教育機関としての良識を疑う

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奥日光は首都圏から近いこともあり、自然愛好家はもちろんのこと、カメラマンやフライフィッシャー、観光客が多く訪れます。
しかし、短期的に見た場合、数の上で圧倒的に多いのが小学校の団体。一度に100名、200名、300名といった小学生が、ダークスーツに短靴、アタッシュケースにのぼり旗といった、およそ自然の中を歩くのにこれ以上不自然な姿はないといった旅行会社の添乗員にしたがって、時には大声で騒いだり、時にはハイキングコースを走ったり、彼らは一般のハイカーへの迷惑などどこ吹く風という行動パターンを特徴としています。

景色も見ず、花も見ず、なぜそんなに急ぐの?と聞いてみたことがありますが、バスが発車する時間が決まっているから、という答えが返ってきて、彼らが急がなくてはならない理由がわかりました。
彼らは旅行会社あるいは学校が組み立てた、分刻みのスケジュールに従わなくてはならない、そうしなければ先生から大目玉を食らう、教育の犠牲者なのだなぁ、と思う。
景色を眺めながら、花を観察しながら、野鳥の声を聞きながら、野鳥の姿を追いながら奥日光を歩くことを望んでいる自然愛好家にとって、小学校の団体は、楽しみを阻害する脅威そのものであることを、旅行会社や学校関係者にわかってほしい。
そして、自然愛好家に迷惑をかけずに自然を楽しむには、学校としてどうすればいいのか、これは学校教育の基本であることを考えてほしい。

上に関係する話(ただし、写真は私の知人の提供による)。
場所は龍頭滝の上流部。滝の落ち口から龍頭滝に至る、整備された遊歩道。
ここはハイカーだけでなく、観光客が滝の流れを眺めながら散策を楽しむ、風光明媚な散策路になっていて、絶えず人でにぎわっています。
この遊歩道上に、あろうことか大量の弁当の空箱。
誰が見ても団体が弁当を食べて、空き箱を捨てて帰ったとしか思えない実に醜悪な光景が見えます。
IMGP2404.jpg

写真を拡大すると、ゴミの上に無造作に置かれた、小学校の名前とこの場所を示す大きな紙が見える。
写真から判断して、この弁当の空き箱は、この場所で販売業者に回収させるために、一時的に置いたものらしい。そして、無責任にも、ゴミが回収される前に、旅行会社も学校もこの場から立ち去った。
どんな考えからゴミを販売業者に回収させることにしたのか。そして、業者が回収するまで、この場所に放置されたゴミが多くの人に不快感を与えることを、学校は想像もしなかったのだろうか?
これも分刻みのスケジュールに追われているから、やむをえない処置とでもいうのだろうか? 
カラスに荒らされ散乱したこれらのゴミを、業者はひとつ残らずすべて回収し、汚れた歩道をほうきで掃いて現状復帰するのを、学校は最後まで見届ける義務がある。
いや、その前に、自分が食べた後の始末は、自分の責任で行うことの大切さを、この学校は子供に教える立場にあるはずであろう。
物事の良し悪しを、まだ自分では判断できない子供たちに教えてあげるのが教育の基本ではないのか。
IMGP2403.jpg

このゴミがその後どうなったのか、現場を見ていない私は知らない。
カラスによって、さらにひどい状態になったかもわからない。
こんなに大量のゴミを放置しておくなどもってのほか、と日光市を責める観光客もいることでしょう。
こんな汚い日光になんか、もう二度と来ない、という観光客もいることでしょう。

営利目的の旅行会社にお任せの野外教育は、冒頭に書いたことも含めて、広い意味で大きな弊害をもっています。
子供の成長に意味のない野外教育など、やる必要ないのではありませんか?

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このページは、管理人が2007年6月29日 14:05に書いたブログ記事です。

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