこで左の車道を歩いて入口を探したのだが、見つからず。次に右の車道を歩くことにした。

IMG_0673右の車道を歩きながら山の斜面を見ると、工事用に作られた小道があったのでそこから入ることにした。

それにしても暑い。ジャケットを脱いで2枚構成にしたが暑い原因は保温用のタイツを履いてきたことだ。
霧降でも春を感じるとはいえ4月いっぱい、タイツが必要である。そのままの格好で来てしまったのだ。

IMG_0675工事用の小道と別れて尾根が見つかった。GPSで現在地を確認すると予定のルート上にいることがわかり、ひと安心。

IMG_0677傾斜は急になりこのまま進めば見晴台に行くことを確信した。

IMG_0679間もなく尾根を巻く道に分岐。さて、尾根を進むべきか巻道を進むべきか。
尾根は見晴台に行くことがわかったので、ここはこの巻道を歩いてみることにした。はたしてどんな場所に導かれるのだろうか、これも地図に道が描かれていないコースを歩く楽しみであるww
結果として巻道を行ったことでカタクリを見ることができ、正解であった。

IMG_0682でっかい岩壁の下に出たぞ。
この岩壁の最上部が見晴台に続く尾根であろう、きっと。

IMG_0683岩壁に近づくと道は2つの岩壁に挟まれて、急に狭くなった。

IMG_0685おぉ、カタクリだ。
この場所はOさんの情報にはなかったが、とにかく念願のカタクリを見つけた。大群落とはいかないまでも30株はあっただろうか。

IMG_0710正面のヒノキを支点にトラロープと鎖がかかった岩場を登る。傾斜は緩いので苦労はなかった。
昨年10月に古賀志山を訪れた際は平日にもかかわらずじつに多くのハイカーで賑わっていたが、今日はここに来るまで他に人は見なかったので、このルートは裏古賀志といってもいいのだろう。

IMG_0721やがて山頂と見晴台を結ぶ鞍部に出た。10月と同じように多くの人が行き交っていた。
鞍部から5分で山頂へ。

IMG_0731休憩は後でとることにして、山頂から御嶽山に行ってみることにした。前回、10月はこの岩場に恐れをなして(^^)、パスした場所だ。

IMG_0730鎖や鉄梯子がかかった大きな岩を2つ越える。

IMG_0722西に大きく開かれた御嶽山山頂からの展望はよさそうだが、あいにくの春霞で遠くの景色は望むことができず。

IMG_0724アカヤシオが早々と開いていて春を実感する。
じつは日光は花見のできるようなサクラの名所がなく、アカヤシオの開花で春を知るというくらいだ。
日光での開花も間もなくだ。

IMG_0729峰続きの赤岩山を発着場とするパラグライダーの舞う、穏やかな空である。

IMG_0745古賀志山に戻って昼飯とし、次はOさんから教えてもらったカタクリの群落地へ向かった。
登山道からほんのわずか離れた場所にその群落はあった。

IMG_0758遠景だとその数がわからないと思うのであえて、近景のカタクリをアップしたが、全体で千株以上はあっただろうか。群落と呼ぶにふさわしい数であった。

IMG_0777さらに違う場所に行くとそこにはキクザキイチゲ{菊咲一華)が20株ほど。
日光で見かけるヒメイチゲの仲間でキンポウゲ科イチリンソウ属だ。
菊のように花弁が多く、広がって咲くことからつけられた名前だと思う。

IMG_0764スミレとしてはもっともポピュラーなタチツボスミレ。
日光でも全域に分布している。

キブシキブシ。
これも日光ではあまり見ないが管理人がよく行く小田代ケ原や戦場ヶ原にはないことから、平地に生育するのかも。

こうして2回目の古賀志詣では終わったが、危険箇所には近づかないつもりが鎖を使って岩をよじ登るなど、多少のスリルを楽しめた。
管理人よりもはるかに年上と思われるおばちゃんも登っていたので、地元の人には鎖やロープは当たり前と思われているのかもわからない。

管理人の前を歩いていた中高年のグループが視界から消えたと思ったら、急な斜面を足取りも軽く、ものすごい速さで下っていったのには驚いた。
登ってくる人に、もうすぐ頂上だから頑張ってねとか足下に気をつけてねといった言葉をかけていたのも好印象であった。いかにも地元の山ならではの光景だ。
日光の山しか知らない管理人にとって、古賀志山で見るすべてが新鮮だ。
Oさんの言葉を借りると、60回も登っていながらまだ歩いたことのないルートがあるという。地理院の地図に描かれていないルートが数多くあることの是非は別として、そそられる話ではないか。
全ルート踏破、管理人の予定にそんな大それた計画が加わるかもしれない今日の古賀志山であった。

お断り
カタクリの群落保護の観点から今回、管理人が歩いたルート図の掲載はしない方がいいと考えました。悪しからずご了承ください。

今日も鳴虫山を迷走。猪像、銭澤不動尊、化星の宿、岩屋観音を訪ねる。

2014年11月13日(金)

灯台もと暗し。
地元の身近な山、鳴虫山はツツジを見るためや適度なトレーニングができる山として、割と多く利用してきたと思う。

去る9月26日、鳴虫山を経由して火戸尻山に向かったがルートを見失い撤退し鳴虫山から登山口の御幸町へ戻る途中で、あろうことか違う尾根に入り込んでしまうという、普通のハイカーでもあり得ない凡ミスをやってしまった。

火戸尻山に向かう途中、二度も転倒し足に大怪我を負ったショックで、放心状態で帰路についたのがミスの原因、と自分自身に言い訳をしたが本当の原因はもちろん、そんなことではなく、知り尽くしていると思っていた鳴虫山の地形をまったくわかっていなかったのだ。

一般ルートを使えば2時間たらずで登れてしまうこの山は、地形図を子細に眺めるとわかるのだが一般ルートから派生する尾根と沢がそれぞれ10数本もある、実に複雑な地形をしているということである(最後のルート図を参照)。

標高差にしても登山口から530メートルもある立派さである。これは奥白根山に登るのにゴンドラを使って標高2千メートルまで行き、そこから登るのとほぼ同じだ。自戒を込めていえば、標高わずか1103メートルなどと馬鹿にしてはいけない山なのだ。
そんなことを考えるにつれ、この山に畏敬の念さえ抱くようになった。
これを機会に鳴虫山を極めよう、地元のハイカーとして鳴虫山に通じよう、そんな想いから今年4回目の挑戦となった。

とはいえ今回は山頂に立つのが目的ではなく、ネットの情報を頼りに
・猪像に会う  ・銭澤不動尊を訪ねる  ・化星の宿を探す ・岩屋観音を訪ねる、ことを目的とした。

上に書いた目標物を巡るには一般のルートである御幸町登山口~含満淵登山口ではなく、地形図には記載のないいわゆるバリエーションルートを歩く必要がある。
私が歩いたルートは最後の画像を参照されたいが、今回は最後の最後でルートを見失い大幅な時間延長サービスをしてしまった(まあ、よくあることですが)。


IMG_6906スタートは日光総合支所(旧市役所)裏手の瑠璃堂となる。右に見える杉林が登山道(地形図に記載なし)。

愛宕山の社歩き始めて15分で石像が安置された広場に出る。
ここは今から430年前、日光を火災から守るために本尊の他に仁王象、猪象などが置かれたという。
正面の本尊の中に将軍地蔵が祀られている。

仁王象立ちはだかる仁王象。

神使・イノシシ像お目当ての猪像があった。神使だそうだ。なんとも愛嬌のある猪である。苔むしていて時代を感じさせる。
調べると日光にはこの他にも猪象がいくつかあるらしいので時間がある折にでも探索してみたい。

方位コンパスこの先、進むべきルートは事前に調べてきたが念のためコンパスをセットする。

IMG_6911しばらくの間、視界の利かない杉林を登る。

筑波山展望が開けると鉄塔に到着。市街地や遠く雲海の上に筑波山が見える好立地である。

志度淵川堰堤今日のゴールとなる(はずの)志度淵川堰堤も見える。
このようにノンビリしている場合ではないのだが高みから眺める風景とはいいもんだ。

IMG_6914こんな平坦な尾根歩きも楽しめる。が、尾根は細いので転落注意である。

IMG_6915P869の手前の急登。ここまで90分と相変わらずの亀歩きぶりである。

両側急斜面のやせ尾根やせ尾根はさらに続く。ここまでくると広葉樹林帯なのでいまは葉が落ちで遠くの景色がよく見える。

銭澤不動尊間もなくP897。このへんに銭澤不動尊へ行くルートがあるはず。合峰から来る場合は標識があるらしい。

銭澤不動尊P897を過ぎて間もなく、おっ、これがそうかな。反対側に回って確認すると間違いない。

銭澤不動尊北西への尾根を約250メートル下ると小高い山に進路を遮られるが、そこで進路を北東に変えて沢をどんどん下っていく。標識があるのでこのへんは迷うことはない。沢にはトラロープが。
落ち葉の上だから気持ちよく歩けると思うでしょう? しかし、落ち葉の下には大小様々な石が隠れているので細心の注意を払って歩かねばならない。

銭澤不動尊行く手に建物が見えてきた。あれが銭澤不動尊に違いない。なかなかいい雰囲気の佇まいである。すぐ脇を流れるのは銭沢というのだそうだ。

IMG_6995ところで、ここに来るには私が歩いたルートを辿らなければ到着しないのでしょうか、という疑問が当然ながら湧き上がるが不動尊に隣接する納屋(のような)の前に北へ続く小道があり、600メートルほどで含満淵に近い水力発電所に出るようだ。次回あらためて探索しよう。

IMG_6923さて、ここからP897へ戻るわけだが時間もだいぶ食ってしまったので短縮する意味でP897へ直行してみようと、写真の急斜面を登り始めたのはいいが、途中で大きな沢にぶつかり断念。左に見えた尾根に乗ることにした。
そして本ルートに出たのだがそこはP897の200メートルも手前で、さっき通過した位置なのだ。とんだ寄り道をしてしまったものだ。

化星の宿本日二度目のP897を通過して「化星の宿」に着いた。名前の由来はよくわからないが修験に使われた場所であろう。

雪雲の男体山化星の宿を過ぎてしばらく行くと木々の間に男体山が見えたが雪雲がかかっている。もうそんな季節なんだなぁ。

鳴虫山・合峰さらに進むと前方に、いま歩いているルートと一般ルートが出合う合峰が見えてきた。

鳴虫山・合峰合峰に到着。ここまで4時間50分。いくらなんでもかかりすぎではないのか、キミ~。

鳴虫山山頂ふ~、ようやく鳴虫山に着いた。合峰から20分かかったので歩き始めてから5時間20分。鳴虫山山頂までの最長記録である。山頂には単独の若い女性と中高年男性2名、中高年夫婦が先着し、食事中であった。

鳴虫山で袋麺最近、昼飯はコンビニのオニギリやあんパンなど、手軽なもので済ませる傾向にあったので今日は袋ラーメンにしてみた。しかも、ネギとシイタケ、ニンジン入りという豪華版である。
強風下ではあったが気長に待って十分な旨さのラーメンを堪能した。

IMG_6931さて、腹が満たされたところで次なる目的地である岩屋観音に向かうことにした。入口となるP1058にはロープが張ってある。

尾根の分岐点真北に向かって約100メートル下ると尾根はやや西に向くが、その尾根(枝の落ちた太い木の向こうから左に伸びている)が見えたら進路を北東に変えるのが正解である。
ここまで比較的なだらかな傾斜で歩きやすかったがここを北東に入ったとたんに急な下り傾斜となった。おまけに落ち葉が深く堆積しているので踏み跡も見えないし、とにかく滑る。木立につかまりながらへっぴり腰で慎重に下る。

岩屋観音への通過点やがて平坦な尾根歩きとなりあとは自動的に岩屋観音に到着するはず、、、と思いきやここでルートを見失った。
下の写真のところまではよかったのである(※)。例の黄と赤のプレートがあったのでそのまま尾根を直進したがやがて尾根は私の足では降りられそうにない、崖のようなところで行き止まる。
翌日の新聞に「立ち入り禁止無視の老ハイカー、転落して意識不明の重体。鳴虫山で」となりかねないためこの時点で岩屋観音を諦めて撤退を決意。いま来たルートを戻ることにした。
実はここに到達する前、歩きながらGPSを操作していたら誤ってルートを消去、私にとって太い綱が断たれたことで自信喪失に陥っていたところである。
やめよう!歩きスマホとGPS。
いま考えればGPSに表示される緯度経度で現在地を特定すればよかったのであるが、予想外の展開に冷静さを失ったようだ。

※右下に見えるプレートの左に、斜め左に降りる50センチ幅の小径がある。もしかするとこれが志度淵川の堰堤に出るルートかもしれないが、どうみても尾根には見えなかった。

IMG_6936上の写真の場所まで戻って再考。進むべきはこの尾根しかないはずと思いもう一度、地形を点検するとすぐ先に南へ出っ張った尾根の一部が見つかる。ダメ元と考えそこへ行ってみると、、、プレートに手書きで岩屋観音の文字と矢印があった。
しかし、直進となっている矢印の先はこれもまた急な下り。落ち葉が深く積もって踏跡は見えない。
どこからか降りられないものかとぐるっと見渡したところ偶然見つけたのが、大きな岩の下にある一坪ほどの平らな場所である。ここだっ、と思って一段下りてみたところ、そこは間口が3メートルほどもある大きな洞窟なのであった。

IMG_6937大きな岩をくりぬいてつくったと見られる、岩屋観音。名前の由来通りだ。
ここまで来れたことに感謝し掌を合わせたのは、信心深くもない私でも当然の所作である。
結果として行き止まりの尾根に乗ったから岩屋観音が見つかったわけであり、志度淵川堰堤へのルートにすんなり入っていたとすれば見つからなかったといえる。

IMG_6938志度淵川堰堤への下山を諦めたものの、ここから元のP1058へ戻るのは気が重いがやむを得ない。危険を冒して進むよりも安全第一が怪我の常習者である私の選択である。志度淵川堰堤は次回の課題としよう。
P1058を経由して神ノ主山に到着したのは出発してから9時間10分後の15時40分であった。

IMG_6941御幸町側の登山口に到着。このすぐ下を流れるのが志度淵川でこの日はまだ紅葉が盛りであった。

鳴虫山実踏カシバード本日のルート図。
この画像はGPSの軌跡をDAN杉本氏によるフリーソフト「カシミール3D」に取り込んで作成しました。
なお、駐車場からのルートは省いています。


データ
日 時:2014年11月13日(金) 6:32~16:33
天 候:晴れ、強風だがおかげで汗かかない
目 的:猪像、銭澤不動尊、化星の宿、岩屋観音を訪ねること
距 離:15.15キロメートル(GPSの記録より)
積 雪:なし
ルート:地形図に記載なし。ネットの情報に基づき自分で設定

火戸尻山、あっけなく撤退。おまけに鳴虫山で道迷い。

2014年9月26日(金)
こんなミスがあるんだと思い知らされた山行であった。かなり落ち込んだ。

今回の目的地である火戸尻山(ほどじりやま)はツツジが咲く山として名高い標高1103メートルの鳴虫山から南へ3.6キロ。
国土地理院地形図に山名はあれどそこへ行くルートが記されていないので、ルートを自分で設定し地形図とコンパスそして、GPSを携行し万全の装備で臨んだ、、、つもりがこの結果だもんなぁ。

ルート設定は悪くはなかったのだが乗る尾根を間違えてしまい、気がつくとそこは本来のルートから90度もずれた、杉と檜とそれらの倒木があちこちにあるという深い林の中で、ここからの脱出に難儀を強いられ二度も転倒。二度目など急な下りでどういうわけか左肩から突っ込んでしまい、左足を石にぶつけてえぐってしまうという、これだけでも気分が萎える事故を起こし時間はまだ早かったものの早々に撤退を決意。次回に持ち越すことにした。

※傷も癒えた1ヶ月後の10月24日、火戸尻山リベンジを果たしました。

 

8:22
なんども通っている鳴虫山
IMG_6232

8:24
快晴の下、日光連山がくっきり。気分爽快である。
IMG_6235

8:38
「この先、登山道はありません。日光市」
まさにその通り。実際に歩いてみてわかったのは、特徴のない幅広の下りでつかみ所がなくまた、踏み跡もないのでいくつかの範囲は歩くには不適当であった。
IMG_6242

9:28
倒木だらけの林内を振りかえる。このあたりで異変に気づきGPSで現在地を確認するととんでもない位置にいることがわかり、本ルートのある東へと進路を変更。
もっと早い時点で現在地を確認すればよかったのだが、長いブランクで勘がずれているようだ。
IMG_6244

上の画像のような荒れた林内をトラバースするうちに倒木に足を取られて1回目の転倒。全身、泥だけになった。その後、大きな岩から降りようとして2回目の転倒。その際に撤退を決意するに至るケガを負う。

ここが本ルート。といっても地図上に記されてはいない。
IMG_6248

帰宅してGPSのログを地形図上に表示すると目的地である火戸尻山のまだ1/5にしか達していない。
その上、あろうことか鳴虫山から下山する際にも別の尾根に入り込んでしまうという迷走ぶり。きっと不名誉な撤退で意気消沈しうつむいて歩いていたためルートを逸れてしまったらしい。こっちの方がショックだったw。
ちなみに、地形図にはルートは記されています。
naki-hodo-map

まだ放心状態のうちに帰宅しさっそく傷の手当てを、と傷口を見たらあれれっ、かなり深い。1センチほど陥没している。岩の突起にでもぶつけたらしい。現地で応急処置を施していたから出血は止まっていたものの傷口が塞がるには長期間を要しそうだ。あ~あ、当分の間、山行お休みだ。

今回の失敗の反省
・鳴虫山から火戸尻山へ向かう尾根は400メートル先で2つの枝尾根に分岐しているが、久しぶりの地図にルートのない山行だったため400メートルという距離感がつかめなかった。そのため自然に尾根Bへと入り込んでしまったこと。現在地をもっと小まめにGPSと地図で確かめながら歩くべきであった。

・間違いに気づいた時点で元の分岐へ戻ればよかったのだが時間のロスを懸念して本ルートへとトラバースルートをとったこと。これだけ等高線が混んでいて倒木あり岩ありという地形のトラバースは歩くべきではなかった。

・本ルートに出たところで撤退を決めたがその失意は鳴虫山から下山中に別ルートに入ってしまうという、初歩的なミスを引き起こした。火戸尻山の撤退を余儀なくされ意気消沈し、うつむいて歩いていたため本ルートを見落としてしまったようだ。
外出したまま帰れなくなった認知症の老人になってしまったようで、これから先が思いやられる。

日光・相生滝と羽黒滝で水と戯れる

宿泊の常連、Wさんのお誘いがあったのでこれ幸いとばかり乗ることにした。
行き先は女峰山の麓、根取川にかかる相生雌滝と相生雄滝そして、田母沢にかかる羽黒滝(1)と羽黒滝(2)、計4つの滝である。

根取川と田母沢は女峰山の麓に生まれ、約500メートルの距離を置いてほぼ並行して流れ、やがて大谷川に注ぐ。さらには田母沢の西を芦沢が流れ寂光滝という観光スポットがある。夏は涼を求める観光客が訪れることがあるが上の4つの滝は沢を遡らなくては行けないため、ハイカーそれも少数の人しか行かない。
そういう私もまだ行ったことはなく今回が初体験である。

相生滝へは国道120号の田母沢バス停から北西に向かう細い車道を約1.5キロ進み(ここまで車が通れる)、さらにいくつかの堰堤を見ながら林道を1.3キロほど歩いたら今度は、長靴に履き替えて川の中をじゃぶじゃぶと歩く。
やがて右手に垂直の壁を流れ落ちる滝が見えてくるがそれが雌滝。
日光の滝をくまなく紹介している奥村隆志著「日光・四十八滝を歩く(随想社2000年3月)」によれば落差50メートル、幅5メートルとなっているが、この日は水量が多く豪快であった。

同じ流れにある相生雄滝は雌滝のほんの少し先なので見落とす心配はない。
こちらは落差20メートルと小ぶりな直落型だがやはり水量があって見応え十分であった。

羽黒滝は相生滝から林道の分岐まで戻り、田母沢バス停からくる車道の終点まで行って歩き始める。
まずは超でかい堰堤をクリアする必要があるがここは現在、工事をしていて作業員に断って通してもらった。私たちが通過するのを重機を止めて待ってくれた。
相生滝と違って羽黒滝へは林道がないので木や岩につかまりながら沢ぎりぎりに、水を大量に含んだ地面を歩いて到着。いや、実は沢から少し離れてしっかりした踏み跡があったのを戻りに気づいたのだが、踏み跡を歩くよりは断然面白かった

羽黒滝は沢ぎりぎりを歩くものの渡渉はないので長靴は不要であるが雨具のズボンにスパッツを着用すればズボンを濡らす心配はない。
羽黒滝(1)は踏み跡から外れた場所にあり私の技量だと滝壺に降りるのは困難と見て、遠方から写真を撮影したのみ。羽黒滝(2)は踏み跡が尽きた場所にあるのですぐにわかった。


IMG_5895相生滝は車道から分岐する、工事車両専用の林道を歩く。路面は悪くない。

あっ、この写真はゲートに入ってから撮ったものですね。

IMG_5897このような砂防堰堤を3つくらい見ただろうか。

IMG_5934林道が尽きたら沢にぶつかるので長靴に履き替える。

田植え用の長靴なので足にフィットして歩きやすい。

IMG_5905川底は浅いので長靴で十分である。
ちなみにここから先に人工物はありません。

IMG_5908先を行くWさん。
足取り軽快。楽しそうである。

IMG_5910やがて見えてきたのが相生雌滝。

IMG_5913扇形で奥日光の湯滝を垂直にしたような感じ。

IMG_5917雌滝のすぐ先に雄滝が見える。

IMG_5920いい姿をしている。

IMG_59382つの相生滝を堪能したら次は田母沢へ向かう。
車道の終点に駐車場があるので車を置き、この堰堤をクリアする。
堰堤の右端に工事用の階段がかかっているので私でも乗り越えられる。

IMG_5942
聞いてみると堰堤の一部を壊して、そこに流木などを止めるスノコ状のものを付け加えるそうだ。

命綱を付けての作業。それにしてもでっかい堰堤ですね。

IMG_5943これが堰堤を乗り越える階段。
終段が堰堤最上部でその先から沢へ降りることができる。

IMG_5945途中、水の湧き出しがあった。

IMG_5948羽黒一ノ滝。
沢やさんなら滝壺へ降りてしまうのだろうが私にはとうてい無理というもの。

IMG_5965一ノ滝を巻いて進むと羽黒二ノ滝に届く。


データ
日程:2014年9月10日(水) 8:30~12:10
天候:曇り、時折ぱらつく
時間と距離:相生滝往復(4.7キロ、1時間53分) 羽黒滝往復(3.5キロ、1時間41分)

今年の初歩きは、やはり鳴虫山へ

わざわざ“やはり”と書いたのは、脚への不安がまだあるので道のわかる手近な山で済ませたいという思いからである。
もっとも手っ取り早いのは標高880メートルの外山というのが候補としてあるが、標高差220メートルではちょっと物足りない。
どうせなら、スノーシューガイドのトレーニングを兼ねて標高差500メートル以上は登ってみたいと思う。
となれば、やはり鳴虫山でしょ。


IMG_2428というわけでいつものように御幸町の登山口から入る。

IMG_243310月の台風直撃の影響かしら?

IMG_2437神ノ主山(842M)あたりから先、積雪があった。

IMG_2438ここからの眺めはとてもよく、檜に遮られたりはするが日光連山が一望できる。

IMG_2441木の根が露出した急傾斜をダブルストックで注意して登る。

IMG_2446無事に鳴虫山山頂に到着。
ここまで慎重に歩いて2時間半かかった。

IMG_2455今日はピストンなので帰りも同じ道で。

IMG_2445-001これだけ積もっているならアイゼンを持ってくればよかったと思うが、ここまで来てなにを今さらといったところ。
両手両足、計4本で慎重に降りましょう。

IMG_2460神ノ主山はコース上にあるので帰りも通過。
見下ろすと東照宮へ向かう県道に車がびっしり。路駐の車と駐車場が空くのを待つ車の列です。

歩き納めは日光・外山の毘沙門天を参る

東照宮の裏手に萩垣面(はんがきめん)という地があって、そこ一帯は住宅と別荘が建ち並ぶ。
外山はその住宅街から登る、標高880メートルの独立峰である。

標高880メートルは日光の山ではかなり低い。しかも登山口の標高は660メートルなので標高差は220メートル。
しかしながら日光連山から独立した、立派な独立峰なのだ。
外山という山名も謂われによると、連山の外にあることから付けられたらしい(信憑性は??)。

で、まあ、とりあえず行ってみることにした(って、今日が初めてなのですよ、私)。
まず登山口がわからなかった。山の位置は地図で把握していたものの、こんな住宅地の片隅に登山口があるなんて思いもよらない。


 

IMG_2397登山口は住宅街の北東の隅にあった。

IMG_2398ちゃんと標識がある。

IMG_2399いくつもの鳥居があり、ここが参道であることがわかる。

IMG_2400傾斜は緩からず急からず、私にはちょうどいい。

IMG_2403霜柱。
そうだよなぁ、大晦日だもん。

IMG_2407中腹まで登ると鐘楼があった。

IMG_2410山頂の毘沙門天の前に立つ毘沙門堂(らしい)。

管理は輪王寺となっていた。

IMG_2413このお堂の前からの眺めは素晴らしく、日光の街中がよく見える。

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上の写真のやや西寄りには鳴虫山群が見える。

写真の中央が鳴虫山。

IMG_2416お堂の裏へ回ると毘沙門天が祀られている。

なんでも毘沙門天は二社一寺を守るために建てられたとのことだ。

IMG_2417山名板が立木にくくりつけられている。

IMG_2418驚いたのは山頂から日光連山が一望できることだ。

一年の締めくくりにいい思いをさせてもらいました。

141029trackこの画像はDAN杉本氏による「カシミール3D」を利用して1/2.5万地形図上にGPSの軌跡を描画したものです。

データ
日 程:2013年12月31日(火) 10:18~11:35
天 候:晴れ
コース:山頂往復
距 離:往復で約2.4キロ
駐車場:市営木彫りの里

里は花盛り

ツツジの開花を前に、足下に目を移すと、背丈がほんの数センチほどの小さな花があちこちに咲いているのを見つけます。
市内を流れる大谷川の土手は歩行者専用の歩道になっていて、私はウォーキングによく利用するのですが、盛り上がった土手の路肩部分には、土中から目覚めた野生の植物群が春の陽を浴びながら競いあって成長しているのがよくわか
ります。
派手な花ではありませんが、今までが殺風景だっただけに、見つけると歩く足を止め魅入ってしまいます。
この時期でいうと、淡い紫色をしたタチツボスミレ、草に隠れていてもその鮮やかな朱色が目立つクサボケ、フデリンドウなどが見られます。

 rimg0016.jpg  クサボケ
咲き始めのクサボケは、遠くからでもひと目でそれとわかるほど、鮮やかな朱色をしています。淡い色が多い里の花で、この朱色は文字通り異色の存在です。
 rimg0021.jpg  タチツボスミレ
日光全域で見られる、ごく一般的なスミレで、花期も長く、場所によって6月くらいまで咲いていることがあります。 タチツボのツボは、「壷」と書きますが、この壷というのは大工さんが使う墨壷の形に由来するそうです。
 rimg0031.jpg  フデリンドウ
これもお馴染みのフデリンドウ。背丈5センチほどの小さな花ですが、枯れ葉の隙間を突き破るように成長し、数個の花を咲かせます。
 rimg0037.jpg  カキドオシ(だと思います)
奥日光でも見ますが、15センチほどの長い茎にスミレに似た花を数個付けます。この奇妙な名を漢字に直すと「垣通し」となります。花が終わると茎が伸び、垣根の間をすり抜けるというのが由来らしいですね。おそらく、昔は人家の敷地に多く生育していたのでしょう。

名残雪

テレビや新聞では桜の便りが盛んですが、冬の厳しさはないというものの、日光の春はまだまだ。
桜の見所がない日光は、ツツジの開花で春が来たことを知ります。
しかし、そのツツジが咲くのは4月下旬。それまで春はおあずけです。
今日、31日で3月も終わり。本格的な春が来るのを待とうとしている折、昨夜から降っていた雨が、明け方には雪に変わり、日光はうっすらと雪化粧しました。
この時間(11時)、すでに雪は跡形もありませんが、冬の終わりを告げるのにふさわしい景色を見ることができました。

RIMG0059.JPG

日光紅葉情報(東照宮)

例年よりも2週間遅く始まった日光の紅葉ですが、その分終わるのも2週間遅くて、、、ということはなく、終わりはいつもの年とほぼ同じで今月中旬。
結局、それだけ紅葉の期間が短かったわけで、それでもひと月もの間楽しめたのは、やはり標高差があって、地形が複雑な日光の特徴なのでしょう。

ただいま見頃は、東照宮の周辺。周辺と書いたのは、文字通り、東照宮を取り囲むようにして複雑に入り組む散策路のことで、観光客でごった返す東照宮を尻目に、静かに紅葉を楽しむことができます。

071107-1.JPG二社一寺の入口、「神橋(しんきょう)」。
下を流れる川は、中禅寺湖を源に、華厳滝として落ちた大谷川(だいやがわ)です。

071107-3.JPG神橋から石の階段を上ると、輪王寺(りんのうじ)に通じる、緩やかな坂道があります。山内の人混みが嘘のような静けさ。

071107-2.JPG日当たりがよく、深紅に染まったモミジ。

071107-4.JPG輪王寺・三仏堂の脇で見つけた黄から橙、深紅といったグラデーションがきれいなモミジ。

071107-5.JPG駐車場脇の散策路。
マイカーの人は、車を置いたらまっしぐらに東照宮に突き進むので、ほんの数メートル離れただけでこの通り、人混みとは無縁の世界です。

071107-6.JPG

古い石の塀に挟まれた散策路は歩くだけではもったいない。
ここにイスを置いて、読書に耽りたい気分。 

 

071107-7.JPG石塀に張り付くようにして伸びるツタ。
無機質な石ですが、コケがへばりつき、くぼみに堆積した土に小さな植物が育つなど、子細に眺めればおもしろい発見があります。

里の花

日光はすっかり春めき、里では小さな草花が花を咲かしています。
高さ5センチほどしかないので、うっかりすると見落としてしまいそうですが、庭先では見られない自然で素朴な花だけに魅力的です。
写真の道は私がよく利用している散歩コース。大谷川に沿って続くウッドチップが敷き詰められた人専用の道となっていて、往復8キロのウォーキングが楽しめます。
この道の両側斜面で見かけた小さな花を紹介しましょう。
オレンジ色の花は「クサボケ」。薄紫の花は「リンドウ」で、いずれも里で良く見る花ですが、自然にとけこみ、とてもきれいです。